本「あの空に架ける橋」愛情に恵まれなかった人気女優の人生を描く [本]
「あの空に架ける橋上下」著者 スーザン・E・フィリップス
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
幼いときに母を亡くしたハニーは遊園地を経営する親戚の元に身を寄せる。
しかしそこでは愛情をもらえることなくやがて経営が行き詰まり、大金を稼ぐため美貌の従妹を女優にするべくハリウッドへと向かった。
ところがハニー自身がテレビドラマに出演することになり、人気女優への道を歩き始める。しかし愛情に餓えたハニーはだんだん自分自身を見失い始める。
いや~~良かった!!何度も泣きそうになったわ。
一人の女性が子どもから大人になっていく長い期間を追った小説やねんけど、その人生がまた波乱万丈っつうか。
しかも愛する男性二人ともが愛情に対して不器用な人でさ。
苦労するわけよ。けども、いいね!
読んでて胸が痛くなる事が多かったわ。
子どもも出てくるしさ。あかんね。弱いわ。
出てくる男性二人とも超魅力的やしね。
しかしこれだけ男性を愛せたら幸せやろねぇ。
これはおすすめ!感動巨編です。
本「善良な男」冷酷な殺人鬼との追跡ゲームの行方は… [本]
「善良な男」著者 ディーン・クーンツ
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
石工のティムはなじみのバーで殺し屋に間違われある女性を殺して欲しいと依頼される。
標的となった女性を探し出し命を狙われていることを警告し、彼女と一緒に逃亡を始めたティム。
執拗に迫る冷酷な殺人者との追跡ゲーム。
果たしてティムは女性の命を救うことができるのか?!
これはハズバンドのように普通の男が愛のため頑張るというお話しではなかった。
殺人鬼と対峙するためにこのような過去が必要なのだろうな。
もしこのティムの過去が最初に語られていたら面白みに欠けるし。
やはりクーンツの追いつ追われつのチェイスは最高に面白い。
どきどきわくわくはらはらさせる。
クーンツの作品ってほとんどこれちゃうかな。
悪から逃げる善。そして対決。
それでも飽きさせない筆力があるんだよねぇ。
これもほんっとに面白かった。一気読み。
クーンツはどの本もおすすめです!
オッド・トーマスの救済 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-10) (ハヤカワ文庫NV)
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/04/30
- メディア: 文庫
本「あなたの牙に首ったけ」記憶喪失になったヴァンパイア… [本]
「あなたの牙に首ったけ」著者 キャシー・ラヴ
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
ニューヨークに来たばかりのジェインは仕事はなくお金は盗まれ最悪の気分でバーにやってきた。
そこでであったのは美貌のヴァンパイア、リース。
ところが彼は実の弟である同じヴァンパイアに瀕死の重傷を負わせられてしまう。
その怪我が元でリースは記憶喪失になり自分がヴァンパイアであることを忘れてしまった。
そんな彼を介抱することとなったジェイン。
たちまち彼の魅力の虜となってしまう。
うむ。面白かった。
ユーモアも利いているし、登場人物が魅力的。
しかしHシーンはなかなかきわどいね。
このシリーズで四作あるらしいから楽しみだわ。
しかし…タイトルのつけかたがホンマ下手やね。。。
もうちょっとなんとかならんかったのかな。
ステファニー・メイヤー トワイライト シリーズ10冊セット (ヴィレッジブックス)
- 出版社/メーカー:
- メディア: 文庫
ミュージカル刀剣乱舞「江おんすていじ」江6振りが揃ったミュージカル [舞台]
「江おんすていじ~新編 里見八犬伝~」 2022年12月
★★★★★(個人評価 ★多めならおすすめ)
原案 「刀剣乱舞ONLINE」より (DMM GAMES/NITRO PLUS)
演出 茅野イサム
脚本・作詞 浅井さやか
音楽監督 YOSHIZUMI
出演 篭手切江役 田村升吾
豊前江役 立花裕大
桑名江役 福井巴也
松井江役 笹森裕貴
五月雨江役 山﨑晶吾
村雲江役 永田聖一朗
大典太光世役 雷太
水心子正秀役 小西成弥
公演日程
【東京】
2022年12月11日(日)~12月23日(金)
日本青年館ホール
【大阪】
2023年1月13日(金)~1月22日(日)
梅田芸術劇場 メインホール
私が観に行く舞台は大阪なんだけど、とりあえず初日は配信で観劇。
あまりに感動したのでレビュー書きます。
以下ネタバレしますので、これから観劇予定の方は読まないでね。
一部 上演時間 約1時間5分
休憩 15分
二部 上演時間 約1時間20分
休憩15分
三部 上演時間 約45分
という、ほぼほぼ3時間の舞台です。
でもね、これどうしても必須。てかこの時間じゃないと無理。
できれば三部はもっと長くしてほしいくらい。
まぁ18:30開演だったりすると終電きつい方たちもいるしね。
これはオンラインゲーム刀剣乱舞のミュージカル。
いわゆる2.5次元と呼ばれる舞台です。
今回は南北朝時代の越中の刀工、郷義弘によってつくられた刀たちのお話。
名前に「江」が付いてます。
江の刀6振りに、大典太光世、水心子正秀という刀が加わります。
まぁそれぞれの刀の由来等は各自調べて頂くということで(丸投げ)。
一部は本丸(普段主と一緒に刀剣男子が住んでいるお城)でのお話。
まずこれが珍しい。
ミュージカル刀剣乱舞は基本的には歴史を改変しようとする時間遡行軍と歴史を守る刀剣男子の戦いを描きます。
なので、出陣する刀剣男子に何らかかかわりのある歴史が描かれることが多い。
今回の江おんすていじでは、本丸での生活を見ることができます。
これがまた嬉しすぎる展開。
刀剣男子の本丸での姿はお祭り(乱舞祭り)でほんのちょびっと観れるくらい。
なので一部ずっと本丸でのわちゃわちゃはもうもう貴重すぎて幸せすぎて。。。
お話としては、江の一人、篭手切江はアイドル目指してます。まぁこの設定に引く人もいるかもだけど。
で、篭手切江は江のみんなですていじを作りたい。
江のみんなは篭手切江の夢をかなえるため協力します。
他に協力してくれる刀剣男子は2振り。
全部で8振りで、里見八犬伝のすていじを発表することにします。
この一部ではレッスンの様子や、他の刀剣男子を誘ったりするシーンが最高。
誘う刀剣男子の楽曲を替え歌で歌ったり。めちゃくちゃ楽しかった~!!!!
そして二部では、里見八犬伝が上演されます。
刀剣男子が演じる里見八犬伝。
役を二重に考えなくてはならなくて演者さんたちは大変だったろうな。
まず刀剣男子があって、そのうえで八犬伝の役を演じる。
それぞれの刀剣男子をきちんと理解していないとできないから。
そしてこの劇中劇。
最高でした…。
まずは大典太光世さん。
この人が居なかったら成立しなかったでしょう。
それくらい悪役の魔女がハマってた。
歌も上手いし。
そしてもう一人、私の推しメン、豊前江。
ここからネタバレなので気を付けてね。
豊前江(立花裕大)今回、二役やってます。
もうね、登場した瞬間悲鳴上げてしまった・・・・。
浜路という魔女に攫われてしまう女性の役!!!!
まぢか!!!!!
よりによって豊前が!
他に松井江という女性にしか見えない綺麗な刀剣男子もいるというのに。。。
ガタイのいいお嬢様と呼ばれてたけども(笑)
でかいので少しでも小さく見えるようになるべく舞台の奥にいる(笑)
遠近法を使ってるらしいwwww
もっとこっちに来れば?と言われても「遠近法」と言いつつ奥にいる(笑)
もうめちゃくちゃ笑ったし、可愛いし、綺麗だし、面白いし、衣装の早替えが何度もあるんだけどこれもまたみんなにいじられててめちゃくちゃ笑った!!
ちゃんと悲鳴も歌声も歌い方も女性に寄せてるのが最高。
動きも可愛い。でかいけど。
いや~こんな美味しい役を見ることができてなんて幸せなんだろう。
女性役と、もう一人八犬士の一人「犬山道節」も演じてる。
炎を使った術を操る剣士だから豊前にぴったり。
その異母妹が浜路だから二役するのは仕方ないね(笑)
双子のようにそっくり…という。
今回の里見八犬伝の良いところっていっぱいあるんだけど、勧善懲悪のお話にしていないことが一番良かったわ。
ラスボスの魔女も本当に完全に悪なのか?という疑問を持たせる。
みんな悪の種を心に持つけれども、その芽を出させないようにすることが大事…みたいな。
なのでお話自体もすごく良かったな。
新編里見八犬伝の名前にふさわしかった。
他のみんなもきちんとそれぞれの刀剣男子の役柄の上で、八犬士を演じててほんと良かった。
なんかそれぞれのキャラがぴったり合ってた。
結果、江はまだ6振りだから、ラスボスの魔女を倒すことができなかった。
八犬士揃わないと無理だから。
てことはよ?
また江が増えたら絶対、これの第二弾あるよね?
あると思う。あるはず。きっと。
という、次につながるという期待まで持たせてくれる最高の劇中劇でした。
もうね、これ見るだけでもお腹いっぱいになるくらい。
お得感満載。
普段の刀剣男子の衣装じゃない服装、髪型、それが観れるだけでも価値があった。
そして第三部はライブ。
歌って踊って。これがミュージカル刀剣乱舞の醍醐味。
初日だったからか、アクシデントが勃発。
まずは、推しメン、豊前江のマイクが討ち死に。
大事な推しの声が聞こえないというハプニングが。
けどね、ちゃんと、周囲のみんながカバーするとこがもう良いものを見せてもらった感が。
篭手切江は、豊前のパートを歌ってくれたり松井江は、自分のマイクを差し出したり。
仲良しっぷり、カバーし合う姿が見れたのはハプニングのおかげ。
もう一つひやっとしたのは、篭手切江が勢い余って舞台上から客席へ転落。
転落というか滑り落ちた。
みんな、はっ!!!とした顔したけど、すぐに舞台に上がってきたから曲はそのまま続けてたけど。
もう、血の気が引いたわ。
初日から篭手切江(今回座長)が怪我したら終わりやからね。
きっとスタッフさんたちも冷や汗かいたと思うわ。
ほんと怪我なくて良かった。ほんっとに良かった。
というハプニングはありつつも、初めて聞く曲も全て良かった。
カッコよすぎた。
脱ぎ曲(笑)というのが必ずあるんだけど、これがまた鳥肌立つくらいかっこいい曲。
推し豊前は当然ながら、他のみんなも最高の衣装だしダンスもかっこいい。
これはもう見て欲しいとしか言いようがないわ。
綺麗な筋肉が筋肉が筋肉が…涎。観たら壊れます確実に。
豊前のソロも衣装が王子様だし。
ま、刀剣男子みんな王子様なんだけども。
豊前は国を継ぐ第一王子風。長男なんだろうな~という王子様姿。
松井江は綺麗すぎて細すぎて女性みたい。
中性的で人間じゃないみたい(誉め言葉)。
雨さん雲さんの二人もアイドルそのまんま。
今回の衣装良かったなぁ…。
江おんすていじは想像してたよりずっとずっと良かった。
これぞエンタメ!という集大成な感じ。
どこを切り取っても楽しい。
初見の方も見やすいと思うし、もちろん刀ミュオタにも心震えるすていじになってる。
私は来年、一月の大阪公演を観に行く予定。
最初の方二回と真ん中一回と千秋楽前日の合計四回観劇予定。
さすがにチケット争奪戦すごすぎてこれ以上は取れなかった(十分やろ)。
千秋楽は取れなかったので配信観ます。
あの舞台を生で観たら鼻血でるんちゃうやろか。
ティッシュとタオル持参で行きます。
あ~楽しみ。
どうかどうか何もなく無事に公演ラストまで開演できますように…。
江のみんながこのまま楽しそうに幸せそうに公演続けられますように…。
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朗読劇「桃色のアンスリウム」立花裕大バーイベ朗読劇 [舞台]
「桃色のアンスリウム」 2022年7月
★★★★★(個人評価 ★多めならおすすめ)
脚本:立花裕大・本山航大
出演者 立花裕大
日程・会場: 神奈川県 新都市ホール 2022年7月3日
こちらは俳優の立花裕大さんバースデーイベントにおいて上演された朗読劇です。
じつはイベント観に行けなかったのでDVD購入しました。
それを観た感想です。
バーイベで朗読劇を演るっていうのはすごいなぁと。
まぁファンはずっと顔を見ていられるので幸せな時間なんですが。
本来だとトークだったり歌だったりが多いと思うんだけどもね。
立花裕大だからこそできる気がする。
だってさ、まず顔が素晴らしいやんか。
何時間だって見ていられるような綺麗な顔やし。
おまけに声!!!めちゃくちゃ良い声!!!!
朗読劇なんてファンサービスでしかないわ。
ちと日程的にとても観に行けなかったし、おそらくチケットも取れなかっただろうし(負け惜しみ)リアルタイムで観れなかったのは残念だけども。
最初は顔見れて、なんて綺麗なの…うっとり…だったのが、どんどん話に引き込まれていったわ。
あ~立花裕大と結婚したらこんな感じちゃうやろか…と思わせる劇。
全部で四話。
「アフタヌーンティ・ザプラ」脚本・本山航大
中学生の多感な時期に悩み生きる10代の男の子のお話。
人前でご飯が食べられない男子。
こっそりプールでお弁当を食べていた。
その時いつも音楽室から聞こえるバイオリンの音色に癒されていたが、たまたま窓に足をかける女子生徒を見て思わず「おーい」と声をかけてしまう。
そのあと生徒指導室に呼ばれ同じように呼ばれたさっきの女子生徒との交流を描く。
この時間がずっと続けばいいのに…と思う輝かしい一瞬。
それを切り取ったお話でした。
まぁ10代の頃って、自分の生きる狭い世界が唯一だと思っているところがあって色んな事に悩んだり考えたりむかついたりしてた。
今思えば本当に小さな些細な事だったりするんだけどその時は人生を決めるほどの悩みだったりする。
このお話をそういった悩み、もあるんだけどそれよりかは綺麗な絵にかいたような瞬間…きっと後で思い出してもきらきらしてる時間を描いてる。
たくさんそういう瞬間があったんだろうな、けど覚えてない。
残念。日常をぼんやり過ごしてるとこういうさみしい大人になります。
「First train」脚本・立花裕大
頑固おやじと暮らす24歳のフリーターのお話。
これを立花裕大が書いたことがまず驚き。
彼はきっと優しい父親と優しい母親の元で可愛がられて育ったと思ってるから。
そんな彼が父親との葛藤をここまで繊細に描けるなんてとまず驚いた。
想像力豊かなんだろうな。
あと、どれだけ良い父親だったとしてもやっぱりどっか引っかかる部分があったり、ちょっと反抗したりする時期もあるからその部分を誇張したのかもしれない。
どちらにしろすごいわ。
演技や容姿だけじゃなくて小説も書ける人なんだな…どんだけ神様に愛されてるんや。
このお話めっちゃくちゃ好き。
うちの父親も頑固な昭和のおやじだったから。
変に厳しかった。うるさかった。今もだけど。
このお話は、24歳でバイトして友達と夜遅くまで飲んでいるような頼りない(親から見れば)青年に対し、偏屈なまでのルールで縛ってくる親父との確執反抗を描く。
無理やり頭から押さえつけるとこうなるよな、の見本。
もう少し柔らかく見てあげたらええのに、と思うけど実際子育てしてたらこういうやり方してることもあるだろうな、と親目線で聞いてた。
朝食を食べろというのも、朝ちゃんと起きろというのも、仕事しろ、というのもすべて子供を想っての発言だから。
それがうっとおしいと思うのが子供。
親の気持ちは子供には伝わらないし、子供の気持ちも親に伝わらない。
よくこんな親子の機微を描けるなぁ、まだ独身なのに。
子供を持って初めて親の気持ちがわかるんだと思ってたわ。
結局、親の元から逃げ出した青年。
5年経ってようやく親に対し少し心開けるか、な…なラスト。
まだまだあかんと思うけどね(笑)
終わって本当にほっこり気持ちが温かくなるお話。
演技力もあってか、お話の世界にすぐ入り込めた。
「オレと妻、わたしと夫」脚本・本山航大
不妊治療をして子供を作ろうとしている夫婦のお話。
お互いの気持ちがすれ違ってなかなか本音では話せない。
不妊治療に積極的になれない夫と、協力的でない夫に対し不満がある妻。
それぞれの想いを交互に語る。
そしてラストは子供生まれるんだけどさ。
やっぱりお互いすれ違ってるんちゃうか…という。
でもこうやって夫婦は続いていくし、子育ても一致団結できるわけではないし、問題ありまくりのまま人生過ごしていくんだろうな…と。
熱しやすく冷めやすい…というのは立花裕大も同じじゃないかとにらんでる、実は。
ハマればめちゃくちゃのめり込むけど、そこまで長くは続かない気がする。
興味が次々出てくるんじゃないかな、こういう人は。
もちろん、他に興味が出たからと言って今まで好きだったものを嫌いになるわけじゃない。
でも、それにかける時間は明らかに少なくなる人…のような気がする(勝手な思い込み)。
恋愛も同じかもなぁ。好きになったらめちゃくちゃのめりこむけど、他に興味が移るから熱愛が長く続かない…気が。知らんけど。
「桃色のアンスリウム」脚本・立花裕大
このお話が4つの中で一番好き。大好きだわ。
泣けてきたもん。
人生の在り方を的確に描いてる気がした。
これを立花裕大が書いたことがまた衝撃。
多面性のある人やなぁ。若いのに。
これは熟年夫婦のお話。
なんの変哲もない日常。
毎日毎日繰り返される日々。
だんだんそれを退屈だと感じ、そこにあるものを当たり前だと考える。
けれどそれを失いかけた時、いかに大事な輝いている幸せの時間だったのかと知る。
これって、どんな年代でもいえるし、どんな生活しててもいえると思うんだよね。
てか、これが生きてる上で一番大事な幸せになる方法っていうか。
同じ面を見ても、人によって幸せと思うか不幸と思うかが違う。
幸せと感じられたら幸せ、不幸と感じられたらそれは不幸。
人によって幸せって全然違う。
なるべく多くの幸せを感じられたら、人生楽しく生きられるはず。
食べられることの幸せ、歩けることの幸せ、働けることの幸せ、買い物できることの幸せ、子供がいることの幸せ、夫婦でいることの幸せ、テレビ見ることの幸せ、普段何気なく生きてたら当たり前にしか思ってない事柄でも考えてみたらめちゃくちゃラッキーで幸せな事なんだと思う。
ないものを見るんじゃなくてあるものを見ろっていうのも本当だよねぇ。
このお話は、毎日の日々を最初幸せに感じてた夫が10年ほど経つとそれが当たり前になってしまい、全てに少しの不満を抱く。
本当にこれが望んでいた幸せなのだろうか、と疑いまで抱いてしまう。
それでも日々は続いていく。
そこにはどうせ人生なんてこんなものか…という諦めの気持ちがある。
ところがずっとそばにいた妻が癌だとわかる。
余命半年と宣告され、当たり前に過ごしていた、なんなら不満まで感じていた日々が輝いている幸せな時間と気づく。
なんか泣けてくる。
気が付かなかったら幸せと感じられなくなってしまう時間。
失いかけて初めてわかる何気ない幸せ。
私もきちんと感謝して幸せを感じながら生きてるんやろかと自分を顧みたわ。
なんなら不満ばっかで生きてる気がする。
え~なんでこれを30歳になったばっかりの立花裕大が書けるん????
いや、彼の感受性に驚くわ。
親の気持ちだったり、当たり前の幸せだったり、一番感じにくい年ごろだろうに。
一番自分のことで精いっぱいの時期ちゃうんかなぁ。
ご両親がよほど素晴らしい育て方したんかな。
周囲に対する感謝とかさ、若いとほんと気が付かないもんだし。
ご飯作ってもらうのも当たり前、家を掃除してもらうのも当たり前、洗濯してもらうのも当たり前、お小遣いもらうのも当たり前、なんならそれでも不満だらけ。
なのになんでこんな人生悟りきったようなお話書けるんやろ。すごすぎる。
推してて良かった。尊敬。好きです。結婚してください。
このDVDってもう買えないのかな。
たくさんの人に見て欲しいわ。
もちろん立花裕大の綺麗すぎる顔と声も見て欲しいけど、お話が素晴らしかった。
そしてそれぞれの年代を演じる立花裕大も観て欲しいわ。
短いドラマを観ている気分になったし、考えさせられるお話だった。
顔が良すぎて話が入ってこないかと思ったけどそんなことなかった。
まぁこの人が旦那様だったら不満もちようがないわ…と邪念も湧いてはいたけども。
たぶん、このDVDを見る機会がある方は少ないだろうけど、あまりに感動したので感想書いておきます。
桃色のアンスリウムが一番良かったです。
立花裕大の才能に驚愕。
小説書いて欲しいわ。
ただね、これらのお話は小説として読むんじゃなくて、朗読劇として成り立っているお話だとは思う。
言葉の端々だったり、ニュアンスだったりで全然違ってくるので。
特に桃色のアンスリウムはそれ。
同じセリフが繰り返されるんだけど、それは年月によって変化するから。
これはもう演技力の問題なのかもしれないな。
セリフとして演技しながら発するから胸が痛くなるんだわ。
文字として読んでもこれは伝えられないもんね。
興奮してしまって長い感想になってしまった。
推しを語ると止まらない…。
さてでは日々の幸せを感じながら生きていきたいと思います。