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本「猿と人間」凶暴化した850頭の猿が攻撃してくる! [本]

「猿と人間」 著者 増田 俊也

★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

父と鴨猟にやってきた高校生の英輔。
人里離れた村はたった一人の老婆が住んでいた。
老婆も娘に引き取られる予定で退去の準備を完了していた。
しかしそんな時、住むところを追われた猿たちが一頭の巨大な猿に率いられ襲ってくる。
父親は猿に殺され、近くに研究に来てた学者や大学生も殺されてしまう。
なんとか生き残った英輔と、一人の女性大生、そして老婆は猿に囲まれ絶対絶命になってしまう。果たして…。

猿と人間

猿と人間

  • 作者: 増田 俊也
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2022/11/10
  • メディア: 単行本


「シャトゥーンヒグマの森」の作者さん。
これも読んだけどものすごい臨場感と凄まじいほどのヒグマの怖さが書かれていてめちゃくちゃ怖かった。
そして本作は、ニホンザルの大群に襲われる。
いや~猿もめっちゃ怖いな。
確かに力が強く凶暴なのは聞いたことあるわ。

ほら、志村けんがテレビ番組でチンパンジーのパン君と一緒に色々遊んでたの覚えてるんだけどさ。
あれも、チンパンジーは大人になると危険だからってパンくんは引退したはず。
可愛いし賢いし猿が凶暴化するなんてあまり想像できなかったけど、やっぱり怖いもんだな…と思ったことを覚えてる。


猿と人間.jpg

今回は、人間に住処を追われたあちこちの猿が集まり、巨大な一頭のボス猿によって統制され、人間を襲うようになる。
たまたま鴨猟に来ていた親子が襲われ父親は殺されてしまう。
高校生の息子はなんとか生き延びるんだけど、何度も何度も猿と死闘を繰り広げる。
この子がすごいのよ。
身体能力も高いし、適応力もすごいし、判断とか処置とか完璧なの。
ちょっとすごすぎてリアリティがないくらい。
でも、相手の猿もすごいから、これくらいすごい高校生じゃないと太刀打ちできないから仕方ない。

ヒグマも怖いけど、サルも怖いわ。
特に群れになるともう。
よく、人間の持ってるカバンや帽子を取って逃げたりもするよね。
賢いだけに余計たちが悪い敵になりそう。

シャトゥーン ヒグマの森、も本書も結構グロイシーンはあるから注意。
人間喰うからね。
猿ってなんでも食べるんかな。肉食?
なんとなく、果物とか木の実とか食べるイメージだけど。
肉も食べるんかなぁ。
本書の猿は食べる。

秋が結構深まってきた季節の設定なんだけど、山だから寒いわけよ。
その寒さも猿に負けずおとらず命を落とす敵となる。
寒さとのどの渇きと猿、この恐怖ががんがん襲ってくる。
こういうパニック小説大好き!!
怖いけど。
たぶん私だったら秒殺だけど。

猿って身軽だし、動きが素早いし、牙と爪を持ってて力も強い。
まず素手の人間はかなわない。
大人の男性であっても負ける。
これが恐ろしいわ。
当然、銃なんて当たらない。
ジャンプ能力も高いしね。
数メートルなんて一瞬でジャンプしてくる。
勝てる要素がない。

そこに高校生と女子大生と老婆が立ち向かうわけよ。
もうわくわくしかないやん。
またおばあちゃんがいい味出しててね。
一人っきりで村に住んでるんだから豪胆ではあるわ。
けど、それも限界でとうとう娘の元に引き取られる前日に猿に襲われるという。
なんというタイミングの悪さ。

こんな強いおばあちゃんになりたいわ(無理)。
両手に鎌を持って猿と戦うねんで。
かっこよすぎるわ。

さて、サルの大群と戦う三人の行く末は…。
ぜひ読んでみてください。
まぁこれを読んだらきっと猿が嫌いになるはず。。。。。。
私はシャトゥーン読んだし、これも読んだからもう山にはいきたくないわ。
特に冬。
両方、舞台は秋から冬だしね。
ただ、どちらの小説も元は住処を壊していく人間のせい…でもある。
自然を自然のままにしておかないと、手痛いしっぺ返しを食うかも…という警告小説でもあるんかな。
すでに、気候がおかしくなってきてて異常気象やもんね。
人間は地球に住まわせてもらってるんだけど、自らの手で環境を壊していった。
どうか対処が手遅れでありませんように。

と説教臭い終わり方になっちゃったけど、パニック小説としてほんと良くできてるとは思う。
猿の怖さを思い知ったというか。
ただ終わり方がね、ちょっと唐突な気はしたかな。
もう少し後まで書いててほしかったなぁ。
でもこういう小説好き。
動物が反撃してくるようなお話。
もっと読みたい!
ゾンビもの、動物パニックもの、感染系、宇宙人系、サバイバル系、ホラー系、が大好きです(誰も聞いてない)。
あ、恋愛系もミステリー(特にクローズドサークルもの)も好きです。
積読本、おそらく200冊くらいある。数えてないけど。
死ぬまでに全部読めるかどうかちょっと不安になってきてる今日この頃です。

シャトゥーン ヒグマの森 (宝島社文庫)

シャトゥーン ヒグマの森 (宝島社文庫)

  • 作者: 増田俊也
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2021/04/26
  • メディア: Kindle版

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(上) (新潮文庫)

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  • 作者: 増田 俊也
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 文庫

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(下) (新潮文庫)

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  • 作者: 増田 俊也
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 文庫


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