SSブログ

本「無痛」病んだ人間がいっぱい… [本]

ダウンイベントごとの商品紹介してます。見に来てねダウン

本「無痛」 著者 久坂部 羊

★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

神戸の住宅街で一家四人が惨殺される。
あまりにもむごたらしい殺し方に犯人は人格障害者の疑いがもたれる。
一方神戸に住む開業医の為頼は外見だけで症状がわかる才能を持っていた。
同じように犯罪を犯す人間をも見抜くことができた。
その才能を使い、母子親子を通り魔殺人鬼から救う。
その母親は別れた元夫にストーカーを受けていた。

無痛 (幻冬舎文庫)

無痛 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 久坂部羊
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/08/09
  • メディア: Kindle版

いや~読むのきつかったわ。
痛々しい描写やらグロいのやら精神状態が闇一色の人間やら読んでると気分が悪くなった。

精神障害の気がある人なんていっぱいいるもんね。
自己中が高じるとこうなるんだな、という最悪男や、
外面は良くても嫉妬や妬みから人を落としいれる女、
理想の医療を現実にするために法を曲げる医者等々。
一般的に病気と診断されてなくても、そういう人ってたくさんいる。
自覚できないだけで私もそうかもしれんし。

無痛.jpg

とにかく読んでてきっつい。

完全に病気…っていうのも変だけど障害があると認定された人々の方がまだいやらしさを感じなかったな。
それが殺人鬼であっても。

刑法39条「心神喪失者の行為は罰しない」
これは精神に障害を負った人間が犯罪を犯しても無罪になる法律だ。
泥酔者や覚せい剤中毒者にも適用される。
これについて言及した部分が多く、私は刑事の早瀬に共感を覚えた。
精神が病んでいたとしても罪は罪。
償う必要があるはずだと思っているから。
犯人が心神喪失していたからといって無罪になり、大手を振って自由になるなんて被害者の立場からすればありえない。
でも日本の法律は現在こうなのだ。
「殺人」というのは罪の意識のあるなしにかかわらず決して行ってはいけないはずなのに…。

日本は甘いなぁと思う。
いっつも加害者の人権にばかりうるさくて被害者の人権は踏みにじられる。

この小説を読んでいろいろ考えさせられたし、精神障害者の人権についても改めて考えた。
現在の医療や医者の心理についても。
しかし犯罪は犯罪だという私の意見は変わらないな。やっぱし。
描写が結構グロイのでそういうのだめな方は読まないほうがいいです。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。