本「 旌旗流転・妖雲群行-アルスラーン戦記9・10」蛇王を繋ぎとめていた鎖が切れる!? [本]
本「旌旗流転・妖雲群行-アルスラーン戦記9・10」 著者 田中 芳樹
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
国王の座についたアルスラーン。
しかし新たな戦乱が。
そして蛇王の眷属である怪物が復活。
旌旗流転・妖雲群行 ―アルスラーン戦記(9)(10) カッパ・ノベルス (カッパ・ノベルス アルスラーン戦記 9・10)
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/02/20
- メディア: 新書
アルスラーンがパルスの王座につくが、近隣諸国の思惑やヒルメスの暗躍、に加え蛇王ザッハークの眷属の怪物が襲ってきたりと、まだまだめでたしめでたし‥とはいかない巻です。
このあと3巻残っているので楽しみに読み進めたいと思いますわ。
ここまで読むとそれぞれの人物像が明確になってきて読みやすい。
やはり横文字の名前っつーのはなかなか覚えられんな。
あれ?これ誰?ってのがあったり。。
それでも面白いです。
結局誰が王になろうとも、そしてそれがどれほど賢く気高い王だったとしても反乱分子というのは出てくるし、やはり王族になんか生まれなくて良かった!と。
えーと。決して妬みではなく。
まぁその前に今の平和な日本に生まれてきて良かったわ。
税金は高いけど。
今の政治家は私利私欲にどっぷり使ってて庶民の事なんかこれっぽっちも考えてないが、昔やったら一揆起こされてるで。
本「 王都炎上・王子二人-アルスラーン戦記1・2」異世界もの。王子は王都を取り戻せるか! [本]
本「王都炎上・王子二人-アルスラーン戦記1・2」
著者 田中 芳樹
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
異世界にある不敗の王都パルス。ところが宗教国家ルシタニアの侵攻により占拠されてしまう。
王は囚われ、王子アルスラーンは数名の部下とともに王都を奪還すべく旅に出る。
王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/02/21
- メディア: 新書
図書館で見かけたので借りてみた。
家にある積読本を先に読めよ!と自分に突っ込みながら。。
一読した感じではデルフィニア戦記にも似てて面白かったな。
こちらのほうがより戦国っぽいが。
出てくるキャラはなかなか魅力的ではあるけど、今のところナルサスとギーヴくらいしかキャラ立ちしてない感じだね。
この巻ではまだまだ王子アルスラーンの魅力が出てないから。
心酔し、心から従属を誓う騎士っていうのが想像できない。
これからアルスラーンが成長し、周囲が支え、王都を奪還し、と面白くなっていくんだろうな。
次巻が楽しみ。
こういう世界が嫌いじゃないんだよねぇ。
デルフィニアの影響だな。
今のところ、デルフィニアの方が好きだし面白かったな。
あくまで今のところ!!それでも好きな世界観には違いないわ。
本「海の底」巨大甲殻類が日本を襲う! [本]
本「海の底」 著者 有川 浩
★★★★★ (個人評価 ★多めならおすすめ)
米軍基地のある横須賀にある日突然巨大変異した生物が襲いかかる。
ザリガニのような形をした巨大甲殻類は人々を襲い喰らいつく。
たまたま基地に見学に来ていた子供たちが襲われ、港に停泊中の自衛隊潜水艦に避難する。
巨大ザリガニたちは街を占拠し防御にあたる警察には負傷者が相次ぐ。
政治的に自衛隊がなかなか動けず、米軍は爆撃準備に入る中、子供達は助かるのか?!
うわ~めちゃめちゃ面白かった!!!
出てくる登場人物のキャラも最高やわ。
防御にあたる警察、潜水艦に立てこもる幹部候補生2名と一筋縄ではいかない子供たち、軍事オタク、それぞれ違った視点で進む話にもう釘付け!
米軍のいいなりになる日本政府や、自衛隊を簡単には派遣できない事情、火器装備の薄い警察や機動隊、それぞれの内幕までがリアルで面白かった。
ラストもほんわかしててめちゃイイ!
外伝もついててお得!
しかし日本の自衛隊の立場って複雑やねぇ。
変に憲法に縛られる部分もあって。
ゴジラが出てきてすぐ自衛隊発動!って実際はもっとややこしい手続きがいっぱいあって難しいんやろね。
めっちゃ面白かったです。
どきどきはらはらするしもう最高!
生物パニックものって大好き。
珍しく5点満点でおすすめ!
本「ゆうずどの結末」その本を読むと呪われる…体験型読書ホラー [本]
本「ゆうずどの結末」 著者 滝川さり
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
投身自殺をした大学生のそばにあった本「ゆうずど」
その本を読んだ先輩もまた自殺してしまう。
うっかり読んでしまった大学一年生の菊池は…。
【ちょっとネタバレ、未読の方は読まないほうがいいかも程度のネタバレしてます】
ゆうずどというタイトルの本を読んだ人々の結末。
章が分かれていてそれぞれ呪われてしまった人の独白になっている。
一番最初の章では、ん?そんな怖くないぞ?と感じる。
それが徐々にえ?そうなの?という驚きとぞわぞわ感に変化していく。
普通にストーリーが進むのではなく、それぞれに驚きがあるのがすごい。
それに面白い。
呪いを解く方法はあるのかどうか…。
それも呪われてしまった人と同じような焦燥感を味わえる。
読みながら色々想像していたのだけれど、明確な意味や理由はわからないまま。
本来のホラーとはそういうものなんだろうな。
それにしてもこの書き方。。
すごいな。
様々な人の思惑だったり行動だったりがそれぞれに違っていて面白い。
ああ~そうなるの?ええ~まじか。
ばかりだったな。
そうして読んでいるうちに徐々に自分も呪われてしまったかのような錯覚に陥る。
まんまと作家さんの狙いにハマっている。
小説の中に入り込んだかのような体験ができるホラー小説。
それにしても呪われた人たちは理不尽な死に直面しなければならなくて不憫すぎた。
死というものはもともと理不尽なものだけれど。
読んでて胸が痛くなるお話が多かったな。
あまりに可哀そうすぎないか?と。
タイムリミットのある死、しかもどのように死ぬのかもわかっていたら。
まぁ私もあがくんだろうな。
少しリングを彷彿させる展開ではあるけど全く別物。
書籍ではなくてはならないホラー。
タイトルの意味はこの本を買った当初からわかっていたのだけど、途中途中でよくわからなくはなったな。
ただ因果応報、人を呪わば穴二つ、というのは本当のような気がするわ。
呪ってしまうと結局自分の罪悪感に苦しめられるんだろうし。
ただそうせざるを得ない状況というのも少し理解するし。
難しいけどね。
なんだか今まで読んできたホラーの王道なんかと思わせられた第一章だったけど、二章を読んであれこれは違うな、と期待感マシマシになるのは確か。
驚かされたい人にはおすすめ。
結末は人によって感想が違ってくるのかな。
私は好き。
編集部あとがき含めて好き。
この小説は後ろから決して読まないでください。
フリじゃないからね。
前から順番に読んでね。
一度呪われてみたい人にもおすすめ。
角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2025/02/14
- メディア: 文庫
。
本「空の中」飛行機が突然爆発する事故が頻発…その理由は [本]
本「空の中」 著者 有川 浩
★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
航空会社の命運をかけた航空機の試運転、高度二万メートルで突然爆発炎上する。
そして自衛隊の演習でイーグルがやはり二万メートルで爆発してしまう。
亡くなったパイロットの息子は父が爆死したとき、土佐の浜にて不可思議な生き物を見つけていた。
そして飛行機の突然の爆発を調べていた調査員が見つけたものは…。
面白かったわ。
なんかキャラがいちいち魅力的やな。
不思議な生き物「白鯨」「フェイク」
調査員の春名、自衛隊員の光稀。
純粋な瞬、佳江、そしてなんと言っても宮じぃ。
ちょっと悪役だった真帆すら憎めない。
なんかこういう生き物がいてもいいな~と思ったわ。
人間が地球上で一番エライとかそういう傲慢さが少し減るんちゃうかな。
まぁしかし高校生の瞬たちがえらい純粋すぎてなんか血の通った人間っぽくなかったわ~。
あ、でも面白かった。
どうなるんかな~って期待しながら読んだし。
途中で止められなかったわ。
ラストもまぁこうするしかないかな~と(えらそう)。
やっぱり有川さんの小説好きやわ!!
登場人物の魅力が最高!