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本「孤虫症」幸せに暮らしていたはずの主婦が失踪… [本]

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「孤虫症」
 著者 真梨 幸子

★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

優秀な小学生の娘、大手電気メーカー勤務の優しい夫、新築高級マンションに住む主婦は一見何の不満もないような境遇にありながら、週に3人の男と不倫関係にあった。
その不倫相手が全身に紫色のコブができる奇病で相次いで死亡してしまう。
そして主婦にも寄生虫が…。
身体中に虫がいると言い残し右手切断後失踪した主婦の妹と夫は真相を探ろうとする。

孤虫症 (講談社文庫)

孤虫症 (講談社文庫)

  • 作者: 真梨幸子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/12/21
  • メディア: Kindle版


重かったわ~なんか。読んでてどんより。
すべての登場人物がどっかおかしい感じで。
嫌ミスと呼ばれる類の小説。

結果犯人とか原因とかいろいろ判明はするんだけど、どこか釈然としないところもあるな。
精神に異常をきたして失踪するかどうかはわからんわけで。

孤虫症.jpg

まぁ女のどろどろした嫉妬や妬み、どっか日常に溜まる不満はすんごい身につまされる感じ。
周囲から見てなんの不満もなさそうでも、中に入ればいろいろあるってことやね。

しかし身体の中に虫って気持ち悪すぎ。怖すぎ。
実在する病気だと知ってこれからは豚肉は気をつけようと思いました。
豚肉怖い…結局それだけかい。

この作家さんの嫌ミス好きやわ~。

 

フシギ (角川文庫)

フシギ (角川文庫)

  • 作者: 真梨 幸子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2023/11/24
  • メディア: 文庫

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

  • 作者: 真梨幸子
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2015/10/02
  • メディア: Kindle版

ノストラダムス・エイジ

ノストラダムス・エイジ

  • 作者: 真梨幸子
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2023/08/09
  • メディア: 単行本


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本「明日、天使の住む街で」不幸から立ち上がる不屈の三姉妹… [本]

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「明日、天使の住む街で」
 著者 ジョアン・ロス

★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

クリスマスイブの夜、アルコール中毒症の父親により母親を射殺された3姉妹。
一番下の妹テッサは養子に、次女のレナと長女のモリーは過酷な運命を背負い生きていくこととなる。
モリーは修道女となり、レナは幼い頃からの不安定な生活のため自立できない女性へと育つ。

明日、天使の住む街で (MIRA文庫 JR 1-5)

明日、天使の住む街で (MIRA文庫 JR 1-5)

  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
  • 発売日: 2008/10/15
  • メディア: 文庫


いや~読んでて何度か涙が
感動したわ~。
しっかしモリーの強さって並大抵じゃないねぇ。
どれだけつらい目にあっても立ち上がり前を向く。
不撓不屈の精神って誰もが持ってるものじゃないからね。

明日天使の住む街で.jpg

なかなかこれは無理じゃなかろうか。
普通心が折れるわ。。

こういう女性の前向きな小説は好き。
私も頑張ろうと思えるから。

めっちゃ面白かったです。

あの夜を忘れない (ハーレクイン文庫)

あの夜を忘れない (ハーレクイン文庫)

  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
  • 発売日: 2015/03/12
  • メディア: Kindle版

闇に魅せられて (ハーレクイン文庫)

闇に魅せられて (ハーレクイン文庫)

  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
  • 発売日: 2015/02/12
  • メディア: Kindle版

残り香の告白 (mirabooks)

残り香の告白 (mirabooks)

  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/10/15
  • メディア: Kindle版

 


タグ:恋愛小説
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本「猿と人間」凶暴化した850頭の猿が攻撃してくる! [本]

「猿と人間」 著者 増田 俊也

★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

父と鴨猟にやってきた高校生の英輔。
人里離れた村はたった一人の老婆が住んでいた。
老婆も娘に引き取られる予定で退去の準備を完了していた。
しかしそんな時、住むところを追われた猿たちが一頭の巨大な猿に率いられ襲ってくる。
父親は猿に殺され、近くに研究に来てた学者や大学生も殺されてしまう。
なんとか生き残った英輔と、一人の女性大生、そして老婆は猿に囲まれ絶対絶命になってしまう。果たして…。

猿と人間

猿と人間

  • 作者: 増田 俊也
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2022/11/10
  • メディア: 単行本


「シャトゥーンヒグマの森」の作者さん。
これも読んだけどものすごい臨場感と凄まじいほどのヒグマの怖さが書かれていてめちゃくちゃ怖かった。
そして本作は、ニホンザルの大群に襲われる。
いや~猿もめっちゃ怖いな。
確かに力が強く凶暴なのは聞いたことあるわ。

ほら、志村けんがテレビ番組でチンパンジーのパン君と一緒に色々遊んでたの覚えてるんだけどさ。
あれも、チンパンジーは大人になると危険だからってパンくんは引退したはず。
可愛いし賢いし猿が凶暴化するなんてあまり想像できなかったけど、やっぱり怖いもんだな…と思ったことを覚えてる。


猿と人間.jpg

今回は、人間に住処を追われたあちこちの猿が集まり、巨大な一頭のボス猿によって統制され、人間を襲うようになる。
たまたま鴨猟に来ていた親子が襲われ父親は殺されてしまう。
高校生の息子はなんとか生き延びるんだけど、何度も何度も猿と死闘を繰り広げる。
この子がすごいのよ。
身体能力も高いし、適応力もすごいし、判断とか処置とか完璧なの。
ちょっとすごすぎてリアリティがないくらい。
でも、相手の猿もすごいから、これくらいすごい高校生じゃないと太刀打ちできないから仕方ない。

ヒグマも怖いけど、サルも怖いわ。
特に群れになるともう。
よく、人間の持ってるカバンや帽子を取って逃げたりもするよね。
賢いだけに余計たちが悪い敵になりそう。

シャトゥーン ヒグマの森、も本書も結構グロイシーンはあるから注意。
人間喰うからね。
猿ってなんでも食べるんかな。肉食?
なんとなく、果物とか木の実とか食べるイメージだけど。
肉も食べるんかなぁ。
本書の猿は食べる。

秋が結構深まってきた季節の設定なんだけど、山だから寒いわけよ。
その寒さも猿に負けずおとらず命を落とす敵となる。
寒さとのどの渇きと猿、この恐怖ががんがん襲ってくる。
こういうパニック小説大好き!!
怖いけど。
たぶん私だったら秒殺だけど。

猿って身軽だし、動きが素早いし、牙と爪を持ってて力も強い。
まず素手の人間はかなわない。
大人の男性であっても負ける。
これが恐ろしいわ。
当然、銃なんて当たらない。
ジャンプ能力も高いしね。
数メートルなんて一瞬でジャンプしてくる。
勝てる要素がない。

そこに高校生と女子大生と老婆が立ち向かうわけよ。
もうわくわくしかないやん。
またおばあちゃんがいい味出しててね。
一人っきりで村に住んでるんだから豪胆ではあるわ。
けど、それも限界でとうとう娘の元に引き取られる前日に猿に襲われるという。
なんというタイミングの悪さ。

こんな強いおばあちゃんになりたいわ(無理)。
両手に鎌を持って猿と戦うねんで。
かっこよすぎるわ。

さて、サルの大群と戦う三人の行く末は…。
ぜひ読んでみてください。
まぁこれを読んだらきっと猿が嫌いになるはず。。。。。。
私はシャトゥーン読んだし、これも読んだからもう山にはいきたくないわ。
特に冬。
両方、舞台は秋から冬だしね。
ただ、どちらの小説も元は住処を壊していく人間のせい…でもある。
自然を自然のままにしておかないと、手痛いしっぺ返しを食うかも…という警告小説でもあるんかな。
すでに、気候がおかしくなってきてて異常気象やもんね。
人間は地球に住まわせてもらってるんだけど、自らの手で環境を壊していった。
どうか対処が手遅れでありませんように。

と説教臭い終わり方になっちゃったけど、パニック小説としてほんと良くできてるとは思う。
猿の怖さを思い知ったというか。
ただ終わり方がね、ちょっと唐突な気はしたかな。
もう少し後まで書いててほしかったなぁ。
でもこういう小説好き。
動物が反撃してくるようなお話。
もっと読みたい!
ゾンビもの、動物パニックもの、感染系、宇宙人系、サバイバル系、ホラー系、が大好きです(誰も聞いてない)。
あ、恋愛系もミステリー(特にクローズドサークルもの)も好きです。
積読本、おそらく200冊くらいある。数えてないけど。
死ぬまでに全部読めるかどうかちょっと不安になってきてる今日この頃です。

シャトゥーン ヒグマの森 (宝島社文庫)

シャトゥーン ヒグマの森 (宝島社文庫)

  • 作者: 増田俊也
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2021/04/26
  • メディア: Kindle版

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(上) (新潮文庫)

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(上) (新潮文庫)

  • 作者: 増田 俊也
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 文庫

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(下) (新潮文庫)

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(下) (新潮文庫)

  • 作者: 増田 俊也
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 文庫


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本「石油消滅」ある日突然石油が使えなくなったら… [本]

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「石油消滅」
 著者 R.スコット.ライス

★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

突然あちこちで飛行機が墜落し、自動車が動かなくなっていく。
調査の結果、石油がバクテリアに汚染され使用不可能になっていることがわかる。
アメリカではテロリストの仕業だと調査をすすめるが、CDCの疫学者ジレットはまずバクテリアの発生源を突き止めようと孤軍奮闘する。
石油が使えなくなった世界は、食料がなくなり暴徒たちが街を壊し始める。
混沌とした世界でジレットは解決策を探そうとするが、暗殺者が彼と彼の家族を狙う。

石油消滅 (ハヤカワ文庫NV)

石油消滅 (ハヤカワ文庫NV)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2008/09/01
  • メディア: 文庫


面白かった!!!世界が、というよりアメリカがパニックに陥る様子を克明に描いていてリアルさがあった。
まるで映画のようだと思ったらすでにハリウッドが映画化権を購入しているらしい。

しかし怖いねぇ。石油に依存しているとこうなるのか。
日本はどうなんだろうね。
オール電化にしてるとこもあるし、ガスも使ってるし、ここまでひどい事態にはならない気がするけども。
ただ食料危機にはなるんだろうな、なんせ輸入に頼ってるわけだし。
自動車はなけりゃないでなんとかなる気はするな。
そうなれば小さくてスピードの出ない電気自動車が出てきそう。
その方が事故は起こりにくい気がするけども。どうなのかな。

石油消滅ペドロバグ.jpg

まぁこんな事態になれば石油で利権を得ている人々が一番困るんだろう。
これは面白かったですわ。おすすめ。


タグ:石油
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本「無痛」病んだ人間がいっぱい… [本]

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本「無痛」 著者 久坂部 羊

★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

神戸の住宅街で一家四人が惨殺される。
あまりにもむごたらしい殺し方に犯人は人格障害者の疑いがもたれる。
一方神戸に住む開業医の為頼は外見だけで症状がわかる才能を持っていた。
同じように犯罪を犯す人間をも見抜くことができた。
その才能を使い、母子親子を通り魔殺人鬼から救う。
その母親は別れた元夫にストーカーを受けていた。

無痛 (幻冬舎文庫)

無痛 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 久坂部羊
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/08/09
  • メディア: Kindle版

いや~読むのきつかったわ。
痛々しい描写やらグロいのやら精神状態が闇一色の人間やら読んでると気分が悪くなった。

精神障害の気がある人なんていっぱいいるもんね。
自己中が高じるとこうなるんだな、という最悪男や、
外面は良くても嫉妬や妬みから人を落としいれる女、
理想の医療を現実にするために法を曲げる医者等々。
一般的に病気と診断されてなくても、そういう人ってたくさんいる。
自覚できないだけで私もそうかもしれんし。

無痛.jpg

とにかく読んでてきっつい。

完全に病気…っていうのも変だけど障害があると認定された人々の方がまだいやらしさを感じなかったな。
それが殺人鬼であっても。

刑法39条「心神喪失者の行為は罰しない」
これは精神に障害を負った人間が犯罪を犯しても無罪になる法律だ。
泥酔者や覚せい剤中毒者にも適用される。
これについて言及した部分が多く、私は刑事の早瀬に共感を覚えた。
精神が病んでいたとしても罪は罪。
償う必要があるはずだと思っているから。
犯人が心神喪失していたからといって無罪になり、大手を振って自由になるなんて被害者の立場からすればありえない。
でも日本の法律は現在こうなのだ。
「殺人」というのは罪の意識のあるなしにかかわらず決して行ってはいけないはずなのに…。

日本は甘いなぁと思う。
いっつも加害者の人権にばかりうるさくて被害者の人権は踏みにじられる。

この小説を読んでいろいろ考えさせられたし、精神障害者の人権についても改めて考えた。
現在の医療や医者の心理についても。
しかし犯罪は犯罪だという私の意見は変わらないな。やっぱし。
描写が結構グロイのでそういうのだめな方は読まないほうがいいです。


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