「猿と人間」 著者 増田 俊也
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
父と鴨猟にやってきた高校生の英輔。
人里離れた村はたった一人の老婆が住んでいた。
老婆も娘に引き取られる予定で退去の準備を完了していた。
しかしそんな時、住むところを追われた猿たちが一頭の巨大な猿に率いられ襲ってくる。
父親は猿に殺され、近くに研究に来てた学者や大学生も殺されてしまう。
なんとか生き残った英輔と、一人の女性大生、そして老婆は猿に囲まれ絶対絶命になってしまう。果たして…。
「シャトゥーンヒグマの森」の作者さん。
これも読んだけどものすごい臨場感と凄まじいほどのヒグマの怖さが書かれていてめちゃくちゃ怖かった。
そして本作は、ニホンザルの大群に襲われる。
いや~猿もめっちゃ怖いな。
確かに力が強く凶暴なのは聞いたことあるわ。
ほら、志村けんがテレビ番組でチンパンジーのパン君と一緒に色々遊んでたの覚えてるんだけどさ。
あれも、チンパンジーは大人になると危険だからってパンくんは引退したはず。
可愛いし賢いし猿が凶暴化するなんてあまり想像できなかったけど、やっぱり怖いもんだな…と思ったことを覚えてる。
今回は、人間に住処を追われたあちこちの猿が集まり、巨大な一頭のボス猿によって統制され、人間を襲うようになる。
たまたま鴨猟に来ていた親子が襲われ父親は殺されてしまう。
高校生の息子はなんとか生き延びるんだけど、何度も何度も猿と死闘を繰り広げる。
この子がすごいのよ。
身体能力も高いし、適応力もすごいし、判断とか処置とか完璧なの。
ちょっとすごすぎてリアリティがないくらい。
でも、相手の猿もすごいから、これくらいすごい高校生じゃないと太刀打ちできないから仕方ない。
ヒグマも怖いけど、サルも怖いわ。
特に群れになるともう。
よく、人間の持ってるカバンや帽子を取って逃げたりもするよね。
賢いだけに余計たちが悪い敵になりそう。
シャトゥーン ヒグマの森、も本書も結構グロイシーンはあるから注意。
人間喰うからね。
猿ってなんでも食べるんかな。肉食?
なんとなく、果物とか木の実とか食べるイメージだけど。
肉も食べるんかなぁ。
本書の猿は食べる。
秋が結構深まってきた季節の設定なんだけど、山だから寒いわけよ。
その寒さも猿に負けずおとらず命を落とす敵となる。
寒さとのどの渇きと猿、この恐怖ががんがん襲ってくる。
こういうパニック小説大好き!!
怖いけど。
たぶん私だったら秒殺だけど。
猿って身軽だし、動きが素早いし、牙と爪を持ってて力も強い。
まず素手の人間はかなわない。
大人の男性であっても負ける。
これが恐ろしいわ。
当然、銃なんて当たらない。
ジャンプ能力も高いしね。
数メートルなんて一瞬でジャンプしてくる。
勝てる要素がない。
そこに高校生と女子大生と老婆が立ち向かうわけよ。
もうわくわくしかないやん。
またおばあちゃんがいい味出しててね。
一人っきりで村に住んでるんだから豪胆ではあるわ。
けど、それも限界でとうとう娘の元に引き取られる前日に猿に襲われるという。
なんというタイミングの悪さ。
こんな強いおばあちゃんになりたいわ(無理)。
両手に鎌を持って猿と戦うねんで。
かっこよすぎるわ。
さて、サルの大群と戦う三人の行く末は…。
ぜひ読んでみてください。
まぁこれを読んだらきっと猿が嫌いになるはず。。。。。。
私はシャトゥーン読んだし、これも読んだからもう山にはいきたくないわ。
特に冬。
両方、舞台は秋から冬だしね。
ただ、どちらの小説も元は住処を壊していく人間のせい…でもある。
自然を自然のままにしておかないと、手痛いしっぺ返しを食うかも…という警告小説でもあるんかな。
すでに、気候がおかしくなってきてて異常気象やもんね。
人間は地球に住まわせてもらってるんだけど、自らの手で環境を壊していった。
どうか対処が手遅れでありませんように。
と説教臭い終わり方になっちゃったけど、パニック小説としてほんと良くできてるとは思う。
猿の怖さを思い知ったというか。
ただ終わり方がね、ちょっと唐突な気はしたかな。
もう少し後まで書いててほしかったなぁ。
でもこういう小説好き。
動物が反撃してくるようなお話。
もっと読みたい!
ゾンビもの、動物パニックもの、感染系、宇宙人系、サバイバル系、ホラー系、が大好きです(誰も聞いてない)。
あ、恋愛系もミステリー(特にクローズドサークルもの)も好きです。
積読本、おそらく200冊くらいある。数えてないけど。
死ぬまでに全部読めるかどうかちょっと不安になってきてる今日この頃です。
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「石油消滅」 著者 R.スコット.ライス
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
突然あちこちで飛行機が墜落し、自動車が動かなくなっていく。
調査の結果、石油がバクテリアに汚染され使用不可能になっていることがわかる。
アメリカではテロリストの仕業だと調査をすすめるが、CDCの疫学者ジレットはまずバクテリアの発生源を突き止めようと孤軍奮闘する。
石油が使えなくなった世界は、食料がなくなり暴徒たちが街を壊し始める。
混沌とした世界でジレットは解決策を探そうとするが、暗殺者が彼と彼の家族を狙う。
面白かった!!!世界が、というよりアメリカがパニックに陥る様子を克明に描いていてリアルさがあった。
まるで映画のようだと思ったらすでにハリウッドが映画化権を購入しているらしい。
しかし怖いねぇ。石油に依存しているとこうなるのか。
日本はどうなんだろうね。
オール電化にしてるとこもあるし、ガスも使ってるし、ここまでひどい事態にはならない気がするけども。
ただ食料危機にはなるんだろうな、なんせ輸入に頼ってるわけだし。
自動車はなけりゃないでなんとかなる気はするな。
そうなれば小さくてスピードの出ない電気自動車が出てきそう。
その方が事故は起こりにくい気がするけども。どうなのかな。
まぁこんな事態になれば石油で利権を得ている人々が一番困るんだろう。
これは面白かったですわ。おすすめ。
本「無痛」 著者 久坂部 羊
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
神戸の住宅街で一家四人が惨殺される。
あまりにもむごたらしい殺し方に犯人は人格障害者の疑いがもたれる。
一方神戸に住む開業医の為頼は外見だけで症状がわかる才能を持っていた。
同じように犯罪を犯す人間をも見抜くことができた。
その才能を使い、母子親子を通り魔殺人鬼から救う。
その母親は別れた元夫にストーカーを受けていた。
いや~読むのきつかったわ。
痛々しい描写やらグロいのやら精神状態が闇一色の人間やら読んでると気分が悪くなった。
精神障害の気がある人なんていっぱいいるもんね。
自己中が高じるとこうなるんだな、という最悪男や、
外面は良くても嫉妬や妬みから人を落としいれる女、
理想の医療を現実にするために法を曲げる医者等々。
一般的に病気と診断されてなくても、そういう人ってたくさんいる。
自覚できないだけで私もそうかもしれんし。
とにかく読んでてきっつい。
完全に病気…っていうのも変だけど障害があると認定された人々の方がまだいやらしさを感じなかったな。
それが殺人鬼であっても。
刑法39条「心神喪失者の行為は罰しない」
これは精神に障害を負った人間が犯罪を犯しても無罪になる法律だ。
泥酔者や覚せい剤中毒者にも適用される。
これについて言及した部分が多く、私は刑事の早瀬に共感を覚えた。
精神が病んでいたとしても罪は罪。
償う必要があるはずだと思っているから。
犯人が心神喪失していたからといって無罪になり、大手を振って自由になるなんて被害者の立場からすればありえない。
でも日本の法律は現在こうなのだ。
「殺人」というのは罪の意識のあるなしにかかわらず決して行ってはいけないはずなのに…。
日本は甘いなぁと思う。
いっつも加害者の人権にばかりうるさくて被害者の人権は踏みにじられる。
この小説を読んでいろいろ考えさせられたし、精神障害者の人権についても改めて考えた。
現在の医療や医者の心理についても。
しかし犯罪は犯罪だという私の意見は変わらないな。やっぱし。
描写が結構グロイのでそういうのだめな方は読まないほうがいいです。
「仮面ライダー Black Sun」 2022年Amazonprimeドラマ
出演者 西島秀俊(南光太郎) 中村倫也(秋月信彦)
怪人と人間の共存が始まって50年。
未だ怪人への差別意識はあからさまであり共存に反対する団体の行動は過激になっていた。
差別撤廃を願う少女と南光太郎が出会ったとき隠されていた真実が運命と共に動きだす。
仮面ライダーBLACK SUNも、SHADOW MOONもめちゃくちゃかっこいい。
これよ、これが観たかった!
ちゃんと怪人ぽくて、それでいてかっこいい!
そして怪人もグロテスクで良い!
やられたら体液まき散らして死ぬのも良き。
子供向け仮面ライダーを大人向けにしたらこうなるよね、のお手本だった。
ストーリーも過去と現在を交互に見せることで、怪人たちを生かしている創世王の存在、そして人間と怪人の間の確執をしっかり見せてくれる。
昔の昭和臭のする過去もいいねぇ。
仮面ライダーの時代っぽくて好き。
自分たちと違ったものを許さない。
閉鎖的な島国である日本はそれが余計に顕著に出ていると思う。
大体、同じ日本人同士でも差別があるんだから、怪人なんてそりゃ排除すべき存在になっちゃうだろうな。
力は人間よりも強い。
その存在を恐れるがゆえに排除しようとするんだろうし。
仲間を傷つけられとうとうその不満は爆発してしまう。
果たして怪人たちとの共存は可能なのか…。
人間は怪人を恐怖し差別してるけど、怪人側も人間を馬鹿にしている。
怪人こそが世の中を統べるべきだと思っている(やつもいる)。
そりゃ仲良くできんよね。
難しいわ。
それとは別に怪人たちの祖である創世王の存在が徐々に明らかになる。
ここらへんがね~あまり理解できんというか。
創世王の体液を飲む怪人たち。
長生きの元みたいな感じ。
そしてその創世王はすでに息も絶え絶えで次の王を早く見つけないと…という困ったことになっている。
困っているのは怪人なんだけどもね。
誰でもなれるわけではなく、ちゃんと正統な後継者だけが創生王となれる。
その候補がBLACKSUN(南光太郎)。
その辺のごちゃごちゃはあんまりよく理解してないんだけど、それでも面白かった。
つまり元は人間だったものがいる。
南光太郎もそう。
改造されて怪人になる。
これ全員がそうなのかな?
違うよね?
怪人の子供がいるってことは怪人から直接生まれてるんだろうし。。。
人間が怪人になったのだとしてもやっぱり差別はなくならない。
そこもまたリアルなんじゃないかと思った。
極端な社会風刺がちょっと鼻につく感じが無きにしもだけども。
そこが良い!
ちゃんと大人の鑑賞に堪えうる作り。
仮面ライダーのビジュアルも最高だしね。
怪人がそこまでリアルかというとそうではないけど、子供向けの番組よりかは全然マシな感じ。
王道のストーリーではなく、差別を扱ったり、良い怪人を殺したり、ある重要な人間を怪人にしたりなかなか意外性があったな。
えええええ~そうなるの!!と何度か言ってしまったわ。
世界観も嫌いじゃないし、差別撤廃を訴える少女も一筋縄ではいかない感じが良かったし、次が気になって一気に観てしまった。
面白かった!
元の仮面ライダーBLACKを知らないけど、そこはあまり関係ないのかな。
知らなくても十分楽しめる。
ラストはね~。
私はあまり好きではないかな。
私は白黒はっきりしたい派やし、それにあれは…ちょっと…えええええ~ってなるわ。
そこが良いのかもしれんけど。
あまり期待しないで観たけど、のめり込んで観ました。
続きも気になる作りになってましたし。
これは大人にこそ観て欲しい仮面ライダーでした。
でもね、私が一番好きなのは仮面ライダー電王です!
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「私という病」 著者 中村 うさぎ
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
筆者は47歳になり女として価値が下がったことに悲しみ、自分に欲情する男が欲しくてデリヘル嬢になる。
詳細な自己分析、男に対する憎悪等々リアルで生々しい体験記。
まず冒頭から共感。
女は年齢と共に性的対象からはずれていく。
そしてその事は自身の価値までもが貶められたような気になる。
「誰かわたしに欲情して」と叫ぶ筆者はまるで自分の事のようだった。
私も自分の価値を「男から見て抱きたくなる女」という部分に置いているところがある。
本当はそんな所に人間の価値があると信じてるわけではないんだけど。
男性から求められなくなったら自分に価値がなくなった…と考えてしまう。
今の私は母親であり主婦であり妻であり会社員である。
妻=女ではあるんだけど、無料でいつでも出来る手軽なセックス相手=妻でもあるわけだ。
女としての魅力というやつは年齢にあるわけではない!と理想論としては言えるかもしれない。
でもやっぱり「男が勃つ女」でありたいと思う私は筆者と同類なんだと思う。
自分が女である事を上手く利用できず足掻き、若い女と年増を区別する男に憎悪し、自分の性的価値にこだわり続ける。
なんだか人事じゃないと思った。
でも筆者のようにデリヘルはできない。
私にとってデリヘルは「お金を払ってまでもヤりたい女」というわけじゃないと思うから。
風俗で働いて売れっ子になっても自分の価値を金銭的に高いとは思えないんだよね。
あくまで「風俗」という世界での価値であって一般で価値が高い女というわけじゃない気がするから。
その点で言えば私の自尊心というのは筆者より数倍(無駄に)高いんだろうな。
他にもヤる女はいっぱいいる。
でも私に欲情し、私を抱きたいと思って欲しいわけよ。
たいした女でもないって事はわかってるつもりなんだけど、それでもいつまでも性的欲望の対象になりたいんだよねぇ。
あ、もちろん男なら誰にでも欲情されたいわけじゃなく、自分的に「これ」と思った男にのみ欲情されたいわけ。
なんちゅうか、これってホント年々きつくなっていく願望だな。
一体何歳になればそういう思いから解放されるんだろうね。
そういう面で私は筆者と同じ感覚の持ち主なんだろうな。。。。
とりあえずあまり老けないように努力だけはしようと思いますです。
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本「半魔」 著者 黒武 洋
★★☆☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
女子高生の陽子は百貨店の屋上から身投げしようとしている同じ女子高生の寛美を助ける。
彼女は人の心が読めてしまう自分に嫌気がさし死のうとしていたのだ。
ところが陽子も同じような超常能力を持っていると知り二人は友達になる。
そしてやはり同じような力を持つ理砂とも出会う。
三人の孤独な魂が出逢ったその時、三人の力の覚醒が始まった。
うーん。どうかな。
半分魔の血が入った人間という発想は面白かったけど、三人が解決するどの事件もリアルさに欠けててのめりこめなかったわ。
結局ラストも「続く」って感じやけど、これの続篇をそんなに読みたいかって言うとそうでもなし。
自分が高校生のときに読んだらもう少し面白かったのかな。そうかも。
小説って読む時期によっても感想が変わってくるよね。
感じ方も違うし。
その時々の悩みとかにもよるし。
舞台「すえひろがり乱舞野外祭」 2023年ミュージカル刀剣乱舞
2023年9月17日(日)~9月24日(日)
富士急ハイランド コニファーフォレスト
★★★★★(個人評価 ★多めならおすすめ)
構成・演出 茅野イサム
脚本・作詞 浅井さやか
出演者
今剣役 |
大平峻也 |
大和守安定役 |
鳥越裕貴 |
堀川国広役 |
阪本奨悟 |
蜂須賀虎徹役 |
高橋健介 |
長曽祢虎徹役 |
伊万里 有 |
物吉貞宗役 |
横田龍儀 |
陸奥守吉行役 |
田村 心 |
巴形薙刀役 |
丘山晴己 |
明石国行役 |
仲田博喜 |
鶴丸国永役 |
岡宮来夢 |
御手杵役 |
田中涼星 |
桑名江役 |
福井巴也 |
松井江役 |
笹森裕貴 |
浦島虎徹役 |
糸川耀士郎 |
日向正宗役 |
石橋弘毅 |
豊前江役 |
立花裕大 |
大典太光世役 |
雷太 |
水心子正秀役 |
小西成弥 |
源清麿役 |
佐藤信長 |
五月雨江役 |
山﨑晶吾 |
村雲江役 |
永田聖一朗 |
大包平役 |
松島勇之介 |
小竜景光役 |
長田光平 |
肥前忠広役 |
石川凌雅 |
鬼丸国綱役 |
林 光哲 |
一期一振役 |
國島直希 |
大般若長光役 |
京典和玖 |
へし切長谷部役 |
木原瑠生 |
榎本武揚役 |
藤田 玲 |
伊達政宗役 |
岡 幸二郎 |
【日替わり出演】
9月17日(日)公演 山姥切国広役 加藤大悟
9月18日(月・祝)公演 大倶利伽羅役 牧島 輝
9月19日(火)公演 山姥切国広役 加藤大悟
9月20日(水)公演 小狐丸役 北園 涼
9月21日(木)公演 蜻蛉切役 spi
9月22日(金)公演 膝丸役 高野 洸
9月23日(土・祝)公演 山姥切長義役 水江建太
9月24日(日)公演 山姥切長義役 水江建太
ミュージカル刀剣乱舞初めての野外ライブ。
雨が降ったら…とか、標高高いので気温差とか色々不安な中での参戦。
自家用車にて関西より向かう。
家族三人で行ったので、一棟貸しの別荘型宿泊施設を予約。
これがまた最高に良かった。
隣の騒音等も気にならず広いし快適だし備品色々あるし最高。
今度もまた泊まりたい。
とにかく気温差と天気の変化に適応すべくめちゃくちゃ準備していきました。
その際に超お世話になったのがワークマン。
防水帽子やレインコート、防寒インナー、防水ブーツ等々。
参戦したのは23日と24日。前楽と千秋楽。
その前に配信も観ていたので大体の流れは把握してからの観劇。
屋根がないことが不安だったけど二日間ともにまぁまぁ天気に恵まれてラッキーでした。
23日は少し小雨だったけどレインコート着てたし寒さもしのげてちょうど良かった。
24日は昼間めちゃくちゃ天気が良くて、日が落ちたら気温がぐぐぐーーっと下がって息が白くなるくらい寒かった。
でも雨も降らずこちらも最高のコンディションと言えるかも。
舞台の内容はもうもうもう最高としかいいようがない。
会場はめちゃくちゃ広いからメインステージは遠いけど、色んな場所にミニステージが作られていて、演者さんたちが通路を走り回ります。
おかげでどの席でも近くで歌い踊る刀剣男士たちを観れて幸せでした。
セットリストも聞きたかった歌全部あり!
推しもメインで歌い踊ることが多かったし千秋楽ではソロも!!
刀ミュでの彼の立ち位置がどんどん重要になってきているのがわかって感無量でした。
日替わり要素が多く何回観ても楽しめる。
配信も全日購入したのですべての日替わりを楽しめました。
配信があるのは本当に感謝。
今回、初めての野外だし、しかも富士山の麓だし、標高高いし、9月末ってことで台風も心配だったし不安だらけの舞台。
でも杞憂でしたね。
ただただ最高の体験でした。
でももう野外はいいかな(笑)
なんせ関西からは富士急遠い!!!
舞台自体は夕方からなので昼間は富士急ハイランドに居たのだけど人が多くてアトラクションの待ち時間も半端なくて。
まぁどうせジェットコースターは怖くて乗れないんですけどね。
怖いの多いよね、富士急。
唯一楽しめたのは旦那と二人で行った「絶望要塞」
これめーーーーーっちゃ楽しかった!!
初めて行って第三ステージまでクリアできたんだけど、さすがに体力勝負のゲームが無理でした。。。残念。
今度は娘と三人でチャレンジしたい!
そのためだけに富士急行ってもいいくらい。
遊園地で楽しめてミュージカルも楽しめたので結果的に最高の旅行となりました。
富士急は刀剣乱舞とコラボしてたので何もかもに二時間は並んだけど…。
これがちょっと大変だったな。。。
それでも最高の体験できたので良き。
すえひろがり、乱舞野外祭り少しでも気になった方はまたDMMで配信もあるだろうし映画館で4DXもあると思うのでその機会を逃さずぜひ観劇してみてください。
刀剣男子めちゃくちゃかっこいいので!
なんせ人数多いので、好みのイケメン必ずいますから!
どの嗜好にもフィットする刀剣男子必ずいます!
超おすすめ!まぁ一度ハマると抜け出せない深い深い沼ですが…。
舞台『刀剣乱舞』七周年感謝祭 -夢語刀宴會ー 豪華版【Blu-ray】 [ 鈴木拡樹 ]
舞台『刀剣乱舞』山姥切国広 単独行 -日本刀史ー [ 荒牧慶彦 ]
★★☆☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
サラは既婚者であるグレッグの子供を妊娠した。
中絶するためにクリニックに向かったサラ。
ところが彼女は誰かに拉致されてしまう。
目隠しをされ地下室に監禁されるサラ。
そしてサラは際限のない壮絶な暴行を受けることになる…。
犯人の目的は?
この作者さんは実際に起こった事件をもとに小説を書いている。
しかしその実際に起こった事件がまたすさまじいのだ。
例えば「オフシーズン」これは実際に起こった人喰い一族のお話。
洞窟に住み、通りかかった旅人を捉えては食べる。
家族の中で近親相姦を繰り返し一族の女は次々と妊娠出産。
当然子供たちは読み書きもできず野生児のまま育つ。
そしてもうこれでもかっていうくらいのグロ描写。
でもこれが事実なんだっていうからもう恐ろしい。。。
ちょっと読み進めることができないくらいのエログログロ小説だった。
それに比べたら今回のはまだマシ…か。
マシというだけで、妊婦さんを痛めつけ傷つけ監禁するのだからこういうのに耐性のない人はメンタルやられるかも。
私も耐性があるわけではないけど、小説として読むならグロ可能なので。
…ひかないで…。
たぶん、想像力が貧困すぎてグロ描写平気なんだと思う。
だって映画のグロは観れないもん。
いや観るけど(どっちやねん)。
でもあんまり観たくない。
最初からなんか登場人物に感情移入できない状況。
サラはバツイチ。以前子供を事故で亡くしている。
グレッグは妻帯者。子供もいる。
その状況で、二人は愛し合ってるというサラ。
そしてサラは妊娠。
しかしグレッグは家族を捨てられない。
中絶を決意した二人はクリニックへ向かう。
グレッグが車を止めに行ってる間にサラは拉致されてしまう。
必死で行方を捜すグレッグ。
サラは、ある夫婦に拉致されていた。
家の地下室で棺のような箱に閉じ込められる。
箱からは解放されても、地下室の中で拷問を受けるサラ。
夫婦はある組織の一員だという。
もしサラが従順でなければ、サラの両親が組織に殺されるという。
徐々に洗脳されていくサラ。
よく拉致監禁の被害者は洗脳されるっていう。
なんかわかる。
拉致監禁されたら生殺与奪はすべて監禁者にゆだねるしかなくなる。
そんな中、少しでも楽になるためには従順になるしかない。
少しでも優しくされると感謝さえするように。。。
怖い!!!!
恐ろしすぎる!!
ただね、以前読んだ「隣の家の少女」これもケッチャム作なんだけど、こっちのほうが悲惨だった。
救いのない虐待。
周囲の人に助けを求めるも助けてもらえない。
絶望につぐ絶望。
これに比べたらなんか今回のはあっさり終わった気がした。
今回も悲惨なんよ?悲惨ではあるんだけど。
今までのケッチャムがひどすぎたのもあるかもな。
結末がどうなるかは書かないでおくけど、まぁこうなるだろうな、という結末。
これも実際に起きた事件を元に書いてるらしい。
結末も同じかどうかはわからないけど。
「隣の家の少女」は何も悪くないいたいけな少女が暴行されるから、胸が痛いし助けてあげたいし、周囲の人間にも腹がたつ。
けど、今回の主人公は、不倫してるは、その子供を中絶しようとしてるはで、共感ができなかった。
だから拷問されてもいいわけじゃないし、同情もするし可哀そうにも思うんだけど感情移入ができなかった、最後まで。
助かってほしい!という思いでは読んでたんだけどね。
もし自分がこんな目に遭ったら。。
もう死にたいだろうな。
いっそ殺してくれ!って思うわ。
絶対反抗する気にはならないと思う。
なるべく媚びを売って好かれるようにするだろうなぁ。。。。
人間の生きたいという感情を赤裸々に描く作家さんだと思うのだけど、はっきり好き嫌いが分かれると思う。
同じ恐怖を描くにしても、ケッチャムは他のホラー作家さんと違って容赦ない気がする。
細かい所まで徹底的に被害者を痛めつける。
どうすれば一番嫌か、痛いか、どんな目に一番遭いたくないか、をよく知ってる作家さん。
とにかく残酷描写は随一じゃないかな。
徹底的に人体を痛めつける…。血みどろに。
グロ描写が平気な人以外は読まないでほしい。
で、少しでも人間の強さ、弱さ、生への執着、人の不幸と引き換えに得る満足感、どうしようもない悲惨な運命、閉塞感、等々を知ってみたい方は、まず本書から読んでみてほしい。
この残酷描写に耐えられるなら、次に「隣の家の少女」を読んでみて。
「隣の家の少女」になんとか耐えられたら「オフシーズン」へどうぞ。
人間の本質ってこれなのかもしれない、と思わせられる一族に出会えます。
しばらくお肉が食べられなくなるかも…だけど。
まぁおおっぴらにおすすめできる作家さんではないことは確か。
かの有名なスティーブン・キングが「ディズニーがケッチャムを映画化することは決してない」と言ったらしい。
そりゃそうだろ!!
こんな悲惨な血みどろ小説をディズニーが買うわけがないわ!
ただね、ケッチャムに出てくる登場人物のほとんどがどうしようもない人間だけど、その中にも勇気がある人、生きようと必死になる人、等々は出てきます。
サラもそう。強い。
人間の汚さや野蛮さ、本能の恐ろしさ、隠している闇を赤裸々に暴いていくケッチャム。
人ってこんな目に遭っても生きようとするんだな、とその強さにも驚くことでしょう。
オフシーズンの人喰い一家ですら、本能のまま人間が暮らしたらこうなる…の見本だからね。
14世紀のスコットランドで実際に起こった事件らしいから興味あれば調べてみて。
それを小説化したのが「オフシーズン」
今回の小説もヒッチハイクしていた20歳の女性を七年間にわたって監禁していた夫婦の事件を元に書いているらしい。
ただ実際の事件を元にしてはいるけど、理由だったり、当事者だったり、結末だったりそういうのは実際の事件とは変更を加えていたりする。
さて、どなたか読む勇気のある方はいますかね?
勇気っていうか、ちょっと変態じゃなきゃ読めないかも。
私は吐き気を覚えながらもなんでこういう小説読むのかな。
人間がどこまで残虐になれるのか、そしてそれを受ける側の人間の心理の変化、そういうのに興味があるからかな。
あと、どうしたらこういう状況から抜け出せるのか、どうするのが最善なのか、を知りたいのもある。
と、言い訳してても私の中にある残虐性がこういう小説を好むのかも。
私は虫すら殺せない心優しい女性なんだけどなぁ。。
いや、マジで。ほんとだから!
あんまりケッチャム読んでます!とは公言しない方がよいと思います。。。
「ウォーキングデッド」 2010年~2022年 アメリカドラマ
★★★★★(個人評価 ★多めならおすすめ)
出演者 リック(アンドリュー・リンカーン) ダリル(ノーマン・リーダス) キャロル(メリッサ・マクブライド) マギー(ローレン・コーハン) ニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)
シーズン1~11【Netfilix】
ウォーカーと呼ばれる歩く死者が跋扈する世界。
噛まれたり死ぬとウォーカーとなる。
生き残った人々はなんとかこの世界で生き延びようとするが様々な困難が立ちはだかる。
ウォーキング・デッド11(ファイナル・シーズン) DVD-BOX3 [DVD]
ウォーキング・デッド コンパクトDVD-BOX シーズン10 [DVD]
このドラマが好きで好きでもう終わったことが悲しくて仕方ない。
ゾンビだし怖そうだしな~とこわごわ観だしたらこれがもう面白くてやめられなくなってしまった。
原作はアメコミ。
基本は原作に近いんだけど、原作にはない人物やストーリーも付け加えられてる。
シーズン1は主人公であるリックが病院で目を覚まし、その時には世界はゾンビだらけになっていた。
家族を探しまわるリック。
道中で知り合った人々と妻を探す。
妻はリックの親友と一緒に生き延びていた。
終末の世界がこれほどまでに映像として表現できるなんてアメリカならではだなぁと思った。
廃墟だったり、落ち葉だらけの道だったり、日本じゃこういう風景見つけるのは大変だからセットになるんじゃないかなぁ。
とにかくリアル…ってのも変だけど、出演者の演技によりこれは本当に今起こっている世界なんじゃないのか…と思えてくるねん。
出演者に感情移入し、裏切り者に怒り、ゾンビを恐れ、それよりもっと生きている人間を恐れる。
このドラマ観始めてからさ~ゾンビから逃げ込むにはどこがいいかを考えるようになってしまったわ。
この家だとこの塀が弱すぎるな~とか、これは頑丈だから良さそうとか。
ドラマ最初の方は、結構人が死ぬわけよ。
いや後半も中盤もそうなんだけども。
死なないで~と何度泣いたかわからんわ。
もうすっかり知り合いになってんのよ、出演者が。
感情を揺さぶられ、ドラマの続きが気になって気になって。
ドラマ途中でリックが退場する。ドラマからね。
でも生きているのか死んでいるのかは明言されない。
そこもね、期待させるわけよ。
いつかまた出てくるんじゃないかって。
結局スピンオフドラマから出演になるみたいだけども。
このドラマは決してゾンビとの闘いだけを描いているわけじゃなくて、どっちかというと生き延びている人間同士の戦いを描いている。
関りだったり、どう生きるのかだったり、誰と生きるのかだったり。
誰もが愛する人を亡くしたりしていて傷ついている。
でもまた新たに愛する仲間、家族を見つけて生きていく。
これがね~もうたまらんわけよ。
見も知らぬ他人だった人々が一緒に生き延びていくうちに心から信頼し合い、家族になっていく。
ずっと何年も観続けてきたから、ラスト最終回には大泣きしちゃったわ。
彼らと一緒に旅をして生き延びてきた気持ちでいるから。
せっかく愛し合って心から守りたいと思える相手ができても、この世界じゃ死と隣り合わせ。
いつ死んでもおかしくない。
実際に亡くしていくしね、みんな。。。
そんな世界で心を許しあえる相手に巡り合うのって奇跡に近いと思う。
そんな仲間が増えていく過程はほんと観てて素晴らしかった。
最初敵だった人物が仲間になったり、許す許さないというテーマもあり。
さすが10年続いたドラマだけはあるよね。
こんなドラマもう出てこないんじゃないだろうか。
ゾンビというだけで毛嫌いしちゃう方もいるんだろうな。
ホラー苦手だったり。
お子様にまでおすすめはしない。
グロイから。
でも、映画好きな方ドラマ好きな方には観て欲しいなぁ。
こんな世界が存在するのかもと思わせてくれるほどリアルな体験ができるから。
きっと観たらゾンビ対策考えちゃうようになるよ。
自分ならどう生き延びていくのか。
私なら…すぐ死んじゃうだろうな。
とにかく自分史上一番のドラマです。
当然これから始まるスピンオフドラマも観ます。
ダリルが主人公のやつ↓
★ウォーキング・デッド ダリル・ディクソン
リックとミショーンのラブストーリー↓
★ウォーキング・デッド ザ・ワンズ・フー・リブ
ニーガンとマギー主役↓
★ウォーキング・デッド デッド・シティ
完全なスピンオフ?↓
★テイルズ・オブ・ザ・ウォーキング・デッド
この四つがU-NEXTにて配信されます。
特にリックの物語がもう楽しみで仕方ない!!
この四つの物語が最後交差して全員揃うといいなぁ。
そうしてくれないかなぁ。
ダリルとリックの再会は絶対に観たい!!
お願いします(誰に)。
スピンオフも多くて大変だけど、とにかくまずは本編観てください!
感想語り合いたい!
ウォーキング・デッド Blu-ray スペシャル・プライス版 シーズン1
「THE LAST OF US」 2023年 アメリカドラマ
★★★★★(個人評価 ★多めならおすすめ)
出演者 ジョエル(ペドロ・パスカル)エリー(ベラ・ラムジー)
シーズン1【U-NEXT】
謎の菌が蔓延し人類が壊滅的な状況にある世界。
感染すると異形になり人間を襲うようになる。
その菌に耐性のある少女を研究施設へと送り届ける役目を引き受けたジョエル。
果たして感染者がうようよする世界で無事に少女を送り届けることができるのか。
アメリカのゲームを実写ドラマ化。
このゲームはめちゃくちゃ気になっててYouTubeでネタバレ動画を見まくってた。
なのでストーリーも結末も知ったうえでの鑑賞。
いやいや面白かった!!
ゲームもめちゃくちゃ面白かったんだけど、あの世界をここまで鮮烈に描き切るなんて!
そして主人公のジョエル。
なんかゲームから抜け出してきたみたい。
ゲーム序盤で娘が死んじゃうんだけど、それもそのまんま映像化されてたね。
哀しい過去を持つ心を閉ざしたおっさn…いや、あの、男性と退廃した世界で生まれ育った孤独な少女。
この少女役の子、あんまり可愛くない(個人の感想です)のよ。
ゲームでは結構美少女。なので違和感。
でもね、ドラマが進むにつれて可愛く見えてくる。
それに演技派。
すっごく生意気で勝手な行動するしいらいらするんだけど、それでもだんだん感情移入していってしまう。
イケメンも美少女も出てこないのにめっちゃ面白いし、続きは気になるし大好きなドラマ。
その方がリアルに感じられるのかなぁ。
ゲームそのまんまの世界が実写化されてて感動したし、やっぱりストーリーも面白いしわくわくどきどきする。
おおよそ展開は知ってるのにそれでもどきどき。
ちょっとゾンビとは違った感染者なんだけど、姿かたちが変わるから気持ち悪いし、感染したくない気持ちが強い。
いや、ゾンビに噛まれるのも嫌だけどもね。
ゲームは2も3もあるのかな?2があるのは知ってるんだけど。
なのでこのドラマもSEASON2があるはず。
めっちゃ楽しみ。
ゲームの2の内容もYouTubeでゲーム実況観たのでストーリーは知ってるけどそれがどのように映像化されるのかがもう楽しみで。
私はネタバレOKな人だし、なんだったら内容知ってから観るほうが好きかもしれんくらい(ホラーに限る)なので。
ゲームから実写化ってバイオハザードもそうだけど、なんかもう実写は別物くらいそっちはそっちで面白くなってるね。
ストーリー性の高いゲームだと映画化やドラマ化されても楽しい。
人間ドラマもあり、感染者との闘いあり、敵は人間…もあり、とっても面白いはらはらどきどきのドラマなので超おすすめです!
ゲーム知らなくても普通に楽しめます。
新感染半島 ファイナル・ステージ【Blu-ray】 [ カン・ドンウォン ]
「VIVANT」 2023年日本ドラマ
出演者 堺雅人(乃木) 阿部寛(野崎) 二階堂ふみ 二宮和也 役所広司
商社に勤める乃木は会社のお金を誤送金したと疑われる。
必死に誤送金されたお金を探し取り戻そうとする乃木。
お金はバルカという国の企業に送られていた。
独自にお金の行方を追う乃木だったが…。
めちゃくちゃ面白かった!!!
久しぶりに毎週必ず観るドラマに出会えたわ。
初回からもう釘付け。
お金かかってるなぁ…というシーンが多くて海外ドラマ観てるみたいだった。
ギャラだけでも高額(大きなお世話)。
これだけの出演者をそろえてたら面白くないわけないよね。
国際的テロリスト集団を追う警察や別班と呼ばれる日本を守るエリート集団、もう第一話からわくわくが止まらなかったわ。
まぁ最初からわかってたことも多いんだけどさ。
それでも最高に面白かった。
思わず視聴者の考察読んだりして…。
伏線回収も見事だったな。
最初はU-NEXTで追っかけで観てたけど結局リアタイしてしまったわ。
CMに我慢できなくて飛ばしたくてしょうがなかったけどね。
普通に地上波でドラマ観ることなくなったからなぁ。
でもVIVANTは我慢できなかったわ。
誰もかれもが敵に思えてきてたし、味方だと思った人が敵だったり予想を裏切る展開がすごかった。
出演者も演技達者な方々ばかりでこれも見ごたえあった。
久しぶりにのめり込んだドラマでした。
半沢直樹ぶりじゃないかな。
これ続編あるんだよねぇ。
めっちゃコストかかるから難しいとは思うけどやって欲しいなぁ。
観ながらこれはこうちゃうか、とか考えるのも楽しかったな。
続編待ってます。
【セット組】LOST コンパクトBOX 全巻セット (S1-6)
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
突然学校の周囲を黒い岩が覆いつくし、中に閉じ込められてしまった10人。
食料の確保、地下水の処理等々それぞれが役割分担をし、ルール通りに行動しようとする。
しかし徐々にお互いを疑いだし、信じられなくなっていく。
果たして彼らは生き延びることができるのか。
下巻はまず、怪しい行動をする女子生徒を警戒しつつ校内を捜索するところから。
女子生徒は一人の男子生徒を人質にしており、彼の救出を目指す。
ところが、その女子生徒は実はみんなを傷つけるつもりはなく、このすべてが自分が呪いをかけてしまったせいだと罪悪感からの行動だったのだ。
それを聞いた男子生徒(人質になったと思われている)は、みんなの誤解を解こうとする。
でもみんなもう聞こうとしないんだよね。
いくら誤解だといい募ってももうだめ。一度思い込んでしまったら理解しようともしない。
結局、誤解を解くことはできず女子生徒は自分が死ねばこの世界から解放されると信じて階段から飛び降りてしまう。
負の連鎖。
誤解が誤解を生み、行動がそれをより確信へと導いてしまう。
閉鎖空間でみんなパニック状態なのもわかるけど、ここまで人を疑うようになるんだろうか。
平穏な世界ではみんな温厚な性格。
何もかも与えられ余裕のある生活の中では。
しかしいったんその平穏が破られると本性が現れてしまう。
という感じ。
人質になった男子生徒(ユウタ)は絶望する。
誤解なのに。お互いが理解できないし、しようともしない。
お互いが別々の世界に住んでいるようだと落ち込む。
同じものを見ていても、それぞれがまったく違う見方をしている。
ユウタが見ている女子生徒(呪いをかけたと罪悪感から飛び降りた子)と、みんなが見ている女子生徒はまったく違うのだ。
分かり合えてるなんて、所詮絵空事で、本当は誰一人理解しあえていない。
もう絆は崩壊してしまった。いや、最初から絆なんてなかったのではないか。
このどうしようもない気持ちはわかる気がするな。。。
確かに同じことを考えているようでも、本当は全く違う考えを持っているってことあるもん。
いくら仲良しでも、いつも同じように感じるとは限らない。
ある人から見たらとっても親切な人、でも違う人から見たら腹黒い人に思える、なんてあり得るからね。
食料は、食堂、売店、非常用備蓄などで結構量は見つかった。
そして飲料水も自動販売機等でそこまで少なくない。
本当なら、そこでみんな協力しあって少しでも長く生き延び、救助を待とう…とならないものかね。
なんでみんな他人を疑うんだろ。
この状況を異常だと言い出し、これは誰かの陰謀でこの中に主催者側の人間がいるはず!と言い出すものが出てくる。
そしてユウタがその犯人だと疑われてしまう。
いくら否定しても疑いは晴れない。
そこでユウタが決断したことは。。。。
ユウタは自分が犠牲になり、みんなが一致団結して生き延びてくれたら…と願う。
けれどその結果は…。
ラスト…なんかもう心がもやもやして気持ち悪い感じになった。
いや、いいのよ、このラストは受け入れられるラスト。
それでもさ~。
もうちょっとなんとかならんかったのかと。
教師の一人でも一緒に閉じ込められてたらなんとかなったのか、ならなかったのか。
なんか。
もやもやしてしまう。
こんな結末しかなかったのかな。
他にもありえたんじゃ?
閉じ込められた人たちの心情ってこんなもんなの?
生徒たち10人とも悪人ではない。
みんなきっと通常の学生生活では普通のいい子たちなんだと思う。
なのに猜疑心に蝕まれ対立しあい、お互いに理解しあえなくなっていく。
所詮人間なんて孤独なんだと言いたかったのかな、作者さん。
そう考えることもあるけど、でもやっぱり信じたいんだけどな。
確かに違う世界に住んでるな…と思えるような人もいるけど。
どうせ理解しあえないからと諦めてしまったらもう終わりだよね。
理解しようとする姿勢が大事なんじゃなかろうか。
自分の考えが絶対的真理だと思わず、違う意見も聞いてみる姿勢があるかどうか。
まぁ実際はむつかしいけどね。
これラストは読む人によって感想が変わるのだろうか。
私はもやもやもやもやして、哀しみと嫌な気分に襲われたわ。
レビューを探して読んでみよ。
想像していたラストとは違ったし、私的には意表を突かれたので面白かった。
少しのボタンの掛け違いでも、違う人間同士大きな亀裂になってしまうことがある。
わかったつもりにならないこと!だね。
同じ人間同士でも、やっぱりそれぞれ違うんだから。
なんか人間不信になるわ!!!
てことで、ほんとに面白いお話でした。
中高生向きの軽いホラーかと思って読み始めたけど、私的には色々考えさせられる小説でした。
大人にも中高生にもおすすめ!
「暗黒学校 上」 著者 二宮 敦人
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
文化祭の打ち合わせのため土曜日にクラスメイト数人が集まった。
ところが突然意識をなくし、気が付くと学校の周囲は真っ黒い岩に囲まれていた。
光も入らず電波も届かない。
一体何が起こったのか。
学校の中に閉じ込められてしまったのは10人。
食料や水を巡り争いが起きる。
彼らはここから救出されるのだろうか。。
閉じ込められ系の小説。
こういうのが大好物なんです。
興奮するわ~はぁはぁはぁ…(変態)。
限られた空間に閉じ込められ、その中でのサバイバル。
そういう極限状態の中での人間の心理状態とか起こる事件とか、めっちゃ好き。
高校にたまたま来ていた生徒たち10人が学校に閉じ込められてしまう。
一瞬気を失って、その間に何かがあったよう。
学校の窓から見えるのは真っ黒い岩のみ。
屋上に上がるも、そこも岩で囲まれていた。
絶対脱出不可能な状況に生徒たちは一体どう立ち向かうのか!?
といった内容。
もうね、いきなり個性的なキャラ満載でそこもすごく面白い。
一筋縄ではいかない人物ばかり。
仲良しこよしで、みんな一致団結して乗り切ろう!となかなかならないのがまたいい!
意外とこんなもんかもなぁ。
人間なんて自分が一番大事だし(私だけ)。
高校生くらいなら余計に感情のままに行動するかもね。
一人突っ走るやつがいるとそれに引きずられるやつも出てくるだろうし。
ものすごいリーダーシップを持った人物がいればいいんだろうけど。
いや、居たとしても必ず反発する人が出てくるな、きっと。
とりあえず学校が岩に囲まれてしまった理由はまったくわからない。
ただ、生徒のうちの一人がおまじないで恋人を取られた腹いせに呪いをかけたという。
そのせいだと信じてしまうものもいる。当然信じないものも。
けどありえない状態にいるのは確かだから、そういうのを信じてしまうのもわかるわ。
たださ。
ちょっと引くくらい、みんな疑心暗鬼だったりするのがちょっと違和感。
高校生くらいだともうちょっとクラスメイトを信じる気がするんだけどなぁ。
呪いを解くために人を殺そうとしてる…とかさ。
なかなかそういう発想にはならない気がする。
普通一般の高校生が殺人はできないと思うけどな。
ちょっとクラスメイトを信じなさすぎちゃうやろか。
それとも私が甘いんやろか。
学校が岩に囲まれてしまったときに校舎のあちこちが崩れ、それにより死んでしまった生徒もいる。
そしてすぐに食料や水の確保に走るものも。
まぁこいつは独り占めしようとしてる感じがひしひしと伝わってきたけどね。
酸素はどうなんだろう。
岩の中に閉じ込められたならいつか酸素は無くなる気はするけど。
そこらへんは上巻ではまだ解明されてない。
まずは生徒同士の中で疑いの芽が生まれ、呪いをかけた人物は孤立、という感じ。
食料を自分が管理するといって独裁者となったものは皆の反感を買い、一室に閉じ込められてしまう。
という感じで上巻は終わる。
まだまだ謎は全く解明されていないし、生徒同士お互いに信じ切れてない状態。
また事故で死んだと思われる三人のうち、二人の死因に怪しい点が。。。
誰かが故意に殺したのか…。
読んでてほんとどきどきはらはら。
めっちゃ面白い。
閉じ込められ系が大好きなのもあるけど、ほんとこういうの読みたかったのよ!
もうちょっとみんなで助け合えばいいのに、と思わなくもないけど、今の時代は人間関係が希薄なんだろうし、こんなものなのかもしれないな。
まぁ考えてみれば、同じクラスでもほぼ話さないまま終わった人もいるもんなぁ。
みんな仲良しってなるわけないか。
しかしこんな状態、決着つくんだろうか…。
異世界に飛ばされた系、なんかの実験系、夢落ちくらいしか思いつかんわ。
仲良しだと思ってたけど実際は表面上だけのつきあいってこともあるもんな。
そういうのもこれから暴き出されるんだろうな。
いや、楽しみ。面白い!
下巻では殺人が起こる気がするし、もっとどろどろぐちゃぐちゃなるはず。
信じられる人が一人でも居たら、どんな世界でも生きられるような気がする。
周囲誰も信じられない状態だと死んだ方がマシだなぁ。
ちょっと設定に無理がありすぎる感は否めない。
土曜日だとは言え、10人だけじゃなくもっともっと生徒はいるはずだし、当然先生もいるはず。
部活動あるからね。
でも人数を多くしちゃうと、楳図かずおの漂流教室になっちゃうからな。
漂流教室も名作だったなぁ。めちゃくちゃ怖くてめちゃくちゃ面白い。
とにかく、土曜日なのになぜか校舎にいたのは10人だけという不思議設定ではあるけど、少人数だからこその揉め事でもあるし、下巻を楽しんで読みたいと思います。
あ~どうか夢落ちだけはやめてほしい…。。。。
「フラグメント」 著者 古処 誠二
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
親友が崖から飛び降り死んだ。
事故死だと認定されたが納得できない相良。
クラスの不良リーダーである城戸が関わっているに違いないと確信していた。
親友の葬儀に向かう途中で大地震が発生。
マンションの地下駐車場に閉じ込められてしまう。
暗闇の中、一緒に担任の車に乗り込んでいた、城戸、相良の間に不穏な空気が漂う。
そんな中城戸が何者かに頭を殴られて死んでしまう。
閉じ込められた教師と高校生6名。この中に犯人がいる。
一体誰が城戸を殺したのか。
なかなか犯人がわからんかったわ。
犯人がわかってからもラスト近くどんでん返しが待っている。
結局は私が疑っていた人物が悪者やったんやけど、途中であれ?違うんかな?と思わされた。
なかなか面白かったな。
学校の隠蔽体質というのが赤裸々に描かれていて現実もいじめがあってもこんなもんやろな、と思わされた。
子供がいじめに遭ったら…。学校は守ってくれない。
いじめ問題とか、学校の問題とか人間関係、色々考えさせられるし、ミステリーとしても面白かった。
そもそもクローズドサークル系大好きなので!
「ONE PIECE」 2023年Netfilixオリジナルドラマ
出演者 イニャキ・ゴドイ(ルフィ) エミリー・ラッド(ナミ) 新田真剣佑(ゾロ)
モンキー・D・ルフィは幼い頃から海賊に憧れていた。
ルフィは悪魔の実を食べゴム人間となる。
そして大海賊の残した宝、ワンピースを求めたった一人で大海原へ旅立つ。
ルフィの大冒険が始まる。
ONE PIECE 第一部EP1 BOX・東の海 (ジャンプコミックス)
めちゃくちゃ面白かった!!!
また原作漫画読みたくなったな。
原作に沿って作ったら一体何話になるねんとなるから、ダイジェストとしてうまく纏めていてそれでいてきちんと導入からラストまで筋が通っていたし良かったわ。
最初、ルフィやナミに違和感があったけどそんなものはすぐなくなったわ。
観てるうちにルフィやナミに見えてくるんよね、これが。
これが真剣佑なんだけど、ハマり役としか言えない。
クールでカッコよくて筋肉もほどよくついていて。これ最高やん!!!
ウソップ。これもさ~鼻が長くなくてももうウソップなのよ!
そうとしか思えないわけ。
サンジ。これもまたまゆげが普通なのにもかかわらずサンジ!!!
圧倒的なサンジ感。
オーディションした人、神か!
あと敵キャラ!!
道化のバギーも魚人族のアーロンも原作まんまやん。
なんだったら原作より原作らしい(どゆこと)。
コビーもじっちゃんも最高やん。
船のシーンもいいね。
映像が綺麗。
敵もクオリティ高すぎ。
ストーリーもああ、確かこんなんやったわ…みたいな。
読んだのが前すぎてあんまし覚えてないけども。
待ちきれないわ。
結構予算使ってんのやろなぁと思うから難しいかもしれんけども。
文句つけるとしたらね。
あとよくルフィーを彼に決めたなぁ。
これは賭けやったんちゃうやろか。
今の時代って色んな制約があるし、色んな人種だったりLGBTだったりを出さないとあかん…のかな?
そういうのもあるだろうけど、彼がルフィでもほんと違和感は最初だけ。
だんだんルフィに見えてくるんよね。
そら原作のルフィかと言われるとまぁ違うねんけどもね。
別物としてもあれはあれでいいんちゃうかと思うわ。
これを実写化で観たい!
原作のワンピースを読んでない人でも絶対楽しめると思う。
知らない人も知ってる人も同じように楽しめるドラマやわ。
ウォーキングデッドのように息の長いドラマになるといいなぁ。
サンジの旅立ちのシーンはやっぱり泣けた。
これからも泣けるシーンいっぱいあるからなぁ。
実写で観たい。大泣きしたい。
これは超おすすめドラマです。
賛否両論あるみたいやけど、私は賛の方です!
「ぴんとこな」1~10巻 著者 嶋木あこ
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
歌舞伎界の御曹司、恭之助となんの後ろ盾もなく歌舞伎界に入った一弥。
お稽古もさぼり遊びほうけている恭之助は一弥の歌舞伎に対する真摯な思いに感化され自身も真面目に向き合うことに。
そして一弥の幼馴染、あやめを好きになる。
ところが一弥とあやめは両想い同士…。
この恋の行方は。
ぴんとこな コミック 全16巻完結セット (Cheeseフラワーコミックス)
とりあえず1巻から10巻まで読破。おもろい!!!!!!!
ちょっとドラマで観たことあったんやけど、漫画で読むとめちゃくちゃ面白いやんか!
ちょっとBL的な展開がまたたまらんわ。
これは腐女子に大人気ちゃうやろか。
あほやけど、華がある恭ちゃんにメガネクール男子の一弥がからみ、どんどん展開が変わっていくのがいい。
よくある三角関係の話かと思いきや、案外それぞれ思い切りが良かったりするし。
意外な展開に目が離せないわ。
歌舞伎って全然興味なかったけど、演目によっては観たい!
観たくなった!
おそらくこの漫画読んで歌舞伎に興味を惹かれた女子は大勢いるに違いない。
名門の御曹司っていうのは本当に恵まれてるんやねぇ。
実際の歌舞伎業界も同じなんやろなぁ。
まぁだからこそきつい部分も多いんだろうけど。
絵が結構好き。
綺麗な男の子。
女の子も可愛い。
歌舞伎のシーンが綺麗で大好きやわ。
お話も面白いし、それぞれのキャラがいいし、美男子同士の恋愛感情っぽい流れも好きすぎる。
こんな面白い漫画やったんか。
ドラマは確か初回を少し観て結局次からは観なかったんだよなぁ。
よくある三角関係の話やと思い込んだので。
でも漫画読んだ今なら歌舞伎のシーンだけでも観たかったなぁと思う。
ちょっとガラスの仮面っぽくもあるしな。
気に入りました!!
といいつつ未だにまだ全部読んでないけど…。
「暗闇の王子-キリアン」 著者 シェリリンj・ケニヨン
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
26歳の会計士のアマンダは風変わりな家族のせいで恋人にふられる。
8人いる姉妹はみんな占い師やヴードゥ司祭やヴァンパイアハンターだったり…。
そんな時双子の姉タビサと間違われて誰かに誘拐されてしまうアマンダ。
目が覚めるとゴージャスな美青年と手錠で繋がれていた。
その彼には長い牙が…。
「囚われの恋人」の続篇みたいな感じ。
このシリーズで13作も発表しているらしい。
まぁギリシャの神々が出てきたり納得いかない部分もいっぱいあるけどロマンスとして見れば最高かもねぇ。
たぶん続篇が出れば買うでしょう。。。
吸血鬼とのロマンスってなんでこう魅力的なんだろう…。
( ゚д゚)ハッ!
美青年だからか!!!!!
「ラ・ブレア」 2021年アメリカ
脚本・総指揮 デヴィッド・アッペルバウム
出演者 ナタリー・ゼア(イブ) オーエン・マッケン(ギャビン) ジャック・マーティン(ジョシュ)
ロサンゼルスのラ・ブレア地区に突然巨大な陥没穴が出現。
多数の人々が飲み込まれる。
軍のパイロットだったギャビンの妻(イブ)と息子(ジョシュ)も逃げ遅れ飲み込まれてしまった。
以前事故に遭いその時から幻視を見るようになったギャビン。
仕事も失い酒浸りの毎日。イブも子供たちも愛想を尽かし出て行ってしまった。
そんな時にイブたちが穴に落ちてしまう。
生存が絶望視される中ギャビンは幻視により生存を確信する。
その頃穴に落ちたイブたちは紀元前の世界にタイムワープしていた。。。
夢中で一気見。
めっちゃ面白かった。
ちょっと??なとこがあるけど、そんな細かいことはおいておくとしても面白い。
サーベルタイガーやマンモスが居る世界。
そんな世界に飛ばされてしまったイブたち。
果たして彼女らは救出されるのか?という展開。
ギャビンは以前パイロットをしていて砂漠で墜落事故に遭った。
その時から幻視を見るうようになり、日常生活に支障をきたすように。
仕事も首になり、家族とも確執が生まれ、イブとは別居状態に。
ギャビンはイブたちの姿を幻視で見るようになり生存を確信する。
政府は穴の存在を以前から知っていた。
以前も同じような穴が出現していたのだ。
ギャビンが事故に遭った砂漠でも同じ穴が出現していた。
その時から幻視を見るようになったギャビン。
どうやら穴が関係しているらしいとわかる。
陥没穴には光の裂け目があり、その中に入ると紀元前の世界に飛ばされてしまう。
救助に向かいたいギャビン。
ギャビンの親友である軍の現役パイロットであるリーヴァイが救出に向かうことになる。
しかしリーヴァイと妻のイブが浮気していたことが発覚。
これはきつい。
いくら自分が悪いとはいえ、親友と妻はあかんやろ。
しかしイブたちとは再会。
なんとか穴から脱出しようと試みる。
もっと大きなシダとかさ、そういうのもないし。
まぁ仕方ないけど。
それに、もっとたくさんの人が落ちたはずなのに、数十人しかいないのも。建物も車も人も大量に穴に落ちたのに…。
それが主体ではないから仕方ないけどさ。
人間関係は面白い。
ただ、都合よい展開が多すぎるのも難点やな。
え?もう到着?
え?もう助かったん?
え?もう着いたの?という感じ。
だいぶはしょったシーンが多い。
親子の確執もわりとあっさり解決するし。
もっと見た目原始人ぽいんじゃないの?
こんな進化してたん?人類って。
まるで同じく米ドラマ「LOST」のアザーズみたいな感じ。
救出したいギャビンだけど、穴に大きな飛行機が入ると地震が起こるらしく、許可されない。
こっそり飛行機で入ろうとするも失敗。
ギャビンが助けに来ると信じるイブ。
光の穴が徐々に閉じていき、救出は絶望的になる。
落胆するイブたち。
ラスト近くにはいろいろな事実が判明。
ギャビンの驚くべき正体とか。
なぜイブたちの姿を視ることができるのか、とか。
光の穴は時空の穴だけど、あちこちに出現するっぽい。
そして繋がる時間はばらばら。
普通タイムパラドックスで同じ時間軸に同じ人物がいてはいけない…みたいなのがあるけど、このお話ではそこは無視されてるのかな。
よくわからんけど。
今後もややこしい展開にはなりそう。
タイムワープものは結局わけわからん…という展開になりがちなので心配。
でもSEASON2はすでに撮影されてるらしいので楽しみに待ちます。
Hulu独占なのよね。
「君と世界が終わる日に」という日本テレビドラマを観るために加入して、ついでに「ラ・ブレア」観たんだけどさ。
他に見たいものがないんだよな~。
てことはいったん辞めて秋に再加入するかな。
Netflixかアマプラでやってくれんかな…。
「ヒルダよ眠れ」 著者 アンドリュウ・ガーヴ
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
妻が部屋に充満したガスによって死んだ。
打撲傷があったのも含め犯人は夫のジョージとされカレは逮捕される。
たまたま休暇でジョージの元を訪れたマックスは彼の無実を信じ独自で調査を始める。
人の良いジョージからの印象では死んだ妻ヒルダは温厚で大人しく貞淑なイメージがあったのだが、聞き込みをするにつれて違った姿が現れてくる。
果たして誰がヒルダを殺したのか。
1957年に初出した本書だが今読んでいても全然古さを感じない。
サイコ的な展開もあり読んでいて面白かったわ。
しかもヒルダ以外(犯人も含めて)悪人が出てこないのもいいね。
これ読んで私も娘を自分の型に嵌めてないかどうか心配になったわ~。
この子はこうだ!と決めつけることの怖さ。
私が殺人の容疑で逮捕されたらマックスみたいに無実を信じて動いてくれる人はいるんだろうか。いないような気がする…凹
案外、「いつかやりそうな気がしてました」とか言われるんちゃうやろか。
……。
普段からの行動に気をつけよう。
ミステリとしてもサスペンスとしても秀逸な一品…だと思った。たぶん。
舞台CONTEMPORARY STAGE「ケイ×ヤク」 2023年7月
★★★★★(個人評価 ★多めならおすすめ)
Mixalive TOKYO Theater Mixa(池袋)
原作 薫原好江
脚本・演出 川名幸宏
音楽監督 森優太
出演者
立花裕大(国下一狼) 長田光平(英獅郎)
三年前に失踪した先輩を探し続ける警視庁公安部の捜査官国下一狼。
失踪事件の捜査から外された一狼はヤクザの幹部である英獅郎に接触する任務を命じられる。
獅郎はヤクザの幹部であり、政治家相手に男娼をしている。
その獅郎は失踪した先輩の弟だった。
一狼は獅郎に二人で組み事件の真相を探ろうと提案する。
怪しまれないために二人は恋人同士の振りをし同居を始める。
最初、舞台の発表があったときにコンテンポラリーステージと銘打っていて、一体どんな舞台なのだろうとわくわく。
幕があがると今まで観たことのない世界が広がっていた。
たった二人だけのお芝居。
そこにバイオリンとチェロの生演奏が重なる。
そしてダンサー二人によるコンテンポラリーダンスが組み合わさっていく。
このダンサーさんたちの動き、ダンスによって二人の関係性が変化していくさまが描かれる。
ダンサーさんたちはセリフはまったくない。
動きだけで表現。舞台上に置かれた箱を移動するのもダンサーさんたち。
数個の箱が温泉だったり部屋だったりベッドだったりキッチンだったり車だったり、様々な背景や大道具に変化していく。
その舞台上に立ち大量のセリフで演技するのは立花裕大演じる国下一狼と、長田光平演じる英獅郎の二人。
ストーリーは原作漫画に沿って進んでいく。
ただし!!
ここがびっくりしたのだけれど、物語としてはなんの解決もないままにぷっつりと終わる。
つまり先輩の失踪事件に関わる人物を調べだし、どうやら大物政治家が関係していると判明した時点で終了。
え?これで終わり?と初見ではびっくり。
でもよくよく考えると、この舞台、二人の関係性、二人の感情の変化、が語られているのだと気づく。
ダンサーさんが影のように二人の感情をダンスで表現する。
そしてセリフと演技で一狼、獅郎の二人が徐々に心を開いてお互いを信頼する過程が丁寧に描かれる。
あくまで事件が主ではなく、運命的に知り合った二人の感情そのものを描く舞台なのだ。
お互いに孤独に育ち、心の拠り所であった先輩(姉)を失いその行方を必死に追うことでなんとか生きようとしている二人。
公安とヤクザという正反対の二人ではあるが魂が同じ孤独に苛まれた二人。
その二人が徐々にお互いを信頼し合い、事件という繋がりだけではない孤独を癒してくれる相棒になっていく。
観終わって放心状態。
良かった、良かったね。お互いに良い相手が見つかって…みたいな感情が溢れた。
初日は大量のセリフに必死で感情をのせきれてない感じがしたし、セリフも噛んでたり、観ていてちょっとはらはらしちゃったわ。
それでもちゃんと二人の感情は読み取れたし、ダンサーさん、生演奏、どれもが相乗効果で二人を盛り上げてて素晴らしかった。
日が経つにつれセリフを噛むこともなくなって、どんどん感情が自然になっていきお互いの掛け合いの息がぴったりになっていくのは感動したわ。
舞台はなまものっていうけど、それを実感。
主演二人に余裕が出てきたのが千秋楽では感じられた。
私の推し、立花裕大の初主演舞台。
なんか心に残る舞台で良かった。
舞台上でシャツを脱ぐシーンが二回もあって、声なき悲鳴をあげてしまったわ。
細マッチョで美しい肢体を惜しげもなく見せまくってくれた推しに感謝。
W主演の相手、長田光平くんも美しかった。
原作も軽いBLだけど、舞台も軽いBL。
誰でも抵抗なく観れると思う。
どちらかというとBLというよりかは心友という感じ。
恋愛感情じゃないもっと深いところで繋がる感じで。
真面目で堅物で優秀、でも柴犬好きで可愛い部分も持ってる国下一狼。
立花裕大が演じて良かった。役柄にぴったりすぎたわ。
推しの初主演舞台がケイヤクで良かったな。と思える舞台でした。