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舞台「特殊ミステリー歌劇心霊探偵八雲-思考のバイアス」小説原作のミステリーを舞台化 [舞台]

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舞台「特殊ミステリー歌劇心霊探偵八雲-思考のバイアス」
 20233

★★★★★(個人評価 ★多めならおすすめ)

Mixalive TOKYO Theater Mixa(池袋)
原作  神永学「心霊探偵八雲INTIAL FILE 魂の素数」 
脚本・演出  三浦香

出演者
八雲 後藤大
御子柴 笹森裕貴
矢口 永田聖一朗
飯塚 井阪郁巳
中谷 健人
後藤刑事 立花裕大

隻眼で左目が赤く死者の魂をみることができる斉藤八雲。
数学者の准教授である御子柴岳人。
大学生の八雲はひょんなことから学生課の女子職員に憑依している女の子の霊をはらうことになってしまう。
八雲の持つ特殊能力に気づいた大学準教授の御子柴はその現場に自分を連れていくことを要求する。
そして幽霊の存在証明、あるいは非存在証明をめぐる二人の推理合戦が始まる。

 

心霊探偵八雲 INITIAL FILE 幽霊の定理

心霊探偵八雲 INITIAL FILE 幽霊の定理

  • 作者: 神永 学
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

心霊探偵八雲 INITIAL FILE 魂の素数

心霊探偵八雲 INITIAL FILE 魂の素数

  • 作者: 神永 学
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/12/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ラッキーなことに3公演分チケットが取れたので東京に遠征して観劇。
ただのミステリー舞台ではなく、歌劇とつくのは劇中ミュージカルっぽく歌が入るから。
これが意外とハマってて決して舞台の真剣味をなくすことなく導入されてて面白かった。

どんでん返しもいくつも設定されていて、なかなか視覚的に難しいと思える謎をうまく舞台で表現してて楽しかった。
ちょっとした違和感を感じてはいたんだけど、ああなるほどね、やっぱりそういう事か!みたいな事とか。
もっと深く物語の核心に触れる犯人の行動原理とか。
ラストまで観たらわかる真相にめっちゃ楽しめた!

心霊探偵八雲.jpg

主人公の八雲を演じる後藤大さん。
これがミステリアスな雰囲気イケメンで役柄にぴったりだった。
頭の良さ、人と関わりたくない感じ、トラウマも持ってる…複雑な役柄を自分のものにしてた。

八雲とW主演の御子柴を演じる笹森裕貴さん。
この方もめっちゃハマり役。
変わり者でなんでも確率論で話す。
ただ変わり者ってだけじゃなくて笹森さんが演じることで、かわいらしさ満載だったわ。
行動も口調も白衣もかっこいいんだけど、可愛さがにじみ出るシーンがたくさん。
これはファンにとってはたまらなかっただろうなぁ。

御子柴に絡んでくる矢口という役柄を演じた永田聖一朗さん。
最初っから奇声あげたりぶっ飛んだキャラ。
それでも嫌な感じにならず、これも可愛さ満載なのは永田さんの人徳だな。
原作では女性で御子柴にloveらしいんだけど、それも上手く男性に落とし込んでたわ。
真面目に演じる時と、ふざけてるときとの落差が良かったな。
それは御子柴も同じだけど。

そしてなにより、私の最推しである立花裕大演じる後藤刑事。
彼の存在が舞台に笑いと華やかさを運んだと断言するわ。
原作では小太りのおっさんらしいね。
立花さんは真逆の細マッチョスタイル抜群超絶顔面国宝イケメンです。

後藤刑事、声が大きくてがさつですぐ「ぶっ殺すぞてめぇ」などと暴言を吐く役柄。
でも中身は暖かい人のお世話が大好きな人情家。
ちょっと~中身は立花さんと同じやんか~(いや知らんけど)。
まったく違和感のない役柄。失礼かもしれんけど。
暴言以外、本人も演じやすかったんじゃないやろか。

彼と部下の刑事たち二人が出てくると笑いが起こる。
楽しい場面が多かった。
ミュージカル仕立てのシーンなんか何度見ても笑った。
アドリブだらけで、三人で毎日打ち合わせて変えてたんだろなという微笑ましい仲の良さもうかがえて毎日観ても飽きない舞台になってた。

初日と比べて毎日毎日緊張がほぐれていっててアドリブもどんどんすごくなってて本人たちが楽しんでるのが観客にも見えてほんと楽しい舞台だった。

基本はミステリーなので、女性職員にとりついている女の子の霊とかその理由、八雲に見えている他の霊とか、霊が見えない御子柴の推理とか、結局の黒幕は誰なのかとか、ちゃんとお話自体が興味深くのめり込んで観れた。

サブタイトルにもなっている思考のバイアスが鍵でもある。
バイアスがかかると見えてるものも見えなくなるし、思い込んでしまう。
その誤認を御子柴が指摘するのも良かったな。
決して八雲は完全ではないってこと。
彼もまたまだ大学生であり、バイアスに囚われることもあるというのが良かった。
彼の弱さ…みたいなものもきちんと描いてて親しみを感じることができる。

歌劇なので歌が結構使われているんだけど主題歌がめちゃくちゃ良かった。
耳に残るメロディーと歌詞、そして振り付け。
何度も見たいしできればMV出してほしいくらい。
この舞台DVD化されないのかなぁ。

千秋楽を配信で観たんだけど舞台って生ものだなぁと寂しくなった。
終わったらすべて終わり。
もう二度と生では同じ舞台は観れない。
観ているだけの私ですらこんな寂しいんだから、演じている役者さんたちはどれほどだろうね。
長い稽古期間を経て本番。
何週間も同じ演技を繰り返す。
それでも日々感じることは違うだろうし、観客の反応で変わることも多々あるのだろう。
舞台上でその役柄で生きる。
終われば自分に戻る。
その繰り返しである役者さんたちってなんかすごいな。
最近の舞台は配信があるけど、できるだけ直接観劇したいと思ったわ。
まあ関西なんで東京遠征はそうちょくちょくはいけないので配信があることは感謝しかない。
それでも一公演でもいいから生で観たいな~と決意新たにした舞台でした。
推し演技も歌もダンスも笑顔も最高でした。
観るたび彼の演技に驚かされるから伸びしろ半端ない人やなと思う。
これからも推しの舞台は見逃さない!!ように頑張る。


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