本「ミッキーマウスの憂鬱」TDLで働くことになった男。ミッキーの真実とは… [本]
「ミッキーマウスの憂鬱」 著者 松岡 圭祐
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
東京ディズニーランドで働くことになった後藤大輔21歳。
夢と希望に満ち溢れ入社したのだが、裏では正社員と準社員との確執等普通の企業と同じではないか。
しかも配属されたのは美装部。
キャラクターたちの着付けを手伝う部署。
しかも主要キャラには触る事すらできない。
初日から仕事に幻滅しあれこれ上部に口出しをしてうるさがられる。
そんな時ミッキーの着ぐるみが紛失。
同じ美装部の女子が疑われる。
読んでびっくり。ミッキーは実在のねずみだという前提がしょっぱなから覆される。
まぁ当たり前なんだけど。
ミッキーの頭部がずらっと並ぶ棚。壮観だろうな。
よくこの本の出版をオリエンタルランドが許可したねぇ。
まったくのフィクションと書いてるとはいえ、内部の確執なんてリアル感ありありやのに。
TDRに行くたびキャストの親切さに癒されるんだけど、確かに裏方はつらいだろうねぇ。
後藤の勘違いっぷりに最初はいらついたし、本当にこんな奴が新入社員で入ってきたら…大変だろうな。
右も左もわからんくせに「他の仕事を下さい」とかさ。
あと、犯人扱いされる女にもいらついたわ。
お前甘いんちゃうかと。
ビッグサンダー止めるなんて何様やと。
いくら心理的に追い詰められてもあれはあかんやろ。
ミッキー紛失事件そのものは単純なんだけど、救出劇にはスリルもありぃので面白かったわ。
ラストも気持良かった。
しかしミッキーって高学歴で高給取りなんだね。
知らなかったわ…。
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