漫画「テラフォーマーズ1,2」昆虫の特性を身体に… [漫画]
漫画「テラフォーマーズ1巻2巻」 著者 橘 賢一
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
未来の地球は人口増加が著しく、人類は火星を人間の住める星にし、移住を計画。
そこでまず、厳しい環境にも耐えうる苔、それを食料にするゴキブリを送り込み、大気の状態を安定させ気温を上昇させることになる。
長い年月ののち、火星はようやく人類の生存に耐えうるぎりぎりの状態になる。
そこで今度は増えたはずのゴキブリを退治し、人類移住計画の第一弾が実行される。
ところがクルーは全滅、第二次選抜隊が送り込まれることに。
一体火星では何が起こっているのか?!
【合本版】テラフォーマーズ THE OUTER MISSION 全3巻 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/10/19
- メディア: Kindle版
1巻2巻読了。面白かった!!!!
まぁゴキブリがあそこまで進化するとは思わないけどもね。
人類に手術を施して…っていうのも無理があるけどもね。
それでもなかなか目が離せない展開。
ゴキブリってほんと生理的嫌悪の象徴みたいなもんやもんね。
またなかなか死なないとこがもう余計気持ち悪いっつーか。
同じような姿形してるのにかぶと虫とかは好かれてるのに。
生息地が違うだけでこうも違うものかね。
漫画はね、グロイし、簡単に人が死ぬし、ある意味進撃の巨人ぽいとこはある。
相手は強いしね。
でも進撃の巨人との大きな違いは、絵がそこそこうまい。
表情とか人物のかき分けとかが上手やから読んでても違和感なし。
その分グロさは際立つけどもね。
めちゃ強い相手に対抗するため人類の身体を変異させるってのはいいんだけど、ちょっと荒唐無稽っぷりがついていけない人はいるかも。
でもほら、ドラえもんでもあったやん。
昆虫の特徴を身体能力にするやつ。秘密道具で。
のび太がいきなりレタスとか食べたくなって、さなぎになって、変体するやつ。
シュールな道具やったね…。
ああいう感じ(たぶん)。
しかしゴキちゃんが、あそこまで進化しちゃうのがね、ちょっとあれやけども、どうなるんだ!!っちゅーのが気になる。
てことでなかなか続きの気になる面白い漫画です。
グロイの大丈夫な人は読んでみて。
映画「さまよう刃」娘が残虐に殺されたら…東野圭吾原作 [映画]
映画「さまよう刃」 2009年日本映画112分
★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
監督 益子昌一
出演者 寺尾聰 竹野内豊 伊東四朗 長谷川初範
中学生の娘を強姦され薬で殺された父親は、犯人である未成年者二人に自らの手で復讐しようとする。
共犯者の密告から二人の名前等を知り、一人を殺害。
隠れ潜んでいるもう一人を執拗に追い復讐を遂げようとするが。
なんかしょっぱなからのめり込んで観たわ。
セリフが少なく、場面とか表情とか動作とかで感情を現していて余計に胸の内に秘めた感情がひしひしと伝わってくる。
どの場面も極力セリフは少なく、特に復讐しようとする父親役にはほとんどセリフがない。
一番長く語るのは、警察に送った手紙の独白のみ。
犯人を追う刑事にもやっぱりセリフが少ない。
唯一居酒屋で、自らの胸の内を語る若い刑事のシーンくらいかな。
そこがめちゃくちゃ良かった。
だらだらだらだら犯人の気持ちだとかさ、未成年犯罪についてとかさ、罪と罰とかさ、そういうのを語る刑事がいないのが最高やった。
もうね伊東四朗さんがめちゃくちゃイイ!!!
一番最初、被害者のシーンで竹之内豊に「君は家族がいるのか?」と聞くシーンだけで、ああ、犯人を憎んでるんだなとわかったもん。
父親の気持ちはおそらく彼はすごく理解しているんだと思う。
でも彼は司法制度を誠実に守る。
刑事だからね。
もし私が同じように一人娘を残虐に殺されたらやっぱり犯人に復讐したいと思う。
特に相手が未成年ゆえに、名前も出されない居場所も公表されない、たった数年で更生と称して世間に出てくると考えたらたまらない。
人生を断ち切られた娘に代わって、相手の人生も断ち切ってやると考えると思うわ。
ただ、殺すことはきっと間違ってるんやろな。
相手と同じ位置に自分を立たせるってことを、娘が望むとは思わない。
相手にも家族がいて、その家族が自分に復讐したいと考えるかもしれん。
てことは仇討の連鎖になるわな。
そう理性的にわかってはいても…。
やっぱり耐えられないやろなぁ。
自分の娘は死んで、相手はのうのうと生きてて笑ったり美味しいもの食べたりしてるなんて。
未成年というカテゴリーを見直す必要があるんちゃうやろか。
小学生なら更生も考えればいいやろけど、中学生以上、うーん高校生以上は大人とみなしてもええんちゃうやろか。
司法制度ってのはあまり被害者の助けにはなってないね。
原作は前に読んでいたのでラストについては知ってた。
それでも映画に見入ってしまった。
押しつけがましくはなく、それぞれに未成年犯罪について考えてね…みたいな映画。
まぁ殺人はどんな理由があろうとあかんわ、というテーマはあったとは思うけど、貴方ならどうする?みたいな観るものに問いかける映画やった。
あのあと、あの未成年犯罪者は反省するのかとか、どういう判決が下るのかとか全部わからないまま終わる。
そこらへんも良かったな。
原作読んだときは後味めっちゃ悪かったんやけど、映画はさほどでもなかった。ああ、これで良かったんかも…とすら思えた。
不思議やねぇ。
なかなかおすすめ映画でした。
本「追憶のカレン_クラッシュブレイズ」シェラが誘拐された?! [本]
本「追憶のカレン」 著者 茅田砂胡
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
手芸部の展覧会に出かけたシェラが行方不明に。
その生存は絶望視される中、ルゥの占いに出たものとは…。
今回も面白かったです。
いやいつものことなんだけど。面白くなかったことは一度たりともないので!
内容としては財産争いってのはいいんだけど、そこまで別人格にできるのか…とか、まぁちょっと納得いかんとこもあったけど、キャラの面白さで押し切った感じですわ。
元殺し屋シェラとか、ほんとキャラが良すぎるわ。
そろそろ短編じゃなくてなんか長篇で読みたいなぁ。
再度デルフィニア戦記読み直すかな。。。
シリーズものって面白いんだけど、途中からは読んでも意味わからんからね。
特にこのクラッシュブレイズシリーズってのは、ものすんごいたくさんのお話を読まないとそれぞれのキャラとかがわからんからなぁ
キャラの魅力を知るためにはシリーズ最初から全部読まないとあかんし。
それは茅田砂胡初心者にはハードル高いよね。
まぁでもその価値は十二分にあると思います。
まずはデルフィニア戦記全巻読んでみて欲しい。
ほんっとに面白いから。
デルフィニア戦記1-18巻+外伝1・外伝2+王女グリンダ全巻完結21冊セット(マーケットプレイスセット)
- 出版社/メーカー:
- メディア: 新書
トゥルークの海賊 1-4巻セット (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 茅田 砂胡
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/11/29
- メディア: 新書
映画「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男」太平洋戦争末期に実在したヒーロー [映画]
映画「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男」 2011年日本映画128分
★★☆☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
監督 平山秀幸
出演者 竹野内豊 唐沢寿明 山田孝之 井上真央
1944年、太平洋戦争。サイパンをめぐりアメリカ兵と日本兵が激しく戦っていた。ところが圧倒的な軍備と兵を持つアメリカ兵に押され、日本軍はわずかな兵と民間人で山に立てこもることに。
日本兵を統率するのは大場大尉。玉砕覚悟だった彼が下した最後の決断は…。
淡々と進む映画でした。
変に家族愛だとか恋人だとかそういうお涙ちょうだい的な表現がなく、戦争映画にありがちな感情に囚われて玉砕するというのもなく、それでも個人個人の想い等も表現されていてなかなか良かった。
現実にあったお話らしいので余計に変な脚色されてなかったのが良かったのかも。
戦争の悲惨さなんかは伝わるけど、それを観る側に押し付けてないのは好感もてたな。
大場大尉の感情を表に出さないのも昔の日本人らしくていい感じ。
ただね、胸にせまるものはなかったし、泣けなかったし、ああ、そういう現実があったのか…と映像で知識を得たみたいな、そういう感想。
変に盛り上げようとしなかったのは良かったけど、へぇ~そうだったんだね~って思うだけだったな。
戦争って悲惨だ悲惨だという描写ばかりだと嫌になっちゃうし、感動話に無理やり持っていくのも嫌だし、子供が死んじゃうのも嫌だから戦争映画は観ないようにしてた。
でもこれはある種ドキュメンタリーだから大丈夫だった。
必死に戦って友達も家族も殺されて、はい、戦争終わったからね、って言われても納得できないわな。
それでも大場大尉という人はみんなの命を最優先に考えて最後は山を下りたわけで、すごい人だったんだなとは思う。
どれほど悔しくて情けなかっただろうね。
でもそういう感情すら淡々と描かれてたな。
過剰な日本人讃歌みたいだと嫌だったんだけど、そこすらアメリカの大尉が個人的に言ってただけやったから押しつけがましくはなかった。
竹之内豊は適役やったね。ハマってた。
アメリカ兵の大尉さんは日本語聞き取りづらかった。
そない日本語上手じゃなかった。
あまり流暢でも違和感あるからあれはあれでいいな。
戦争映画だけど押しつけがましくないさらっと事実を流した映画で見やすかったです。
でも映画館でお金払ってまではちょっと…と私は思いました。
ただ、自分のプライドとかそういうのを優先にしなかった大場大尉の決断はすんごくいいんじゃないかと(えらそうやけど)。
あとは唐沢さんのスキンヘッドっぷりがすごく良かった。
あんなワイルドにもなれるんやねぇ。
かっこよかった。
本「2と3のあいだ」舞台俳優荒牧慶彦の舞台に対する情熱と想い [本]
本「2と3のあいだ」 著者 荒牧 慶彦
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
2.5次元俳優としても有名な荒牧慶彦。
人気俳優とプロデュース業、そして社長業としての荒牧慶彦、それぞれの想いと願い展望を語る。
超絶イケメン俳優の荒牧慶彦。
娘が好きになりそこから彼を知った。
彼が出演する舞台、ドラマ等を観始めて2.5次元というものを知った。
漫画やアニメ等の原作がある舞台。
もともとあるキャラクターを演じるため舞台としては軽く見られがち(過去)。
自身で作り上げる演劇ではなく元からあるものの物まねではないか…と言われてきたそう。
ん~。結局はさ、元が漫画やアニメだからの蔑みな気はするよね。
もう作り上げられた世界観、それをそのまま踏襲し、しかも原作人気で成功する。
だからこそ生粋の演劇人(?)からは独自性がなく演劇としては下に見られてしまっていたと。
ただ、まっきー(荒牧慶彦)や他の俳優陣の活躍によりその地位はどんどん向上してきている。
実際、2.5次元俳優を出演させた舞台って完売御礼じゃない?
てか、全然チケット取れないんですけど??
推しができてその出演舞台を観にいく。
そして他の出演者さんをも好きになり舞台を何度も観にいくようになる。
そしてそのことは口コミ(Xやインスタ)で拡散され興味を持った人がまた舞台を観にいく。
ファンをいかにつかむか、そのファンに実際に舞台に来てもらうようにするには…それをまっきーは俳優業だけでは足りないと感じ自らプロデュースし企画立案からすべてをこなそうとしている。
例えば「アクターズリーグ」という舞台俳優たちを一堂に集めたイベントがある。
彼らの人気により、東京ドーム、日本青年館、武道館が満員になる。
企業や、エンタメ業界に広く知らしめることができる。
彼らを使えば人が呼べるよ、大量のお金が動くよ、それだけの客を掴んでいるよと。
そのことが彼らの舞台を増やす要因となる。
客が呼べる…これほど大きな力を持つメリットはないんじゃないかな。
チケットがさばけるかどうかは、舞台の成功に大きな貢献をしているはず。
どれだけ良い舞台でもチケットが売れなければそれは失敗になってしまう。
2.5次元俳優を推してる私が体感しているもん。
人気俳優が出る舞台ってチケット取れない…。
新作舞台のお知らせが出るたびに、え?その箱でチケット取れる?また激戦ちゃうの?と不安になることも多々あるからね。
その意味では現在の2.5次元俳優の人気ってすごいと思ってる。
ただ未だにエンタメ業界にそれが広く知られてないんやろかね。
テレビが衰退してるからテレビに出て欲しいとかはないけどさ。
ミュージカル刀剣乱舞から始まった私の2.5次元舞台。
今では推しの出る舞台は全部観劇するし、イベントも行くし、なんなら推しの仲良し俳優さんの舞台も観る。
今まで舞台観劇というのは趣味には入ってなかったのに、推しができたことで舞台観劇も趣味になりましたわ。
生で観る迫力、一回一回微妙に変わる楽しさ。
舞台の面白さにハマった。
まっきーが自分含めて後輩たちや同僚たち舞台俳優の将来を見据えて行動していることに感動。
それはファンファーストの彼らしくもある。
彼らが今後も活躍していくためにはファンの存在は必須。
特に舞台を観にきてくれるお客さんをどれだけ掴めるかにかかってる。
彼がプロデュースした「club キャッテリア」
彼が目指すお客さんと俳優双方が楽しめる舞台そのものだった。
本当に楽しかった。今でも楽しかったね~って娘と言いあうことがあるくらい。
客降りや、コール、パラパラ、ライブパート、もうねすべてがファンを楽しませることに特化した舞台。
そしてそんなファンの反応を見て同じように俳優さんたちも楽しんでくれてた(と願う)。
今夏第二弾が開催。東京大阪と二都市で開催。
すでにチケットは購入済。めっちゃ楽しみ!
この本は荒牧慶彦という俳優、そして人間としての荒牧慶彦も素晴らしいと改めて知ることができる。
あれだけイケメンでスタイル良くて演技も殺陣も素晴らしい男性がさ、俳優だけじゃなくて今後の演劇界をも背負って牽引していこうとしてるのすごくない?
容姿にあぐらをかいてもよさそうやのに。
それだけ美しいのに。
すごいわ。尊敬しかない。
まっきーが語っている言葉で一番共感した文
演劇は人間が生きていくうえで必ず必要なものではないかもしれません。
でも人生をより豊かに幸せに生きるためには必要だと考えています。
演劇は「人生を豊かにするための小さな幸せ」
まさしくこれ。これだよね。
舞台を観て熱量溢れる演技を見て、推しのカッコよさにしびれ、物語に引き込まれ、演出に驚き確実に人生を豊かにしてくれてる。
確かに人生に必須ではないかもしれん。
でも好きな人にとっては必須になるんだよね。
生きる楽しみであり糧でもありそのために働いてるまである。
そういう演劇の未来を考えるまっきー。
あなたは最高です。
すべてが最高です。
これからも応援しています。
良い本でした。
2.5次元、舞台、演劇を愛するすべての人に読んで欲しいわ。
ミュージカル『刀剣乱舞』 ~真剣乱舞祭2018~ [ 黒羽麻璃央 ]
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