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本「繋がれた明日」6年の服役後刑務所を出所した青年の運命は [本]

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「繋がれた明日」 著者 真保 裕一

★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)

19歳で喧嘩の末、ナイフで人を殺してしまい、六年間服役してきた中道隆太。
仮釈放が決まり新たな生活が始まった。
ところが隆太が殺人者であると書かれたビラが職場、アパートにばらまかれる。
一体誰が。
そして隆太は更正への道を辿れるのか。

繋がれた明日 [新装版] (朝日文庫)

繋がれた明日 [新装版] (朝日文庫)

  • 作者: 真保 裕一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2023/05/08
  • メディア: 文庫

いや~いろいろ考えさせられるお話しやった。
殺人ってのは絶対やっちゃいけない犯罪であって、それは殺すつもりがあろうがなかろうが関係なくだめ。
ただその後その犯人には生きる資格があるのか。
生きていれば楽しい事や笑いあう事もあるだろう。
でも殺されてしまった被害者は二度と笑うことはないのだ。
人を殺してしまった人間には幸せになる権利はないのか。
繋がれた明日.jpg

やっぱり殺人すべてをひとまとめにしては考えられないんだろうな。
それぞれの事情や殺す理由によっては、殺人者であっても生きて罪を償うという事もありうるのかも。
まぁ自分の身内が殺されたらそんな余裕ぶっこいてられないだろうけど。

人を殺してその罪をずっと胸に抱えて生きていくのは案外つらいものかもしれない。
それを罪だと感じる事ができる人間ならば。
その辺がわからんから難しいんだろうな。
人の考えてる事なんて本人しかわからないんだもん。

難しいお話だったけど、ラストはほんわり。
隆太はあきらかに恵まれてる犯罪者なんだと思うわ。
ただこのお話しを読んだからと言って刑務所から出てくる人に同情したり共感したりはできんな。
更生することはとっても大事だと思うし、その権利はあるとも思う。
それでも刑務所に入ったからもう罪は償った…とはならない気がするし。
被害者のことを考えたらね。
だから絶対に罪を犯しちゃいけないんだと思う。
と、色々考えさせられる小説でした。


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