本「マタンゴ-最後の逆襲」全身がキノコ状の腫瘍に侵される…ぎゃーキモイ [本]
「マタンゴ-最後の逆襲」 著者 吉村達也
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
1963年に封切られた怪奇映画「マタンゴ」の後日譚。
映画を観てないのでわからないけど、当時は子供達を相当怖がらせた映画だったよう。
作者の吉村達也も小学生の時に観てその影響でこの小説を書いたようです。
富士の樹海に探検に来た大学生7人が経験した不可思議な出来事。
だがその出来事はなぜか7人の記憶から抜け落ちていた。
その十年後。そのうちの一人が樹海の中で自殺する。
全身がキノコ状の腫瘍に冒され醜い姿となって。
そしてかつての仲間が次々とキノコ人間化していく。
果たして十年前樹海で何があったのか。
【ちょっとネタバレあり!】
次々と感染していって…というパンデミックなお話ではなく、根本は国際問題であり、軍事機密が関係し、宇宙空間へとだんだん話は大きくなっていく。
キノコ人間と化していく人間の悲哀にスポットを当てたわけでもないし、所詮人間がすべての出来事を操っていたとなるのはちょっと萎えた。
でもなんでこうなるのか?とか、昔の出来事との関係は、とか、それぞれ興味深く面白く読めたわ。
テレビで事実が放映されたにもかかわらず軍がナパーム弾を打ち込むなんてちょっと納得いかなかったけどね。
仲間の中に裏切り者がいたとか、ちょっと意外性もあったけど、わざわざ樹海に放置する意味もわからんかったので無理やり感がつきまとったわ。
ま、でも全身がキノコに覆われる想像したら気持ち悪すぎるので生理的にはぞわぞわしたわ。
絶対なりたくないなぁ。でもキノコになってしまって思考能力が低下すればそれもまた幸せかもしれんが。
でもやっぱりキノコにはなりたくない、って事で。
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