本「凍える海‐極寒を24か月生き抜いた男たち」事実は小説よりも奇なり! [本]
「凍える海‐極寒を24か月生き抜いた男たち」著者 ヴァレリアン・アルバーノフ
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
1912年ロシアの船「聖アンナ号」は北東航路横断のたびに出た。
ところが出発して二ヶ月も経たないうちに、氷の海に閉じ込められてしまう。
春になり夏になり二度目の冬を迎える。
食料も燃料も乏しくなり、船員の一部は北極から脱出するため船を降り、氷の海を越え陸地を目指すことを決意。
そして過酷な旅が始まった。
凍える海―極寒を24ヶ月間生き抜いた男たち (ヴィレッジブックス)
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 文庫
これは実話らしい。
氷の気まぐれに翻弄される人々。
極寒の地、食料難、病、裏切り等々が彼らを襲う。
いやぁ、しかし人間の生きたいという想いはどんな困難をも凌駕するね。
実際こうなった時に私が生き延びる可能性は0%やと思ったわ。
なんせトイレがないと生きていけないからな。
しかしこれが実話とはね。ほんますごい。
サバイバルとしてあんまし役には立たないけど(北極やし)面白かったわ。
この「凍える海」の実話を元にダン・シモンズがホラーに仕上げた小説なのだ。
小説にしてあるから、この本よりもずっと読みごたえがあるはず。楽しみだわ。
本「霧の宮殿と真珠の約束」美貌の伯爵家に家庭教師として雇われた女性…実は [本]
「霧の宮殿と真珠の約束」著者 クリスティーナ・ドット
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
男性ではあるが美貌の持ち主ケリッチ伯爵は家庭教師斡旋所を訪れる。
放蕩者であるという評判を覆すため孤児を引き取り立派に教育し女王のパーティーで披露するため、年配の不美人である教師を派遣してもらいたいというのだ。
若い女性だと自分の寝室に忍び込む恐れがあると言う。
傲慢で尊大なケリッチ伯爵の申し出に憤りつつも、お金に困っていたパメラは自らの美貌を厚化粧と衣装で隠し伯爵家へと向かった。
本当は美人なのに不美人に見せかけ、その性格で相手から愛され、実は美貌の持ち主だったとわかり…みたいな夢物語。
でもなかなかユーモアがきいているし、Hシーンはきわどいし、面白かったわ。
しかしタイトルがあまりにもハーレクインすぎるやろ。
こんなタイトルつけるから購入しずらいねん。
でも内容は良かった。女性の理想の夢みたいな。
まぁその夢も叶うためには基本美人じゃないとあかんねけどね。……はぁ。
なんで小説読んで落ち込まないとあかんねん。。。
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本「チックタック 上下」呪いをかけられた人形に命を狙われる男 [本]
「チックタック 上下」著者 ディーン・R・クーンツ
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
幼い頃家族と共にベトナムから移住してきたトミーはようやく作家に専念できるという記念すべき日に新車のコルヴェットを購入した。
家に帰ると玄関に粗末な人形が置かれていた。
その人形を家に持ち込んだ途端悪夢が始まった。
人形が悪意を持ってトミーを襲ってきたのだ。
デッドラインは夜明け。夜明けまで逃げ延びれば殺されずに済むようだ。
トミーの必死の逃亡が始まった。
そして豪雨の中一人の女性と出会う。
いや~大好きなクーンツが読めて嬉しい!の一言です。
ホラーだけど怖いんじゃなく、いや怖いんだけど、面白い。
なんせヒロインが並みじゃない。
しかも大好きな賢い犬も出てくる。ホラーコメディやね。
人形を仕掛けた犯人もこれまた…いやいやネタバレはしないでおくけど。
面白かったわ~それにつきるね。
あまりにヒロインがスーパーウーマンなもので、途中から安心しきって読んでたわ。
これの続篇書けばいいのに。
面白い人生を歩むことになるんだろうな、この夫婦。
それぞれの母親のキャラクターも素晴らしい!
本「愛と赦しのはざまで」TVリポーターが連続殺人の謎に挑む [本]
「愛と赦しのはざまで」著者 シャロン・サラ
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
DCで浮浪者たちが何人も姿を消す事件が起こる。
そして今度は裕福なエリートサラリーマンが誘拐され殺された。
事件に関連はあるのか。
テレビレポーターのジャニュアリーは事件の関連性に気がつく。
それは地獄から生還したと言いまわっている一人の男に繋がっていた。
刑事のベンと一緒に事件を追うジャニュアリーにも魔の手が伸びる。
いや~なかなか面白かった。
狂った男の行動やその痛みや、凄惨な囚われ生活等々サスペンスとしてもいいんちゃうかな。
恋愛はつけたし程度。
しかしこのヒロインは好きやわ。
犯人に気丈に立ち向かっていく様や、人の痛みを自分のことのように感じるとことか。
しかし、犯人にも同情を覚えないでもないけど、精神状態が通常じゃないということで罪が軽減されるとは思わない。
特に同じ人間に対する仕打ちっていうのは精神がどうのこうのって関係ないと思うわ。
狂ってようがなかろうが殺人は殺人。
殺意があろうがなかろうが殺人は殺人。
その意味で今の日本の法律にはがっかり。
被害者ではなく加害者を助ける法律にしかなってないから。
てことで本の内容とは関係ないとこでむかついてるけど、この本は面白かった。
さすがシャロン・サラ!はずれはないです。
本「オンリー・ミー 私だけを」脚本家三谷幸喜さんのエッセイ [本]
「オンリー・ミー 私だけを」著者 三谷幸喜
★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
脚本家の三谷幸喜さんのエッセイ集。
いや~めちゃめちゃ面白かったわ。
日常のことを普通に書いてるのに面白い。
この方の映画、ドラマ好きなので、「笑い」のツボは一緒じゃないかとにらんでたけど…。
他人に対して気を遣っているんだか、いないんだか、とか、人からの評価を気にするくせに辛口な事書くとか、
そういうのがイイ。
しかしこれずいぶん前に刊行されてたのね。
最近書店で平積みされてたので買ったけど、内容が古かったわ。
なので最近の三谷さんのエッセイが読みたいと思う今日この頃。
この本が面白いと思った方は私と笑いの感性が似てるんだと思うな。
あと、哲学者の土屋センセイのエッセイもね。
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