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本「火星ゾンビ」映画を観に来ただけなのになぜいきなりゾンビの世界に。。。 [本]

「火星ゾンビ」 著者 藤咲 淳一



★★☆☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)



女子高校生の音無カノンはずっと好きだった先輩に告り映画デートに来ていた
まだ付き合えたわけじゃないけどこれが始まり。
先輩が観たいと言っている映画は「火星ゾンビ」
映画の前にトイレに入ったカノンは突然の振動のあと、真っ暗闇に包まれる。
地震?店から出たカノンの目の前に広がるのは荒廃した都市の姿だった。
一体何が起こったのか?


 



 


火星ゾンビ【無料】 (コミックライド)

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  • 出版社/メーカー: マイクロマガジン社
  • 発売日: 2017/07/31
  • メディア: Kindle版




ライトノベルです。
ライトノベルが何かよくわからんけど。



軽いノリの小説という認識。私の中で。
あと、青少年向け?イラストが必ずあって世界観が確立されている感じ。
その意味だとこの小説はまさにライトノベル。


火星ゾンビ2.jfif



女子高校生カノンがいきなりゾンビだらけの高田馬場に放り出される。
異世界転移ものかな?と思った。
一応、彼女には何が起こったのかわからないので、記憶喪失という感じになっている。


一年前のバレンタインデーの日。世界は突然終わった。
ゾンビが現れあっという間に日本はゾンビだらけの世界へと変わったのだ。
この辺、詳しくは理由は語られない。


 



どうやらゾンビパンデミックは日本の中だけのよう。
一年経つがまだ世界から救援は来ない状態。
人々はゲートを作りその中で暮らしている。
東京のお話なのでほかの都市がどうなっているのかは語られていない。
都会がゾンビだらけになったらみんな田舎へと逃げ出すと思うんだけどな。
自衛隊や機動隊の生き残りがみんなを守り秩序をなんとか維持している。


 



突然ゾンビだらけの世界に来たカノンは、自衛隊やバッドを振り回す大男に助けられる。
そして物資回収をしているレオン(バッドの大男)、ハニー、ロジクたちの仲間になることに。



世界に順応するのはやっ。
あまり苦悩せずにやれることをやろうとするカノン。
まだ若いからかな~。
自分の記憶がないということも受け入れられている模様。


自分を助けてくれた自衛隊の中に、大好きだった先輩に似た人を見つけるカノン。
名前も同じ。
惹かれていくのだが、先輩に悪いという気持ちもあって葛藤する。
まぁそこまで葛藤するわけではないけど(どっちや!)


 



ゾンビの中、あちこちから物資を拾い集めるのが物資回収係の仕事。
レオンと一緒にゲートの外に出て回収作業にあたるカノン。
いきなり女子高生にこの仕事やらせるのは少し違和感だったな。
戦闘にたけているわけないし、そもそも体格から何から戦闘向けではないし。


ゾンビから隔離された場所でほそぼそと生きる人々。
けれど大量のゾンビが押し寄せ危機に…。
そしてカノンがこの世界に来た理由も明かされていく。


 



ん~~。次元という言葉が出てくる。
同じ次元には同じ人間がいてはいけない。これはよくある設定。
カノンが飛ばされた次元では日本は滅亡に向かって突き進んでいる状態。
まぁここまではうなずきつつ読んだんだよね。


 



でもなんだろ、ラストに向けて話が進むにつれて??????が増えていく。
特にラスト近くに出てくるある人物。
この人がもうなんかよくわからん。
なんでこんなに事情通なの?隔離されてたんだよね?
何のために????


 



その重要であろう登場人物が色々説明するけど、よくわからん。



感染方法としてゾンビに噛まれるというのはどのゾンビものでも必ずある定番中の定番。
むしろこれがなかったら爆発的に増える理由が作られない。
この小説では後半、精神的感染というのが出てくる。
そばにいるだけで感染する。空気感染よりたちが悪い。
これはあかんやろ。設定として。
一応、精神的感染を起こすゾンビは一人だけみたいだけども。


途中途中で人々を守るために死んでしまうヒーローたちが描かれる。
でもあまり感動しない。
まだそのキャラクターに感情移入していないから。
どういう人間なのかよくわからないままだからだろうな。
ライトノベルだからと言われたらそれまでだけども。
私にはちょっと浅く感じられる小説だったな。


キングのように、何百ページにもわたって登場人物の生い立ちや考えが書かれている小説が好きだからだろう。
さくさく進むお話、キャラ付けはされているけど漫画ちっく、なぜ???という疑問に対しても説明はなされるけど浅い、でも読みやすい。
これがラノベの良いところなんだろうな。
深堀せず、一気に起承転結まで行く。
確かに漫画を読んでいる感じがする。



キングほど深堀されるといつになったらお話が進むのだ!とイラっとすることもあるからな。
それを思うと、ほんとさくさく進むから読んでてあまりフラストレーションがたまらない。
さっと読めるし、この世界観にハマれたら面白いと思う。



私はラノベ読むには年齢が高すぎるのかもしれん。
何百ページもある小説を目の前にするとわくわくどきどきしちゃう体質になってるからね。
でもラノベだと一気に読めるし話が進むから時間がない時にも気軽に読むことができるね。



ラノベなのかどうかわからんけど、茅田砂胡さんの小説は大好きだな。
あと、トワイライトという吸血鬼ものも死ぬほど好きだわ。
あれはラノベだと思う。違うかな?いやきっとそうだ。



面白くなかったわけじゃないからね?(誰に言い訳?)
ゾンビ大好きだし(それもどうよ)、隔離された生活ってのも好きだし(変態)、設定は好き。
ただこのページ数ではあまりに説明不足になるし、ラストも結局どうなるのよ…と思ったんで、辛口評価になりました。



気軽にゾンビもの読みたい!理由なんてどうでもいいわ!な方にはいいかも。
私はもっとどっろどろのえぐいゾンビ小説じゃないとあかんみたい。



タグ:ゾンビ
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