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本「アイ・アム・レジェンド」ウィル・スミス主演で映画化。地球最後の男新訳。吸血鬼だらけの世界でたった一人生きる男。 [本]

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「アイ・アム・レジェンド」
著者 リチャード・マシスン

★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

地球に吸血鬼ウィルスが蔓延し人類最後の男となってしまったネヴィル。

自宅を要塞とし立てこもりながら吸血鬼を相手に戦う孤独な日々。
奴らは昼間は出歩けないため、昼間に町へ調達に出かけるネヴィルだったが、誰ひとり生きた人間には出会わない。 

ところがある日一人の女性が命からがら逃げてきて…。


アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)

アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2007/11/08
  • メディア: 文庫

 


ウィル・スミス主演で映画化。

映画のレビューはこちら↓

「アイ・アム・レジェンド」2007年アメリカ映画 

元々リチャード・マシスンは好きで色々読んでた。
現題は「地球最後の男」。

壊れそうな精神とも戦いながらいつ果てるともしれない人生を一人で生きる。これはつらい。
ネヴィルは自宅でウィルス研究していて、なんとか人類を救えないかと頑張っている。

小説版と映画では内容が変わっている。
映画は生きている人間が他にもいて…という設定だけど、小説版はネヴィルだけが人間であとはみんな吸血鬼というね。
映画版だと吸血鬼になった人間は動物的に人を襲う感じだけど、小説ではもっと知的。
人間の感覚のまま吸血鬼になり、昼間は出歩けないけれど夜の間は普通に暮らす感じ。

”普通”という基準は圧倒的多数をもって決定される。
”標準”も同じ。流動的って事だよね。
自分は普通、標準なのだと思い込むことは怖いことかもしれない。
時代につれそれは変わっていくものだから。
それに自分の中では常識、普通だと思っていても、多数決で負ければそれは普通じゃなくなってしまう。
ネヴィルも同じく。
たった一人残った人間。
それが善であり、正しい生き方だと信じてネヴィルはなんとか吸血ウィルスをやっつける研究を続けている。
けれど、ほぼ全人類が吸血鬼になったとしたら?
ネヴィルの方が異端視されることになるのだ。
吸血鬼が敵だと思っていたけど、実際は吸血鬼を昼間退治して回っているネヴィルの方が敵になってしまう。

この考え方には驚愕したわ。
確かにそうやわ、と。
あっちが悪者、こっちが良い者とか誰が決めるのかってことだよね。
立場によってそれは変わってしまう。

小説ではこのへんが強調されている。
映画ではウィル・スミスは英雄…みたいな作り方だけども。

この作品に感化されてロメロ監督はゾンビ映画を作ったらしい。
それほど古い小説なのに古さをまったく感じないのはすごい。
映画も観たけどやっぱり小説の方が好きだな。ラストとか。
やはり、マシスンの小説は古さを感じない素晴らしい小説です!

ルナ116.jpg

 

にゃんこだらけの世界より人間がいた方がいいにゃ↓
御飯も貰えるし撫でてもらえるもんね^^

【本映画過去記事】
本「脱出者」テロリストの元彼に攫われた息子、助けることができるのか?!
映画「毎日かあさん」漫画家西原理恵子原作。漫画を描き、アル中の夫と二人の子供との生活を描く。
本「いつの日にか君と 上・下」冤罪で投獄された人気俳優が脱獄し女性を人質に山荘で潜伏…果たして

 

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コメント 2

ニッキー

にゃんこにとってもママと下僕がいないと快適な生活が送れないもんねぇ(^_^;)
なるべく和足の視界に入らないようにしてるうちのにゃんずでさえ、かみさんが留守の時は私のすぐ側で「ご飯!」と上から目線で指示してきますw
by ニッキー (2015-12-12 19:06) 

youyou_s

>ニッキーさま もうにゃんずは人間…いや、下僕なしには生きられないでしょうねぇ。…って、案外強かったりして…。
にゃんずのわずかばかりのデレを目的に人間は下僕となり心からの従属を誓うしかありません。
あのもふもふした生き物は最強ですね。。
by youyou_s (2015-12-12 21:29) 

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