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映画「君を忘れない」木村拓哉、唐沢寿明主演。第二次世界大戦末期、若き特攻隊員たちの想いや恋を描く [映画]

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「君を忘れない」
1995年日本映画

★★★☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

監督 渡邊孝好

出演者 唐沢寿明 木村拓哉 袴田吉彦 反町隆史

第二次世界大戦末期。海軍エリートの望月大尉は、日本最南端、蓑屋航空基地に着任。
若きパイロットたち7名は訓練ののち、特別飛行隊、特攻として敵艦に突撃する。
望月大尉に対し常に絡んでいく上田や、肥満体の高松、町で女郎に恋をした早川など、問題のあるものばかりだったが、訓練を重ねるうちに彼らに友情が芽生えていく。
そしてとうとう特攻命令が彼らに下る…。

第二次世界大戦末期、鹿児島にある基地に集められたパイロットたち。
彼らは特攻として敵艦に自爆する役目を担っていた。

彼らを束ねる望月大尉は、自身の父が特攻を考えた張本人であるがゆえに、自分から特攻隊長を志願していた。
心の中では特攻というものの無意味さを感じてはいたが、軍人としてそれを口にすることはなかった。

そんな望月とずっと一緒だった上田@木村拓哉。
望月と恋仲だった女性に想いを寄せていたため、彼女から黙って離れていった望月を赦せずにいた。
しかし、望月は、幸せにしたいと願う男と、不幸にしたくないと思う男の二通りあるのだと上田に告げる。

最初はばらばらだった7名のパイロットだったが、訓練するうちに打ち解けていく。
いよいよ特攻当日、1機のみ戦闘報告のため、基地に生きて戻ることを告げる望月。
みんな一緒に!と叫ぶパイロットたちだったが、望月が生きて帰れと告げた人物とは…。

というお話。
永遠の0を観たあとなもので、ゼロ戦のCG感にちょっと萎えた。
でも20年も前の映画で、これだけのクオリティであれば充分なのかな。

あと永遠の0は同じ特攻を描くのでも、結構真面目な人物ばかりだった。
実際にもあの時代であれば、ああいう人物ばかりだったのかもしれない。

かわって、こっちの映画は、わりにチャラい感じに仕上がっている。
木村拓哉は長髪を後ろでしばっている。
パイロットは髪を伸ばしても許される…と言ってたけど、やっぱり違和感はあるな。
あの時代に長髪なんて、関取くらいのもんやろ。
絶対怒られるわ。
貴様は女か!!とか言ってさ。

まずそこらへんでリアリティが薄れてしまった。
あと、松村邦洋 も出てたんやけど、太りすぎやろ!!!
あの体型でパイロットはありえないし、あの時代食べ物も粗末やったはずやのにあの太り方は…。
これもリアリティを削いでたわ。
体重が重いと、それだけ遠くまで飛べないやろしね。

ただ木村拓哉が結構特攻を怖がってる感じがあって、それは良かったな。
いっつもかっこいいだけの役柄やったけど、今回はビビりっていうのが新鮮やった。
でも結局最後は笑顔で特攻に飛び立ったからね。
結局かっこいいわ!!
てか顔がかっこいいわ!
めっちゃ若いし、お肌つるつるやし!
あのころビジュアル最高やったし!

ただ、ああいう映画にすることで、若者が特攻に対し知ることができていいと思ったな。
ターゲットを若者にしぼった感じの映画やから。
本当に戦争に行った人たちからしたら、眉をひそめるような映画かもしれんけど、あれで自分たちと同じ年の若者が無理やり死にに行かされていた…という事実を知る人が多くなればそれでいいと思う。

元々戦争は無茶苦茶なものだけれど、その最もたるものが特攻やもんな。
将来ある若者を飛行機にのせ、敵艦に突っ込ませる。
きっと彼らは日本のため家族のために死んでいったんだね。
これが正しいと信じて、家族のためなのだと信じて。

映画の中で松村が、「特攻って正しいんですよね。俺たちあとで、あいつらばかだなぁって笑われたりしませんよね?」って望月大尉に聞く。
きっと彼の中に疑問はあったんだろうな。
これって本当に意味あることなのだろうかって。
それに対し望月は「特攻が正しい戦略なのかどうかはわからない。けれど、誰かを、何かを守りたいと思って特攻するならそれは誰に恥じることもない。俺たちの想いはきっと残るはずだ」と答える。

確かにそうだよね。
彼らはなんにも悪くない。
無駄死にだったと誰に言えるだろうか。

イケメンぞろいのこの映画はきっと若い人たちにも受け入れられやすい戦争映画だと思った。
若い世代が自分たちと同じ年の若者がたどった運命を知り、今後に活かしてくれたらな…と思わざるを得ない。
今の高齢者政治家たちは、日本を戦争のできる国にしようとしてる。
それをきっぱり拒否できるのは今後日本を背負う若い世代だからね。
結局戦争に行かされるのも彼らだし。

どうしても永遠の0と比べてしまったけど、この映画も意味あるものだな…とは思いましたわ。
戦争映画は悲惨さばかりを強調するより、これくらい軽い感じで描くのも悪くないな…と。

ルナ134.jpg



戦争にゃんてしなけりゃいいにゃ!

【本映画過去記事】
映画「永遠の0」百田尚樹が描く零戦特攻隊員の悲劇。彼らは何を思い散っていったのか。
漫画「漂流教室」梅図かずおが描く未来の日本。未来へと飛ばされてしまった小学生たちは生き残れるのか?! 
本「津波」東京直下型地震のあとに起こる大津波の恐怖を描く。 

 


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hasseyおやじ

戦地に出向く、それも特攻隊ってどんな気持ちだったのでしょう? 安保、あり得ませんね。
by hasseyおやじ (2015-09-27 21:05) 

youyou_s

>hasseyおやじさん ほんっとに安保はありえません。とにかく戦争はしない軍隊は持たないと決めたんだから、それを貫くべきですよね。助けに行くだけ…という名目であっても、戦争参加していることには変わりなく、敵を作ってしまいます。自衛隊に入る若者が少なくなると、今度は徴兵制度が復活するのではないかと不安です。いくら国民が反対したって国会で強行採決されるのであれば意味ないですもんねぇ。ほんっとに腹が立ちます。
by youyou_s (2015-09-28 08:15) 

立ち寄った人

批判や反論というより、「こういう意見もある」ということで、
(別件で「君を忘れない」について調べてたらこちらがヒットした)
少々書かせていただく。

「戦争ができる国にする」ということの本質は、「奴隷国家にならない国にする」ということで、「自分の国は自分で守る」ということだと理解しています(意見を押し付ける意図はありません)。

国の最高法規の憲法に、戦争放棄を規定すれば(まともな法治国家だからこそ)、今の中国や韓国、ロシアに領土の一部を狙われたり、不法占拠されたら取り返す、軍事力を背景にした交渉ができます。
(領土は国の三要素の一つです)

軍人を筆頭に、誰も戦争をしたい人はいません(軍需産業は利益の為に戦争を起こしたい、という人は一部にいるかもしれませんが)。

「戦争ができる国にする」とは、「いざとなったら戦う気概をもつ」ことであって、例えば拉致被害者を交渉で、最後には武力で取り返す、国民と国家主権(以上、国の三要素の二つ)を守るということです。

誰も戦争で死にたくないし、死なせたくない、と思っていると思いますよ。
by 立ち寄った人 (2017-10-13 02:10) 

立ち寄った人

意図と逆の意味になってしまったですw

>国の最高法規の憲法に、戦争放棄を規定すれば(まともな法治国家だからこそ)、今の中国や韓国、ロシアに領土の一部を狙われたり、不法占拠されたら取り返す、軍事力を背景にした交渉ができます。

戦争放棄を規定すれば〜交渉ができなくなってしまう、

という意図です。
訂正します。
by 立ち寄った人 (2017-10-13 02:18) 

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