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映画「犬と私の10の約束」14歳のあかりの元にやってきたゴールデンレトリーバー。共に過ごした10年間を描く。 [映画]

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「犬と私の10の約束」
2008年日本映画

★★★☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

監督 本木克英

出演者 田中麗奈 豊川悦司 ピエール瀧

北海道函館に住む14歳のあかりの元にゴールデンレトリーバーがやってくる。
余命わずかとわかった母が贈ってくれたものだ。
そして母は犬を飼うにあたり、あかりに10の約束をさせる。

母を亡くした14歳の少女と犬の10年間を描く映画。

犬と私の.jpg
映画.comサイトより画像引用

元ネタは作者不詳の詩「犬の10戒」

あかりが母から言われた約束はこちら。

  • 私の話をがまん強く聞いてくださいね
  • 私を信じて私はいつもあなたの味方です
  • 私とたくさん遊んで
  • 私にも心があることを忘れないで
  • ケンカはやめようね 本気になったら私が勝っちゃうよ
  • 言うことを聞かないときは理由があります
  • あなたには学校もあるし友達もいるよね でも私にはあなたしかいません
  • 私が年をとっても仲良くしてください
  • 私は十年くらいしか生きられません だから一緒にいる時間を大切にしようね
  • あなたとすごした時間を忘れません 私が死ぬとき おねがいします そばにいてね
  • 正式なものはこちら。

    「犬の10戒」


    第一戒
     私の生涯はだいたい10 年から15 年です。あなたと別れるのは何よりもつらいのです。
     私と暮らし始める前に、どうか別れのことを考えておいてください。

    第二戒
     あなたが私に望むことを理解するまでには、少し時間がかかります。

    第三戒
     私にとって一番大事なことは、あなたから信頼してもらえることです。

    第四戒
     私のことを長い時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないでください。
     あなたにはあなたの仕事や楽しみもあり、友達だっているでしょう。でも、私にとってはあなたがすべてなのです。

    第五戒
     私にちゃんと話しかけてください。
     あなたの話している言葉の意味はわからなくても、話しかけてくれるあなたの声はよくわかるのです。

    第六戒
     あなたが私にどんなふうにしてくれたか、それを私は絶対に忘れません。

    第七戒
     私をたたいたりする前に、私はあなたを噛んだりしていないことを思い出してください―私の歯はあなたの手の骨をかみ砕くことぐらい簡単にできるのに。

    第八戒
     私が言うことを聞かないと怒る前に、なにか原因があるのではないかと考えてみてください。
     食事はちゃんとしているか、かんかん照りの日なたに置き去りにしてないか、年を取って体が弱ってきていないか、と。

    第九戒
     私が年を取ったら、どうか優しく世話をしてください。
     あなただって、年老いたら同じようにそうなるのですから。

    第十戒
     私が旅立つその時を安らかに迎えられるように、どうか最期まで一緒にいてください。
     「かわいそうで見ていられない」なんて言わないで、私を独りぼっちで逝かせたりしないでほしいのです―だって、私はあなたが大好きなんですから

    これは読んでるだけで泣ける。。。
    ちなみに猫の10戒もあるんだけど…。
    こちらは泣けると同時に笑えてもくる。
    あまりに猫の性格を現しているから。
    下に記しますので犬と比べてみてください。

    「猫の10戒」

    1.私の一生はだいたい15年くらいしかありませんが、たまに20年以上生きてしっぽが裂けます。
      ほんのわずかな時間でも貴方が離れていると腹が立ちます。
      私が家族になってやるから、そのことを覚悟しなさい。

    2.あなたが私に望むことを理解するつもりはありません。待っても無駄です。

    3.私を尊敬しなさい。私にとって、それがいちばん大事なことなのです。

    4.私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしてはなりません。
      でも狭いところは好きなのでダンボール箱を用意するのは許します。
      貴方には仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょうが、でも・・・私にぎゃくたいされることに勝る楽しみはないはずです。

    5.いつも私に話しかけなさい。あなたの言うことが何かはどうでもいいですが、私に話しかけるあなたの声はわかるのです。
     ほめ言葉は特に。

    6.あなたが私にどんな風に接しているか、私は決して忘れません。
      恨みは倍返しします。

    7.私を叩く前に思い出しなさい。
    私には貴方の手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるけれど、気が向いたときにしか噛まないようにしていることを。

    8.私のことを言う事を聞かないだとか、頑固だとか、怠け者だとか叱る前に、まずは自分に問い掛けてみなさい。
      たっぷり食事を与えてましたか? それは私の好きなしーばですか?
      太陽の下で気持ちよく寝ているのをじゃましませんでしたか?
      もしかすると年をとってどこか弱っているのかもしれませんが、どのみち私がしたいことに従わないほうが悪いのですから、あきらめなさい。

    9.私が年をとっても世話をしなさい。
      貴方も同じように年をとりますが、私は年をとってもかわいいのです。

    10.最期の旅立ちの時には、そばにいて私を見送りなさい。
      「見ているのがつらいから」とか「私のいないところで逝かせてあげて」なんて言うのは許しません。
     なでなさい。なで続けなさい。
      かわいいね、いいこだねと言いなさい。言いまくりなさい。
      そうすれば私は着換えの時間を少し短くしてやってもよいです。
      気が向いたらな。

    まさしく猫!!
    犬との違いが歴然としてますね。
    でもこれはにゃんこ飼いならうなずけるはず。
    何度読んでも泣けます。

    んで、映画ですが。
    ネタバレしますので未見の方はご注意ください。
    でも犬との10年間を描くっちゅー時点でストーリーは見えてると思うんで、まぁあまり気にせず。

    母が病気で亡くなり、今まで家事をしたことのなかった、あかりと父は苦戦しながらも生活しています。
    そんな時、医者の父親(豊川悦司)が大学の助教授となり、転勤することになります。
    寮に入るので犬は連れて行けない…と。
    そこであかりは友達の男の子に犬を預けます。
    父親はすぐに家を見つけて、また一緒に暮らせるようにするから…と言いますが、2か月経ってもまだ寮。


    おい!!
    一刻も早く家を見つけて犬を引き取らんかい!!!
    といらっとします。


    そしてあかりが犬を預けた少年は、ギターの道を究めるためパリに留学することになります。
    犬はひとりぼっちでお留守番。
    玄関に繋がれたまま放置されてます。


    おい!!!
    犬は!!!
    誰がお世話するんじゃい!
    家族全員でパリに行くなら犬の世話を誰かに頼まんかい!
    もしかしたら近所の人に頼んでたんかもしれんけど、そもそも玄関先に放置って…。
    ここでもいらっとします。


    放置された犬は繋がれた紐がほどけて、元住んでいた家に向かいます。
    しかしそこは売り家になっていてあかりは引っ越しています。
    そこで犬はあかりを最後に見送った電車の駅に向かい、勝手に電車に乗り込んでしまいます。


    その頃、あかりと父はパリへ向かう少年を見送りに行こうとしますが、突然手術が入った父のせいで遅れてしまいます。
    間に合わずに少年はパリへ旅立ってしまいます。


    おい!!!!!
    預けた犬のことは気にならないのかよ!!!
    一体誰が世話してるのか一番に気にならないのかよ!!!
    わたしなら、「明日パリへ留学します」なんてメールがきたら、すぐに「預けた犬は?」と聞くけどね。


    結局見送りに間に合わなかった娘は父に対して怒ってしまいます。
    謝る父の携帯に、犬が鉄道会社に保護されていると連絡が入ります。
    電話番号を首輪に書いておいたからです。
    ここは褒めてやってもいい。
    しかし!
    電話があった父は嬉しそうに娘に「おい、ソックスに逢えるぞ!」


    めっちゃ違和感!!!!
    なぜ犬が鉄道会社に保護されてるのか、疑問に思わないのか!
    少年に世話頼んだはずやろ!
    少年パリに行っちゃったやろ!
    犬はどうなったのか気にならへんのかい!
    と、ここでもまたいらいらが募ります。


    娘を空港に送れなかった父は大学を辞め自宅で開業します。
    そして成長した娘は留学から戻りプロのギタリストになった少年と再会付き合い始めます。
    でも犬がいると旅行も行けずに、犬につらくあたります。


    おい!!!!!
    犬のせいちゃうやろが!!!
    犬飼ってるんやからしょうがないやろ!
    ていうか、誰かに世話頼むとかやりようがあるはず。
    犬のせいで世界が狭くなったとか言うな!!!
    まぁ飼ってたら多少はそうなることもあり得るけどもさ。
    ちょっといらっとするな。


    まぁ、ペット飼って最初は「絶対世話するから!」と約束し、結局は親がすべて面倒見るのはデフォやけども。
    私もそうだったもんな…。
    何匹保健所から犬を連れて帰ったことか…。
    しまいには子犬入ったよと、市役所から電話くれるようになったもんな。。。


    なんやかやあって、あかりは獣医となり、遠くの動物病院に勤務することになり犬とは離れてしまいます。
    自宅で開業している父は犬と一緒に暮らしています。
    しかし10年経った頃、犬は年老いて弱っていきます。
    なんとか死に際に間に合った、あかり。

    まぁお約束やし、もう映画の最初からわかってたし、あかりは号泣してるし…。

    わかってても号泣しました!

    しょうがないよね、犬が死ぬシーンなんて泣かずにいられるわけないやんか。
    しかしここでも少しだけ違和感がね。

    犬は穏やかに息を引き取ります。
    でもきっと犬が年を取って弱っていくのに、もっと色々切実に大変なことがいっぱいあるはず。
    下の世話もあるし、お水を口に入れてあげたり、獣医に見せたり。
    そういう大変な部分はすべてはしょって、めっちゃ綺麗にまとめあげたことに違和感。

    この映画はそういうところはリアルにせんでもええやん…というタイプやとは思うけどさ。
    なんだかな~。
    犬を愛してるのか愛してないのか、リアルな犬飼いの人から見たら「?????」な部分が多い気がしたな。
    大事なとこをはしょってしまって、ただただ犬を10年間飼いました、という綺麗事だけで終わってる。

    まぁ号泣したし、泣いたことでストレス解消になったし、目も洗い流されて綺麗になったし(いっつも猫の毛が入ってるからな)、★はみっつにしましたけどもね。
    犬を飼うってことがあまりに美化されすぎていて、胸に迫るものがあまりなかった気がする。
    残念ではありますが、見ているだけの犬好き(飼ってはいない)には良い映画だったね~ってなるかも。
    出演しているゴールデンは最高に可愛いです。
    見て癒されるのもあり!

    ルナ129.jpg

    まさしく「猫の10戒」通りにゃのだ!

    【本映画過去記事】
    本「ゴーン・ガール 下」映画原作。失踪した妻の行方と容疑者となった夫は…。
    映画「ディファイアンス」ナチス占領下のポーランドで1200人ものユダヤ人を救った兄弟がいた
    本「ゴーン・ガール 上」失踪した妻の行方は?浮気していた夫に嫌疑がかかるが…。

     


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    コメント 3

    ニッキー

    「猫の十戒」始めて見た時はかみさんと大笑いしちゃいましたw
    もうアルアル過ぎて、「いやぁ、猫の事よく分かってるねぇ」って(^O^)
    でも、おシッポが9本に分かれても良いからずっと一緒にいて欲しい!(^^)!

    by ニッキー (2015-07-29 10:37) 

    ojioji

    えっ、この映画ってそんなストーリーだったのですか。
    気になっていたのにがっかりです。
    何というご都合主義、記事の突っ込み、全く同感です。
    いつぞやの「レンタネコ」といい、わざとそう描いているのではなくて、本当に犬や猫、生き物と暮らすとはこういうことだと思っている人たちがつくった気がしてきました。
    「まれ」でも中華飯店の中に水槽が置いてあるんだけれど、あれを世話するのはたいへんなはずなのに、単なる飾り。
    これじゃあ、ますます飽きて飼育放棄される犬や猫やペットが増えるような気がします。
    by ojioji (2015-07-29 17:47) 

    youyou_s

    >ニッキーさん もう猫の十戒には脱帽ですよね。まさしく猫!ですもん。できるだけ長く長く一緒に暮らせるのが飼い主の一番の願いですよね。
    飼い主はにゃんこさまの執事ですから…笑

    >ojiojiさん この映画やレンタネコは実際の飼う苦労とかは一切描いてない映画だと思いました。
    ただただ可愛いよ、癒されるよ、という描き方。
    この映画を観て犬猫を飼った人は…大丈夫かな…と心配になりますね。。
    猫や犬だって病気にもなるし、お金いっぱいかかりますよねぇ。そういう苦労とかは描かないのかなぁ。
    覚悟もなくうっかり飼ってしまって飼育放棄される犬猫が減るような映画を作って欲しいものです。
    by youyou_s (2015-07-29 20:41) 

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