映画「レンタネコ」たくさんの猫に囲まれて暮らすサヨコは寂しい人に猫を貸し出している [映画]
「レンタネコ」2011年日本映画
★★☆☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
監督 荻上直子
出演者 市川実日子 光石研 田中圭
祖母を亡くし一人暮らしのサヨコ。
平屋の一軒家に住む彼女の元にはたくさんの猫が集まる。
サヨコは占い師、CM音楽家、株トレーダー等々の仕事をしつつ、さびしい人に猫を貸し出すレンタルネコ屋を営んでいる。
連れ合いと猫を亡くし寂しい老婦人、単身赴任が長い男性、レンタルカー受付嬢、それぞれに空いた心の穴を埋めるべく、サヨコは猫を貸し出す。
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- 価格: 4,353 円
サヨコは一人暮らしの女性。
いつもたくさんの猫に囲まれて暮らしている。
リヤカーに猫を積んで、寂しい人に猫をレンタルして回っている。
ネコ好きにはたまらない映画ではある。
猫の可愛い部分が出てるから。
不思議な空気の映画でもある。
主演の市川実日子 の不思議さがぴったり合っているからかも。
一軒家で猫たちとのんびり暮らしている彼女の生活はうらやましくてしょーがない。
猫を利用し(悪い意味ではなく)、占いや作曲、株をやって生活しているようだ。
結構裕福なんだろう。
ただ…。
ネコ好きが観たときに気になる部分がありすぎるのが難点か。
例えば、猫を貸し出すというのがまず頂けない。
元は野良猫ばかりのようだから、可愛がってあげればどこの家でもいいのかもしれんけど。
短期間、もしくは長期間猫をレンタルすることは人間にとってはいいけど、猫にとってストレスにはならないんだろうか。
慣れた家、慣れた部屋でずっと暮らす方が幸せなんじゃないだろうか。。。
と、映画の根本的な部分を否定してしまったけど、猫をレンタルすることにちょっと抵抗がある私はまずそこで映画にのめり込めない。
確か本当に猫をレンタルする商売があった気がする。
猫の性格によるのかもしれないけどね。
でもあまり賛成ではないかな。。
一人目のレンタル者は老婦人で、今から猫を飼ってしまうと自分が死んだあとが心配。
だからレンタルして、自分が死んだときには引き取ってもらえるように…と喜んで猫を借りる。
こういうのは確かにアリだろうな。
映画.comサイトより画像引用
二人目も猫を借りて手放せなくなりそのまま飼い続けることになる。
猫を試しに飼ってみて…というのもありなんだろうか…。
だめなら返した方が猫にとっては幸せだもんね。
お試しで飼ってみて、世話もきちんとできるとわかればずっと一緒にいる…というのもいいのかな。
映画.comサイトより画像引用
まぁなんとなく猫をレンタルする…というのに抵抗があったのは否定しない。
あと、リヤカーに猫を乗せてレンタルして回る…というのももうなんだか猫が可哀相で。
人間があれだけ暑いのに、猫をリヤカーに乗せて歩くなんて無謀すぎるやろ。
あれじゃ猫が熱中症になってしまう。
そこらへんも映画だから…というのはちょっとあまりにひどすぎないか。
あと、…ってまだ文句あるんかい!!!
と一人ツッコミしたところで。
猫をレンタルするにあたり、相手の家を確認する…というのは良い。
でも抱っこしてみて可愛かったから借りる…というのではあかんやろ。
猫を飼うなら事前にエサだったりトイレだったりいろいろ準備があるはず。
いきなり猫を家に連れて帰って飼えるわけないやんか。
んじゃ借りますね~って!!!!!
まず、猫のための用意をしろ、と。
でもいつまでレンタルするかわからん猫のために、いろんなものを用意せなあかんわけで。
もしかしたら数日で嫌になるかもしれん猫に、世話グッズだのおもちゃだの買えるんやろか。
ネコグッズをあれこれ買うっていうのは、猫を飼う前の心構えみたいなもので、きちんとすべて用意して、にゃんこをお迎えして…って、猫を一生飼おうと決心した飼い主ならそうする。
レンタルって気軽なようでやっぱり相手は生き物なんだからそう簡単にやり取りできるものじゃないわ。
まぁこの映画の観点はそこにはないんだろうけどね。
寂しい心を猫が癒してくれる…猫ってそうだよね…みたいな。
独り暮らしで早く結婚したいと思ってはいるけど、猫に囲まれた今の生活にも実は満足してる…みたいな。
映画.comサイトより画像引用
文句はいろいろあるけど、にゃんこが心を癒してくれる…ことには賛成だし、この映画のもつ雰囲気とかも好き。
ただ猫の扱いにどうしても細かいとこが気に入らないだけで…。
お話的には可もなく不可もなく…と言ったところです。
にゃんこは癒しにゃのだ
【本映画過去記事】
☆映画「ハッピーフィート」歌う皇帝ペンギンの中で1匹だけダンスで心を伝えるマンブルは…
☆映画「仮面ライダー THE FIRST 」仮面ライダー1号の物語。改造人間にされてしまった本郷は…。
☆本「光る牙」巨大羆が襲いくる恐怖、北海道の自然の驚異を相手にする森林保護官…
私にとってにゃんこは癒やしであり、翻弄される相手でもあります^^;
(無理矢理でもw)抱っこさせてくれたりすると「あぁ、にゃんことの暮らしって最高!」と思いますが、かみさんのストーカーばかりで無視されると「く~(>_<)」ってなっちゃいますw
by ニッキー (2015-06-24 10:54)
>ニッキーさん 笑。確かに自分以外の誰かに甘えてるのを見ると嫉妬しちゃいますね(笑)
そういうツンデレがまたメロメロになっちゃう理由でもありますが。
ニッキーさん、圭太くんが一緒にお風呂入ってくれるでしょ?あれがもううらやましくて…。。ニッキーさんに甘えてる気がしますけどねぇ。
by youyou_s (2015-06-24 18:19)
こてつと暮らす前なら猫の可愛さに楽しめた映画かもしれませんが、今は???がいっぱいつきそうです^^;
動物と暮らす、”かわいい”だけでは済まないこともありますから・・・。
ただ、老夫婦が自分たちの死後のことを考えれレンタルする、というのはわかる気がします。もし事故や災害で自分が突然いなくなったら・・・今のところは、職場の人や友人の出来るだけ多くに猫と暮らしていることを知っておいてもらって、万が一の時は里親を探してくれるよう頼みまくるしか方法が見つかっていません。
by ゆきち (2015-06-24 21:55)
>ゆきちさん そうなんですよ。にゃんこは可愛いけどお金もかかりますし、可愛いからちょっと貸して!というやりとりは無理だと思うんです。
確かに自分たちに何かあった時に、にゃんこが保健所に連れていかれないように…と考えるのは大事かもしれませんね。そう思うとレンタルも悪い事ばかりじゃないし。ただ、猫をリヤカーに乗せて、「ねこ~ねこ!寂しい方にねこ貸します!」みたいなやり方はだめですよねぇ。覚悟がない人にレンタルして欲しくないから。
by youyou_s (2015-06-25 08:12)
分かります、これね猫好きが作った映画で猫を一生面倒見た人が作った映画じゃないですよね(^_^) いわば学者目線、経営者目線の映画じゃないかな?
by mitsuya (2015-06-26 10:05)
>mitsyaさん 寂しい心に猫…というのはいいんですけどねぇ。例えばDVDみたいに1週間レンタルします…は無理ですよね。いろいろ用意もいるし。やはり覚悟に違いがでちゃう気がします。簡単に返せるってとこがね。一生その子の面倒を見る覚悟が欲しいとこですもん。
by youyou_s (2015-06-26 16:46)
「ようこそ、わが家へ」の相葉くんは、まさに息子さん役です。ドラマでは彼が主人公の設定。池井戸作品ならばきっと、寺尾聡の会社での不祥事を暴くパートにもっと力点が置かれているかなと。
ところで、「レンタネコ」、おお、こちらでこんなやりとりがあったとは。
ぼくは春にビデオ視聴して→http://ojima537-21.blog.so-net.ne.jp/2015-04-03脱落したのでした。youyou_sさまのように的確に分析する能力も感性もなく、こりゃ駄目だと。
mitsuya さまコメント「猫好きが作った映画で猫を一生面倒見た人が作った映画じゃない」に尽きると思います。だから猫を飼っていない人たちから支持されて、猫飼いには微妙な作品に(^_^;)
せっかく多くの猫初心者に見てもらうのだから、もっとその人たちを啓蒙する本物であってほしかったなあと思います。
by ojioji (2015-06-30 20:55)
>ojiojiさん おお!やはりそうでしたか。猫の扱いに????が付く映画ですよねぇ。私もあの、蓋のない仕切りだけの箱に猫を入れて「ネコ~ネコ」っていうのが納得いかなくて…。あれだけの数の猫がいたら予防接種や病気治療代金だってハンパないはず。そういういとこリアルにして欲しかったですよね。
わが家の原作ではパパさんが主役で、会社での不正暴露も結構重要視されてました。これもやりとりが面白かったです。
by youyou_s (2015-07-01 08:12)