映画「笑の大学」稲垣吾郎と役所広司のやりとりが最高!喜劇でラストは感動… [映画]
「笑の大学」2004年日本映画
★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
監督 星護
出演者 役所広司 稲垣吾郎 高橋昌也
ときは戦争まっただ中。そんな時にコメディの劇なんてけしからん、と椿が脚本を書く劇団に待ったがかかった。
検閲官相手に、脚本の説明をする椿。
ところがここがだめ、あそこがだめと、検閲官に駄目だしされてしまう。
必死に書き直し、上演許可が出るまでがんばる椿。
果たして無事上演することができるのか?!
役所広司の演技が最高だった。
真面目で堅物で笑いのまったくわからない検閲官がだんだん笑いに目覚めていく過程がほんっとにおもしろかった。
稲垣吾郎ちゃんも最初はどうなんかな?と思ったけど…。
はまり役でしたね。笑いしか書けない素直さがすんごく良かった。
無理難題を言ってくる検閲官に対し、上手く台本を書きなおしてくるんだけど、どうしてもどうしても笑いに走ってしまう椿(稲垣)。
無理難題を言ってるんだけど、それがかえって台本をどんどん良くしていくその過程も良かった。
役所が指摘する箇所を稲垣演じる椿が書きなおしてくるんだけど、それを読みながら怒る役所がまた可愛いわ面白いわ。
おまけに笑いを嫌っているはずなのに「さっきの方が良かった」とか、結構口をはさんでくる役所。
台本を共同作業で仕上げていく雰囲気になっていくのが全然不自然に思えない。
それだけ役所広司演じる検閲官の、喜劇に対する気持ち思い入れが深まっていく様子が自然に描かれていたからだろうなぁ。
途中、ああした方が、こうした方が、と役所がいろいろ指摘するんだけど、それがなんか厳しいプロデューサーみたいになっていってて、あんた検閲官やろ…っていう突っ込みどころ満載で笑えた~。
二人のやりとりがすんごいおかしくて、役所がどんどんハマっていく様子もおかしくて、稲垣のすっとぼけた様子がまたおかしくて…。
最後には役所広司が禿げヅラかぶって「さるまた、失敬!!」というギャグまで(爆)
これ…笑えた。ほんまに。
最後はじんわり…。泣けなかったけど、哀しい結末に…じーんとした。
なんか稲垣吾郎ちゃんの演技って好きじゃなかったけど、この映画には合ってた気がする。
そしてやっぱり役所広司の演技が素晴らしかったと思う。
元々は舞台劇だったものを映画化したらしい。
舞台劇らしく、ほとんどが役所広司と稲垣吾郎の二人のシーン。
一つの部屋で(検閲部屋)ほぼほぼ終わる。
脚本は三谷幸喜さん。
やはりな~。めっちゃ面白いと思ったわ。
この人の映画大好き。
昔は邦画は全然観なかったのに、今はなんだったら邦画の方が良い映画があるんじゃないかと。
しかし観ても観ても映画ってあるねぇ。
私は自分で結構映画観てると思ってたけど、とんでもないわ。
死ぬまでにどのくらいの映画を観れるのかと考えると数はしれてるわ。
まだまだ見てない映画…いっぱいあることが幸せかも。
わたちもママもお笑いにうるさいからにゃ
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