本「オッド・トーマスの霊感」新たなヒーロー霊が見えるトーマスの活躍! [本]
本「オッド・トーマスの霊感」 著者 ディーン・クーンツ
★★★★★ (個人評価 ★多めならおすすめ)
ピコ・ムンドという町に住むオッドは20歳のグリルコックである。
彼には死者が見える。
そして残虐、暴力を好む影の存在も感知するという能力を持っていた。
その能力を使い殺人者を追い犯罪を未然に防ぐオッドはそれでも平凡でいたいと願い決して表に出ようとはしない。
ある日働いているグリルに来た人物に今まで見たことのないほど大量の影が付き従っていることに気がつく。
こいつは近日大量殺人を犯すと確信したオッドはその人物を調べることに。
そしておぞましい驚愕の計画が明らかになっていく…。
死者が見えることでオッドは自らは欲しない運命へと導かれてしまう。
そして人々を犯罪から救おうと、犯罪者を見つけることに尽力する。
しかしオッドはまた救いがたい両親との確執を持ち、それでも愛を信じ貫こうとする。
解説で新しいヒーローの誕生と書かれていたけどその通りだと断言できるわ!
めっちゃおもろい!
悪役は徹底的に悪役で、それ以外のキャラクターの素晴らしいこと。
すべてに血が通い愛すべき人物ばかり。
オッドは気が弱く優しく愛情深く、すべての人間を救おうとし、当然ムリなのだが…それでも前向きに生きていく実に共感でき愛すべきヒーロー。
読み終わったあと胸がほっこりする。
クーンツらしくどっかハッピーエンドって感じの。
ちょっと違うけど。
でもそんな感じ(ネタばれしたくないのでいいにくい)
これはシリーズ物なのでこれから続きが読めるかと思うと嬉しくてしょうがないわ~。
でもこういう良い人が主人公だと読んでてつらいこともあるね。
悪に傷つけられ心を痛めている主人公を読んでてこっちも胸が痛くなるもん。
私は自分のせいじゃないって思いこめるタイプやから余計に、そんななんでもかんでも自分のせいにして苦しまなくてもいいのにって思ってしまうわ。
とにかくおすすめ!
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