本「深海のYrr 上」人類を襲う海からの脅威!これは人類に対する復讐? [本]
「深海のYrr 上」著者 フランク・シェッツィング
★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
深海で蠢く新種のゴカイ、この生物のせい(間接的に)で海底に眠るメタンガスが海に放出される。
時を同じくして、クジラ、オルカが小型の船を襲うようになる。
海の生物の異常行動はこれだけではなかった。
毒くらげの大量発生、ロブスターに潜む吸血バクテリアが人間の命を奪う。
果たしてこれは長い間人間に汚染され搾取され続けてきた海の復讐なのか?!
おわ!めちゃくちゃ面白いやん!
生物学や海底地質学の説明は長く難しいけど、なんとなく雰囲気でさ、ほら、なんていうの、わからんけどわかる…みたいなさ。
海底に眠るメタンガスの話はどっかで聞いた事あったけど、確かにその埋蔵量を考えたら石油が枯渇しても代替できるわな。
しかし二酸化炭素より数倍も地球温暖化を進めてしまうメタンをどのように採掘するか、が課題みたいね。
しかもまだまだ未知の領域である深海での採掘はリスクが読めない。
そうやってメタンを手に入れたい企業とか、政府とか、海洋学者とか様々な思惑が絡まって余計にこの小説を複雑に面白くしていく。
まだまだ中、下、とあるから楽しみだわ。
しかし日本の捕鯨はやはり世界から蔑視されてるんだねぇ。
詳しく内実を知らんから意見は言われへんけども。
ただ別にクジラはムリして食べなくても…とは思うけどね。
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