映画「サイレント・トーキョー」クリスマスイブの東京。渋谷が爆破される!爆弾テロとの戦いは。 [映画]
「サイレント・トーキョー」 2020年日本99分
監督 波多野貴文
出演者 佐藤浩市 石田ゆり子 西島秀俊 中村倫也
クリスマスイブの東京。
買い物客でにぎわうショッピングモールに爆弾を仕掛けたとテレビ局に電話が入る。
半信半疑で向かうクルー。
そしてそこには本当に爆弾が仕掛けられていた…。
犯人は総理大臣と話がしたいと要望、叶えられなければ渋谷を爆破すると予告。
テロには屈しないと総理が断言、そして若者で賑わう渋谷駅前は…。
【犯人以外はわりにネタバレ気味注意】
なかなかの緊迫感。
巻き込まれた主婦、テレビ局のAD(手首に爆弾をつけられている)、爆弾犯を追う刑事、怪しげな男、怪しげなイケメン、、、等々人物像もそれぞれ魅力的。
ただし、それぞれの背景だったり性格だったりを詳しく描くわけではない。
けどな~ここでちょっと違和感が。
爆破予告があるにもかかわらず閉鎖があまりにもひどい。
爆破をスマホで撮影しようと、動画を撮る若者たち。
ものすごい騒ぎ。
警官が出動しているけどあまりにお粗末。
もっとやりようはあるやろ。
なんか時間ぎりぎりに到着して、バリケードはるわけでもなし、人海戦術だとしてもそない警官いないし。
車の屋根からスピーカーで避難を呼びかけるだけじゃ誰も帰らないやろ。。。
みんな爆破なんて信じてない。
たぶん警察すら。
だからこそのあの警備になったんだろうけど。
死傷者大勢。
ただの野次馬が大勢、大けが。
私なら絶対行かないけど。
平和ボケした日本ならああなるのもまぁわからなくもない。
ありえんわ。。。
総理大臣は戦争を容認する発言をしている人。
日本を戦争のできる国にしようとしているっぽい。
総理官邸前では戦争反対のデモが行われている。
彼らは手首に爆弾を付けられ、いいなりになるほかはなかった。
と言いつつ、ADの手首の爆弾は主婦がつけたんやけどね!!
犯人からの指示とはいえ、他人の手首に爆弾をあっさりつける神経。。
それを受け入れるAD。
いやいやもっと怒れよ。私ならこの主婦を恨むわ。
ほら、けどミステリーではたいてい一番怪しい人物は犯人じゃないというセオリーがあるやろ?
そのままストレートに犯人なのか、スケープゴートなのか。
ここらあたりは色々考えたなぁ。
もともと性格に難はありそうな体だけど(家庭環境のせいか?)いちいち言動がおかしい。
その中村と合コンをした女性たち。
広瀬アリス演じる真奈美の能天気さにいらいらした。
わざわざ爆破予告のある渋谷に気の乗らない友達を連れていく。
結果、友達は重症を負う。
いやあまりに能天気すぎるわ。
ん??なんで??みたいなとこはあった。
けど、犯人はなかなかわからなかった。
でもね、やっぱりあまり納得いかない。
理由が。
いくらなんでも、一般大衆を大勢殺すかな?
渋谷なんかに爆弾しかけたら恐ろしい被害があるやん。
それを自分の主義主張に対し正当化するなら、もう正義じゃないやん。
いや、最初から正義なんて求めてないのか?
だから★は三つで。
色々訳アリっぽい。
そこまで過去や性格、人となりを描くわけではないので感情移入はできない。
どれもなんとなく違和感。
そこがのめり込めなかった理由なのかな。
犯人の理由を聞いても、え?だから爆破したの?え?みたいな。
納得いかんわ!!大量殺人の理由がそれ??おかしくない?って。
けどやり方がおかしすぎる。
まぁ精神が崩壊してたんだろうけどさ。
それならもっと異常性を出しても良かった。
主義主張のためなら人殺しも辞さないのはテロリストの典型なんだろうな。
やり方がまずい…とは思わなかったんだろうか。
それを言ってしまうと映画が成り立たないけども。
映画の進み方や渋谷爆破とかなかなか面白く前のめりで観れただけに、理由の浅さにがっかり…。
もう少し人物に深みを持たせて、理由をあれにするなら犯人の精神の異常性を見せるとかなんらか納得いくようにして欲しかったな。
難しいね。
後半まで面白かっただけに尻すぼみ感がもったいないと思ったわけです。
渋谷でどうやってこの映画撮ったんやろ…と疑問だったから解決。
エキストラを1000人ほど集めて渋谷駅前をセットで完璧に作り上げるなんてすごいわ。
それを知ってからもう一度そのシーンだけ観たいと思った。
本物の渋谷駅前だと思ってたわ。
その努力はものすごいね!!
コロナ禍の今ならあんなに大勢のエキストラは無理じゃないかな。
全員にPCR検査なんて無理だもんね。
まぁクリスマスイブやしマスクもありだけど、全員マスクしてたら異様やもん。
コロナのせいで映画もまともに撮れない世の中になったね…。
どきどきはらはらしたのが渋谷のシーンのみだったから。。
なんかもったいない映画でした!楽しめたけど!
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