映画「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎原作。風変わりな隣人と知り合った大学生、本屋強盗を持ちかけられる。 [映画]
「アヒルと鴨のコインロッカー」2006年日本映画110分
★★★☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
監督 中村義洋
出演者 濱田岳 瑛太 関めぐみ 松田龍平 大塚寧々
大学に入学するため仙台に引っ越してきた椎名。
引っ越し当日、隣人の河崎から本屋強盗の話を持ちかけられる。
孤独で失意にあるブータン人のため広辞苑を盗んでこようと言うのだ。
奇妙な隣人の河崎と椎名は徐々に仲良くなっていくのだが…。
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原作を読まずに映画鑑賞。
全然内容を知らずに観ました。
仙台の大学に入学のため椎名は一人暮らしをするため東京から引っ越してくる。
荷物を片づけているところへ話しかけてきたのは隣に住む河崎という男だった。
椎名の隣に住むブータン人のため本屋を襲撃し広辞苑を強奪してこようと持ちかけられる。
ネタバレせずに感想言うのがなかなか難しいわ。
とりあえず、一体なんで河崎はわざわざ本屋を襲おうと言うのか。
謎はここから始まる。
一応理由としては、椎名の隣に住むブータン人。
彼は付き合っていた彼女を失くし失意の中にいると。
彼は日本語を覚えるため辞書を欲しがっており、それをプレゼントしたいのだと河崎は言う。
それなら買えばいいじゃん!と思うのだが。
河崎はあくまで本屋を襲うのだと主張する。
最初椎名はしり込みするのだが、結局手伝うことになってしまう。
そして無事成功するのだが、河崎が盗んできたのは広辞林…ちょっと違った。
これはひとつのカギにもなるんだけどね。
河崎がなぜそんなことをしたのか…。
これが大きな謎になる。
河崎はブータン人とその彼女の話を椎名にする。
映画は、現在の椎名と河崎、そして過去に戻りブータン人の彼女、琴美の話の二本立てになる。
代わる代わる現在と過去を行きかううちに、だんだんいろいろな事実が判明してくることになる。
なぜ琴美は死んだのか。
それにはこの街で起きていた動物虐待事件が大きくかかわっていた。
これはちょっと想像つかないオチだったなぁ。
でもなるほど!とも思わされるのは、伊坂幸太郎原作だからかな。
事実がわかるにつれて、何とも言えない同情心とか哀しみとかが湧き出てくる。
ちなみにタイトルのアヒルと鴨というのは、外来種と日本在来種、つまりは外国人と日本人という意味らしい。
それと、この映画のキモとなるのはボブ・ディランの「風にふかれて」という歌。
聞いたことあるけど、曲名とかは知らなかったわ。
河崎はボブ・ディランを神だと崇めているんだよね。
これもストーリーの重要なファクターでもある。
ただね~、なんで★三つかというとね、納得いかないこともあったからね。
少しネタバレになるけど琴美は車にはねられて死ぬんだけども。
警官の目の前ではねられて、そのあと、その車はトラックが突っ込んできてぐしゃっとなり、乗員3名のうち2名が死亡。
一人生き残るんだけど、彼は犯罪者とはならないわけ?
どうも逮捕されてない感じなんだけども。
女性を跳ね飛ばしておいて、自分も事故に遭ったかもしれないけど、加害者は間違いないはず。
でもそのあとも普通に暮らしてるんだよ、納得いかんわ。
あと、ラストもね、なんか好きじゃない。
必然性があったのかなぁ。
まぁあるのかもしれないけど。
それと瑛太の英語が全然ネイティブじゃない感じがしてなじめなかったわ。
感想書いてるうちにどんどんネタバレしていく気がするので、この辺で止めておきます。
ただ、徐々に事実が判明していく過程は面白かったし、理不尽さもなんかリアルではあったかな。
ああ、そういうことなのかぁ…と思えるので映画としては面白かった。
原作も読んでみたいなぁ。
しかし濱田岳というのは、こういう人に流される役似あうねぇ。
あ、あと出演者でも結構驚いた。
まず岡田将生が超脇役で出演。
濱田岳の大学の同級生で名前もないちょい役。
その何年か後には一緒にW主演で映画やるなんて想像してるかなぁ。
もう一つ驚いたのは、都市伝説の人「信じるか信じないかはあなた次第です!」って言う人。
あの人が悪役で出てた。声もそのまんま。
あの人俳優やったんやねぇ、びっくり。
結局最後はどうなるのか、どうなったのか、が知りたいけど原作でも描かれてないらしい。
そこらへんも★みっつになった理由かも。
まぁ結構そのまんまのストーリーではなく、伏線があったり、捻じ曲げてあったりするので結構面白いです。
何も予備知識なしで観るのが一番おすすめ。
あ、このブログ読んでる時点で予備知識仕入れてしまってるけども。
悪い人間っているんだにゃぁ
↑でも善い人間もいるんだよね
【本映画過去記事】
☆本「憎しみもなにもかも」真面目な治安判事が惹かれた相手は新しい秘書?!
☆映画「モンスターズ / 地球外生命体 」メキシコの隔離地区から脱出を図る男女。そこでは異星人がうろうろしていて…。
☆本「四十でがんになってから」40歳女性ががんと宣告されたら…リアルながん患者のエッセイ
原作も読みたくなったわ↓
アヒルと鴨のコインロッカー [ 伊坂幸太郎 ] |
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