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映画「おとうと」山田洋次監督の現代劇。鶴瓶と吉永小百合がだめな弟とできた姉を演じる家族人情劇。 [映画]

ダウン私のお気に入りを載せてます。見に来てねダウン



「おとうと」
2009年日本映画

★★★☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

監督 山田洋次

出演者 吉永小百合 笑福亭鶴瓶 蒼井優 加瀬亮

吟子は町の小さな薬局を営む薬剤師。
夫が亡くなってから女手ひとつで娘の小春を育ててきた。
その小春が結婚することになり、ずっと音信不通の大阪に住む弟に連絡を取る。
しかし招待状は宛先不明で戻ってくる。
結婚式当日…大阪からその弟が駆けつけてくるのだが、相変わらず酒癖が悪く結婚式をぶち壊してしまう。

まず吉永小百合の綺麗さにノックアウト(言い方が古い)。
なに?この方一体いくつ???
これは岩下志麻と並び化け物と呼んでもいいレベルの綺麗さ(褒めてる)。
しかも上品さときたら一級品。
どうやっても下品とは100光年以上隔たりがあるね。
おとうと.jpg
映画.comサイトより画像引用
立ち居振る舞いとか話し方とか、怒ってても美しく気品がある。
こんな人普通に商店街にはおらんやろ!!
ありえんわ。
一般人に混ざって生きていてはおかしいレベルやもん。
テレビの中じゃないと美しすぎて直視できんのちゃうかな。
娘役の蒼井優とだって姉妹でもいいくらい。
おとうと2.jpg
映画.comサイトより画像引用
 

こんなお母さんやったら嫌やろなぁ。
あまりに完璧すぎて自分が嫌になるやろこれは。
加瀬亮がなかなかに若い!!
イケメン。
蒼井優とぴったりな感じ。
おとうと3.jpg
映画.comサイトより画像引用
 
お酒好きで定職にもつかず、舞台役者をちびちびやったり、たこ焼き屋をやったりしている不束者の弟。
あまりに似てなさすぎて親が違うんやろな…くらいの弟、鶴瓶。
しかしこの人がまたこのどうしようもない親戚にいたら嫌なタイプを見事に演じてたね。
もしかしたら素もあるのかな。
絶対人は悪くないねん。きっと。たぶん。
話も面白いし、きっと優しい時は優しいし(当たり前)、場所によっては人に好かれる男。
でも家族にとってはお荷物でしかない。
年取ってもふらふらふらふらしてて、酒癖が悪いしギャンブルはやるしでどうしようもない。
姉が吉永小百合で兄が小林稔侍。
きっとどちらも優秀で、一番下の弟である鶴瓶は劣等感を持ってたんだろうな。
だからあんなふうに自己肯定できずに、何をやっても俺はだめ…みたいになっちゃうのかも。
それでも姉である吉永小百合演じる吟子は、彼の面倒をずっと見てきたこともあり、どうしても見捨てられない。
だから弟である鶴瓶も吟子には頭が上がらない感じ。
いつまでたってもお姉ちゃんお姉ちゃんと慕ってるのも頷ける。
あれだけ綺麗で優しくて上品なお姉ちゃんやったらそら慕うと同時に引け目も感じるかもなぁ。
彼があんなふうにダメ人間になった一因として、彼が幼少の頃から、優秀な姉や兄と比べられ褒められた事もなく、いつもけなされて生きてきたのだろうと亡くなった吟子の夫が言っていた。
だから子供が産まれた時に、名付け親になってもらい、彼にいっぱい感謝しようとしたらしい。
なんて出来た旦那さまやろね。
こういう人は早く亡くなってしまうわけや。
だから吟子はちょっとした罪悪感を弟に対して持っているみたい。
縁を切ると言ってはいても結局彼を見捨てられない。
まぁストーリーは読めるけど、家族の中でみそっかすだった弟だけども、やはり家族で、大事な存在なのだという映画。
わかってはいたけどまぁ泣くよね。
一番ラストの、皮肉屋のおばあちゃんのセリフが一番泣けるかもね。
あと、大阪の身よりのない人向けのホスピス。
本当にあんなのがあるんかなぁ。
あれやったら孤独死しなくていいからものすごく良いやん。
ああいう所で働く人って心の底から良い人なんやろなぁ。
わたしには絶対無理やと思うわ。
これはただの嫌な男であったら成立しない話。
鶴瓶のようにどうしようもなくてもどこか憎めない男じゃないとあかん。
キャストの勝利でもある映画。

ルナ134.jpg
わたちはそんな弟がいたらイヤにゃ!

 







 


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