映画「キツツキと雨」無骨な木こりがゾンビ映画に出演し…役所広司がイイ! [映画]
「キツツキと雨」2011年日本映画
★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
監督 沖田修一
出演者 役所広司 小栗旬 高良健吾
山で木を伐り出す仕事をしている60歳の克彦。
ある日、ゾンビ映画製作現場に立ち会い、自らもエキストラとして出演することになる。
その映画の監督は25歳の気の弱い新人監督。
何も言えず映画に自信も持てず、現場から逃げ出したいと考えている監督・幸一。
克彦はスタッフをあちこちに連れて行ったり色々関わるうちにスタッフのように手伝うことに…。
そんな克彦との交流を持つうち、幸一にも徐々に変化が現れる。
とにかく面白かった!
ちょっと「笑の大学」を思い出す展開。
嫌々手伝わされていたのが、徐々に自分からがしがし手伝っていく。
私生活では、妻に先立たれ、一人息子との生活。
しかし息子は仕事を辞めて家でうだうだしている。
そんな時に彼の生活に入り込んできたのが、映画撮影隊だった。
映画.comサイトより画像引用
最初はいやいやだったのが、ちょっと自分が出てるシーンを見てみると、なんだかちょっと嬉しい。
そこで徐々に克彦は映画撮影を自ら手伝い始める。
自分が今撮ってる映画が面白いと思えず、自信もなく、そのシーンがOKなのかどうかも判断できない。
これは、ベテランスタッフから見たらいらつくんちゃうやろか。
でも周囲のスタッフは監督を一応敬っているようには思えたな。
そうじゃないと映画なんて撮れないんだろう。
そこらへんはプロなんだろうな。
温泉でばったり出会うシーンでそれが現れている。
ところが、映画後半では克彦に会うと幸一に笑顔が浮かび、温泉では自ら克彦に近づいていく。
気の抜けたような顔をしていた最初の幸一と、後半の笑顔が出る幸一では全然違う。
見ていて気持ちが良くほんわかする。
この人がもう自然で、ああこういう感じなんだろう…と想像がつくくらいの助監督っぷり。
映画.comサイトより画像引用
克彦は息子に対する想いを少し変化させる。
映画.comサイトより画像引用
途中でいっぱしのスタッフのような恰好をしている役所広司さんがまた笑えたな。
温泉シーンが時々あるので、小栗旬の素晴らしい肉体も拝めるし。
内容も知らず、誰が出ているのかも知らず、期待もしないで観ただけじゃなくて、ほんとなんか良い拾い物をした感じ。
こんな面白い映画があったんだねぇ、知らなかったわ。
特に事件も起こらず、淡々と進むけど、笑えてにやにやしてほっこりして、役所さんの作るお弁当が美味しそうで、温泉も気持ちよさそうで。
ああいう生活も悪くないよなぁと思えた。
これはおすすめ映画ですよ。
劇場で観ても後悔しないレベルでした。
小栗旬はちょっとイケてる気がしゅる…
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