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映画「ガタカ」近未来、遺伝子操作で優秀な子供だけ選別して産まれる社会。劣性遺伝子を持った ヴィンセントは宇宙飛行士を夢見るが… [映画]

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「ガタカ」
1997年アメリカ映画

★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

監督 アンドリュー・ニコル
出演者 イーサン・ホーク(ヴィンセント) ジェローム(ジュード・ロウ)


近未来、劣性遺伝子を排除し、優性遺伝子のみの子供を選び産む時代。
ヴィンセントは自然の妊娠を経て、心臓に欠陥を持って生まれた。
遺伝子操作により優秀な子供として生まれた弟と比べ、彼はずっと劣等感を抱き育った。
ところがある日遠泳で弟に勝ったヴィンセントは可能性にかけるためずっと夢だった宇宙飛行士になるため家を出る。

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本当にありうる未来。

遺伝子を操作し、遺伝的欠陥をすべて排除された優秀な子供を選んで産む時代。
これももうすぐそこまで来ている気がする。
自分の子供がもし遺伝的な病気で死ぬようなことになったら…。
そうならないための遺伝子検査。
それなら…と受けたくなるもん。
ガタカ.jpg
yahoo!映画サイトより画像引用

この映画では、遺伝子が優秀であればエリート道を驀進でき、遺伝子の優劣で差別されている世界。
もともと自然に妊娠し産まれてきたヴィンセントは掃除夫の仕事しかできない。

でもこういうのありうると思う。
遺伝子操作によって、近視にもならない、病気にもならない、ハゲたりもしない、背も高い、知能だって高い…となれば、それは優秀とされざるを得ない。
現にいま宇宙飛行士になろうと思っても、近視だったり病気だったり知能が低かったりしたらなれないわけでね。
やはり優秀な人たちが選ばれ訓練され宇宙飛行士になってる。
それを選別するために、もっと簡単に血液やその他の組織からとったDNAですぐわかる、と。
産まれた時からわかってしまう。
親であれば、子供が病気にかからず元気で健康で、頭も良く、最初から優秀であるとわかっていればどれほど嬉しいか。
それを選ぶ親を責めるなんてできない。
しかも、生まれてくる子供をどうこうするというよりかは、受精卵の段階で選ぶから罪悪感すら持たずに済む。

いずれこうなると思う。
ヴィンセントは近視だし、心臓が弱く30歳までしか生きられないと言われている。
でも自ら勉強し、体力も鍛え、それ以外、つまり遺伝子以外は優秀な男になった。
それでも遺伝子検査がある以上、宇宙飛行士になるどころか、そういう企業にすら入れない。
ガタカ2.jpg
yahoo!映画サイトより画像引用


そこで裏稼業の人間を通じ、優秀な遺伝子をお金で買うことにする。
超一流の遺伝子を持つジェロームは事故で両足が動かなくなり、遺伝子を売って代わりに生活の安定を望んでいた。
血液や尿、体毛、垢、頭髪、すべてジェロームが提供し、ヴィンセントがジェロームとして生きていく。
そしてヴィンセントはとうとう宇宙への切符を手に入れる。
ところがその矢先、殺人事件が起こり、ヴィンセントの睫毛が発見されたことで不適合者が社内にいるとばれてしまう。
ここからがもう、どきどきはらはらの連続で。
心臓に悪いわ。
お願いだから見つからないで!!とヴィンセントを応援する気持ちがもう強くて。
彼は悪くない。
なのに、宇宙に出る夢がそのままでは絶対に叶わない。
遺伝子以外は適性なのにもかかわらず。

このヴィンセントをイーサン・ホークが演じている。
この人男前やねぇ。
見るからに優秀な遺伝子持ってそう。
でも映画の初めの方ではちゃんとだめっぽい雰囲気を出してたからすごい。
入社してからのすっとしたイケメンっぷりとのギャップがまた素晴らしいわ。
ガタカ3.jpg
yahoo!映画サイトより画像引用


超優秀な遺伝子の持ち主として、ジュード・ロウ。
この人も超絶イケメンやから、遺伝子良さそう。

親が近視でも近視にならず、遺伝的病気もなく、IQも高く、ハゲずに、太りもしない。
そんな優秀な遺伝子持った男性と結婚して子供をもうけたいと思うもんな。
今は簡単に遺伝子調べたりできないからいいけど、これが簡単になったら…。
結婚相手、見合い相手の遺伝子チェックが行われることは必至やろ。
今までとは違った視点で相手を選ぶことになり、遺伝的に問題があれば結婚できない可能性も出てくる。
新しい差別が生まれる。

人間はみんな平等だというのは簡単だけれど、今でさえ色々な差別があり、優秀な人間を選ぶのに試験をやり、学歴を振りかざし、なんとか優劣をつけようとしている。
遺伝子でそれができればもっと簡単だからね。
しかも暴力的かどうか、攻撃的かどうかもわかるみたいやし、犯罪者もいなくなるわけ。

ただ思ったのは遺伝子だけですべてを判断するのは間違いちゃうかなと。
遺伝的病気がなくなるのはいい。
でも決して遺伝だけじゃない、本人の努力とか、環境とか、意思とか、性格とかそういうのすべてを判断材料にしないとあかんのちゃうかと思ったわ。
まぁそれが言いたい映画やったんやろけども。

遺伝子ですべてを決めるこの映画をひどい世界だと言うのは簡単だけど、ああ、こうなるかもな…こうなる可能性大やな…と思ってみてたわ。
劣性遺伝子を持つヴィンセントが夢を諦めずに最後まで頑張る…という、決して遺伝子だけじゃない、可能性はあるんだ!という夢のある映画なんやろけど、感動はしなかったわ。
ラストのジュード・ロウの決断にも賛成できないし。。。

現実に遺伝的な病気で苦しんでる方たちがいる。
そういう病気が未然に防げたら?どれほどいいだろう。
けど生まれるときに選別するんじゃなくて、治せる方向に持っていけたらいいんだけどなぁ。

なんかもうめっちゃ考えさせられる映画。
ラストまでネタバレはしません。
でも決して夢物語ではないこと、リアルな現実に近いこと、そういうのをひしひし感じながら、変な切迫感や焦り恐怖、そういうのを感じる映画です。

イーサン・ホークとジュード・ロウという二大イケメンが観られるのもこの映画の醍醐味です!!

ルナ110.jpg

わたちも遺伝子操作で産まれてますにゃ

【本映画過去記事】
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コメント 2

mitsuya

これワタクシも観ましたよ(^_^) なんか正体不明の怖さみたいなものを感じたのを覚えています(¯―¯٥) ある程度の理解の範疇を超えてしまうとそれは恐怖になるのかもしれませんね(¯―¯٥)
by mitsuya (2015-04-18 00:33) 

youyou_s

>mitsuyaさん 怖いですよね。でも近い将来はこうなるんじゃないかと…。今でさえ学歴とかで、つける職業はある程度決まってしまいますしね。学歴社会はまだ頑張ればなんとかなりますけど、遺伝子はねぇ。もうどうしようもないし…。
by youyou_s (2015-04-18 10:35) 

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