本「真夜中に捨てられる靴」デイヴィッド・マレルの短編集。どれも拘るあまりの狂気に焦点を当ててます [本]
「真夜中に捨てられる靴」著者 デイヴィッド・マレル
★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
主君への忠誠のため中身のわからない箱を命をかけて死守する部下。中身を見てしまったがためにそれに妄執するようになって‥「まだ見ぬ秘密」
連続殺人鬼に娘を殺され娘を守れなかった自分に罪悪感を持ち犯人に復讐の念を抱く父親‥「何も心配しなくていいから」
インフルエンザが猛威をふるい大量に人々が死んでいく中での医者の狂気‥「目覚める前に死んだら」
どのお話も「妄執のあまりの狂気」がテーマ。
すべてのお話が”狂気”へと繋がっていく。
読んでいて重苦しい気分になるのは否めない。
でもありうるかもな‥とも思うし。
これを読むと正気と狂気は紙一重だな‥と思い知らされる。
一番好きなのは表題作「真夜中に捨てられる靴」
深夜決まって教会前に捨てられる一足の靴に気がつく警官。
一体誰がなぜ捨てるのか。
ハイヒール、真新しい紳士靴、履き古した作業靴、これは誰かのゲームなのか?
靴を捨てる犯人に固執するあまりに警官は徐々に居場所を失っていく。
犯人探しをしている間に息子が事故死、そして妻が去り人生が狂ってしまう警官。
そしてついに見つけた犯人の目的とは?
ただ‥貴方がベジタリアンであれば、これは読まないほうがよい。おすすめしない。
そのほかの方々はどうぞ狂気の世界をお楽しみください。。。。
これじゃにゃいと!ってのはまったくにゃいなぁ←あまりこだわりないもんね
【本映画過去記事】
☆漫画「キャットストリート」花より男子の神尾葉子作。引きこもり生活から外の世界へ!
☆本「ムーンライト・ローズ」事故に遭ってから頭の中で声が聞こえる?!
☆映画「理想の恋人.com」バツイチの女性が運命の相手とめぐりあうため出会いサイトに登録?!
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